SDガンダム ガチャポン戦士2カプセル戦記 対戦攻略について (
2003/08/19 2011/11/12アレンジ)
『カプセル戦記』は1989年に発売された、ファミキチ達の心を鷲掴みにした(であろう)傑作対戦ゲーム。このゲームについて、オンライン上には多少の記述が残っているが、対戦ゲームとしての 『カプセル戦記』について書き残したものは見あたらないので、ここに上げておくことにした。
このゲームの特徴は、ユニット同士の戦闘がコンピュータの自動判定ではなく、プレイヤーがモビルスーツや戦艦を操作して戦う点。それぞれのユニットは原作に沿った設定になっているため、当然、強いユニットと弱いユニットがぶつかれば強いほうが勝つ。しかしプレイヤーの力量次第では、グフでガンダムを倒せてしまうような事態が発生してしまう。このため、シュミレーションゲームとアクションゲームの両方の技術が確立していなければ、いつも悔しい思いをする事になる。
対戦格闘ゲームが普及していなかった当時、『カプセル戦記』はモビルスーツを自分の手で操作し、しかもガチンコ勝負が出来る素晴らしいゲームとして、私の周りでは好評を博した。沢山のプレイヤーによるリーグ戦のようなものができて、日夜激しい戦闘に明け暮れていたのを覚えている。シンプルな操作方法なガンダムのゲームにも関わらず、バランス調整は絶妙で、熟練プレイヤー同士の戦いでは細かな対戦tipsや戦場のランダムアイテムによって勝敗が決まることもあった。
ここでは、そんな 『カプセル戦記』の対戦上のノウハウについて書き残しておく。
※ここの文章は、コンピュータ戦(もちろんシャア限定)で、幾らかハンデがあっても勝てる腕を持ったプレイヤー同士が対戦した時を前提として書いてます。コンピュータ戦に勝てるプレイヤーと、勝てないプレイヤーがぶつかった場合、勝負はやる前から決まっているので、コンピュータ戦でシャアにも勝てないプレイヤーの事はここでは考慮しません。
→対戦Tips(戦略編)
→対戦Tips(アクション戦闘編)
→ユニット色々
→そのほか
【戦略編】
・縛り無しの対戦ではνガンダム合戦
移動力10、バルカン装備、ファンネル。特に宇宙がメインのマップでは、ほとんどこれしか生産できない。国力で劣る場合はサザビーを生産するという選択もあるが、サザビーは移動力8なので一つの駒がカバーできる制圧範囲が狭く、結果として戦略上、不利になりやすい。なお、νガンダムの支援用に安いモビルスーツを運用するのは、移動力10のユニットに追従できるモビルスーツがいないため、少々難しい。どうしても生産したい場合、移動力8でコストが安価、しかもバルカンも装備したエルメスがお薦めだが、完全使い捨て戦力に1900のコストを投入するのはそれなりに勇気が要る。
・主戦場が宇宙でない時の主力は?
主戦場が地上や月面の場合も、やはりνガンダムが安定した強さを誇る。重力下では、バルカンは斬り合いでの優位性も確保しやすい為、サザビーの拡散メガ粒子砲よりも便利。移動力10のユニットの威力も手伝って、マップにはνガンダムばかりが溢れる事になる。地上が主戦場のマップで対戦する場合は、νガンダムが登場しないマップも多いが、そのようなマップではνガンダムに近いモビルスーツを代わりに生産しあう事が多い。
しかし水中だけは例外で、カプール・ズゴックなどで大物を撃破しやすいので、水中用モビルスーツによる制海権の確保が重要になる(多くのプレイヤーは、この水中用モビルスーツの運用を嫌って、そういうマップを選びたがらない)。なお、砂漠ではムサイが強くなる(モビルスーツは速度が落ちるが、戦艦は速度が落ちない)ので、ムサイの重要性が相対的に高くなる。
・戦艦の砲撃を受けるのは論外
実力が伯仲している者同士の場合、戦艦による遠距離砲撃ダメージは対戦に深刻な影響を与えかねない。νガンダムなどの重要なモビルスーツは、常に敵戦艦の砲撃範囲の外に配置すべきである。逆に、防御側はこのことを逆手にとって、護りたい拠点にはνガンダムに加えて戦艦を一隻配置しておくと攻め手の意志を挫きやすい。
ならば戦艦を購入して多めに配置すればいいか?しかし、ムサイの生産コスト(3800)を支払えば当然次のνガンダム受領が遅れるわけで、その遅れがミリタリーバランスに決定的な影響を与える場合もある。結局、マップ初期配置の戦艦を大事に運用するだけのことも多い。
・変形モビルスーツによる嫌がらせ
初期配置の戦力には、「わざわざ生産するのは勿体ないが、あれば重宝するユニット」も混じっている。もちろん高価なユニットやファンネルを装備したユニットを優先し、弱いユニットを捨て駒にするのが基本戦略になるが、変形モビルスーツはその生存性の高さから、νガンダム同士の睨み合いになる後半戦でも生き残っている事が多い。変形モビルスーツは、変形すると攻撃力が落ちる代わりにダメージ半減・当たり判定半減する為、νガンダムに攻撃されても比較的逃げ延びやすい。特に、体力の豊富なZガンダムと拡散ビームを装備したメッサーラは非常に潰されにくいので、後方攪乱・通商破壊に安心して使用出来る。
変形モビルスーツによる通称破壊は、単に心理的優勢を確保するだけでなく、資金力の差にも影響し、前線に張り付けられるνガンダムの数の差にも影響してくる。νガンダムの操縦技術が伯仲している者同士の戦いでは、この変形モビルスーツの運用が勝敗を決する事が少なくない。変形モビルスーツを落とされやすい人と、しぶとく生き残らせる人では、後々大きく違ってくる。マイナーな機種と思って鍛錬を怠ると、その怠慢が原因で負けることになる。
【アクション戦闘編】
・ファンネル決戦主義
まず、νガンダムによる空間戦で相手に圧倒されてはゲームにならない。このゲームの上級者同士の決戦では、ファンネルによる空間戦闘が結局モノを言う。せめてコンピュータ戦(シャア)でファンネル決戦に勝てるぐらいの腕を磨いておかないと、どこの誰と戦っても負け続ける羽目になる。
・バルカン→サーベルは基本
バルカンは威力は無いが、当たった時に相手の動きを悪くする事が出来る。このため、サーベルで斬りかかる前にバルカンを使用する事で、斬り合いを有利にする事が出来る。また、νガンダム同士の戦いでは相手のIフィールドを消す必要があるため、そのぶんバルカンを使用する機会が増える。ただし、宇宙空間や平地などのファンネルが有利なマップでは、バルカンにこだわり過ぎるとかえって危ない事もあるため、よく考えて使用する必要がある。
・サーベルの当たり判定について
サーベルの当たり判定は、横向きの時は、頭部の後ろあたりから発生して前方に振り下ろされる。上下方向に向いている時は、真上真下にいきなり発生する。この事を理解してヒットアンドウェイを狙えば、一方的に相手を攻撃する事も出来る。また、バルカンで動きが封じられている時も、この当たり判定発生の性質を利用すれば相手にダメージを与える事が可能になる。
特に、重力下の複雑な地形では、サーベルの当たり判定の先をかすり合うような激しい白兵戦が多発しやすく、これに飛び道具の使用が絡むため、奥の深い読み合いが続く事になる。このため森林やボコボコの月面が主戦場になるマップでは、ファンネルばかり上手くて白兵の修練を怠ったプレイヤーは非常に不利。
・変形モビルスーツの戦い方――勝つより負けないこと!―――
戦略編でも書いたが、生存性ばかり異様に高い変形モビルスーツは、他のユニットとは違って生き残って嫌がらせをする事に真骨頂がある。このため、中盤戦以降、各上モビルスーツを相手に逃げながら射撃する場合には、相手にどれだけダメージを与えるかよりもどれだけ生き残り続け、マップ上で嫌がらせを続けられるのかが重要になってくる。
無重力の宇宙では、相手の方向にビームを撃ちながら慣性に流されて逃げ続ける事が出来るので、νガンダムといえど一回の戦闘で仕留めるのは難しい筈。ビームは牽制用と割り切って、相手プレイヤーの神経を逆撫でする為にしぶとく生き残ろう。
【ユニット編】
・ザク
最も弱く、安いモビルスーツ。特に空間戦では、上位のモビルスーツに一方的にやられる事が多く、移動力の乏しさもあって戦力化は非常に難しい。捨てゴマにしようにも弱すぎる&移動力が遅すぎるため、扱いにくい。ただし、複雑な地形や砂漠戦に持ち込めば、一矢報いるチャンスはある。
○:アステロイド、森林、砂漠、月面2
×:宇宙空間、平地
・グフ
ザクのヒートホークの倍のダメージを誇る、ヒートロッドを装備したグフ。射程距離が長く、当たり判定の出も素早い。マシンガンの弾もザクよりちょっとだけ早いので、意外と当てやすい。空間戦ではザク同様、上位モビルスーツに一方的にやられがちだが、複雑な地形で戦えば相手に大ダメージを与える余地がある。一般的には、わざわざ生産してまで使う事はないので、初期配置の戦力をどう使うかが問われる。
○:アステロイド、森林、砂漠、月面2
×:宇宙空間、平地
・ドム
ザクやグフよりもスピードがワンランク上なので、ようやく中堅モビルスーツともどうにか戦える可能性がでてくる。ただし、バズーカの弾が非常に遅いため、空間戦ではビーム兵器装備の上位陣に肉薄しづらい。そのうえサーベルのダメージもかなり弱いので、斬り合いにも向かない。ドムの真骨頂は複雑な地形。バズーカの爆風を使ったトリッキーな攻撃を仕掛ければ、ジェガンやギラドーガクラスに大ダメージを与えるチャンスはある。
○:森林、月面2
×:宇宙空間
・ズゴック
地上では今ひとつだが、水中では高速かつ破壊力抜群の高性能モビルスーツに早変わり。他の水中用モビルスーツと比べると安価で量産性に優れているため、手軽に購入しやすい。安価とは言っても水中では上位に十分太刀打ち出来る性能なので、水中の多いマップでは重モビルスーツにとっても侮れない存在となる。
○:水中
×:水中以外
・ゾック
エネルギー、移動力、ミサイル弾数などすべての面においてズゴックよりも優秀な水中用モビルスーツ。体力も96と多いので、水中でならキュベレイあたりと互角に戦えるが、生産に2ターンかかってしまうのが痛い。生存性の高い水中用モビルスーツが欲しいならいっそカプールを作りたい場面が多いような気がするが、戦局が芳しくない場合にはゾックで代用という場面もあるかもしれない。初期配置でたくさん配置されているMAPが多いので、大活躍してくれる。
○:水中
×:水中以外
・ザクレロ
生産に2ターンかかるものの、このコストで拡散ビーム砲を実現したモビルアーマー。6発しか保有していないながらもそこそこの威力のミサイルが重要で、このミサイルをきちんと相手に当てる事ができるかどうかが勝負の分かれ目。ミサイルの運用を間違えなければ、宇宙でならジェガンやガンダムクラスとも十分な勝負が出来る。また、拡散ビーム搭載なので、上級モビルスーツにも最低限のダメージを与えられ、捨て駒としても使い勝手がいい。
○:宇宙空間
×:宇宙空間以外(特に重力下はダメ)
・ゲルググ
ビームライフル、ビームナギナタを装備したモビルスーツ。今作では弱体化が目立ち、サーベル装備のモビルスーツとまともに斬り合うと必ず負けてしまう。ライフルの性能も悪く移動力も5と低いため、非常に使い勝手の悪い仕上がりになっている。初期配置の戦力を仕方なく使う以外には出番が無い。
○:特になし
×:特になし
・マラサイ
ゲルググと100しかコストが違わないが、移動力6を実現したモビルスーツ。このゲームは移動力3を消費する地形が多いので、移動力が5か6かは非常に大きい。兵装は平凡で特に特徴らしい特徴もなく、ごくごく普通に使っていける。とはいえ、ニュータイプ兵器相手の捨て駒を作るならザクレロのほうが価値がある。
○:特になし
×:特になし
・バーザム
マラサイと100しかコストが違わないのに、マラサイとの相違点がただバルカンが五発増えただけというひどいモビルスーツ。バルカン五発というのはほんの一瞬。すなわち、マラサイとバーザムはほとんど違いがないという事になる。わざわざ生産して使用する事はまず無い。
○:特になし
×:特になし
・ジェガン
マラサイより300コストが高いだけでなく、様々にパワーアップしている汎用機。バルカンを装備しているので、地上戦でならIフィールド装備機に対してダメージを与えやすい。また、序盤の陣地の奪い合いではこのクラスのモビルスーツがどれだけちゃんと操れるかが重要なので、日頃からこういう弱めのモビルスーツの練習をしているプレイヤーが有利になりやすい。ライバルのギラドーガに比べると、障害物の多い地形では若干不利か。
○:特にないが、重力下のほうがやや有利
×:特にないが、アステロイドは苦手
・ギラドーガ
ジェガンのバルカンをグレネードに変更した汎用機。グレネードを装備しているため、ジェガンに比べてIフィールド装備機に対して不利。このため、初期配置がジェガンVSギラドーガになっているマップでは、ギラドーガ側が幾らか不利だとよく言われていた。とはいえ、障害物の多い地形ではジェガンよりも多彩な選択肢を迫っていく事ができる。
○:特にないが、障害物の多い地形がやや有利
×:特になし
・リックディアス
1500のコストの三つのモビルスーツの中で、唯一クレーバズーカを装備したモビルスーツ。バズーカは威力も十分でスピードも速く、障害物で爆発するため、実質このクラスのモビルスーツの中で最も使い勝手のいい仕上がりになっている。バルカンを装備しているためIフィールドも破りやすく、障害物の多い地形では嫌な存在となる。
○:障害物の多い地形
×:特になし
・ガンダム
主役メカだからか、ジェガンと100しかコストが違わないのに、サーベルの威力がかなり違うモビルスーツ。同クラスのモビルスーツよりも明らかに強力で、もし生産するなら100だけコストを支払ってガンダムを作ったほうが有利。使い方はジェガンとほとんど同じで、汎用機として序盤〜中盤にかけて活躍し、後半まで生き残ったら、ジェガンよりもワンランク上の捨てゴマとして、対重モビルスーツ戦に投入といったところ。
○:特になし
×:特になし
・ガ・ゾウム
コストが1800かかるものの、性能的にはガンダムのサブ武器がミサイルになったものと考えたほうがいいモビルスーツ。ミサイルの威力が小さいので、ミサイルで牽制して、メインのダメージ源はビームライフル&サーベルとする戦い方となる。この威力の弱いミサイルをどう使うかがキモで、ミサイルの使いこなし次第ではガンダムよりも乏しい戦果に終わるかもしれない。
○:特にないが宇宙空間
×:特になし
・ズサ
移動力5、主武装が威力4の貧弱ミサイルという終わっているモビルスーツ。戦場でのスピードも遅く、サーベルも低威力なので、いいところがない。新たに生産するなんて論外だが、初期配置にある部隊も使いどころが難しい。強いモビルスーツへの捨てゴマにしたいが、弱すぎるので戦果は期待できない。
○:アステロイド
×:平地、宇宙空間、月面1
・カプール
このゲームで最強の水中用モビルスーツ。水中戦でなら、キュベレイやハンマハンマクラスのモビルスーツ相手でも十分に撃破でき、νガンダムやサザビーであっても深刻なダメージを与えられる。移動力も高く、水中戦は全面的にお任せできるのだが、水中ミサイルの威力自体はゾックとそう変わらないので、運にも左右されがちな水中モビルスーツ同士の戦いではゾックに敗れるような波乱もあったりする。
○:水中
×:水中以外
・エルメス
ファンネル(エルメスの場合はビットだが)を扱える、最も安価なユニット。前作に比べてビットの威力は弱く、補助武器もバルカンだけと貧弱だが、それでも宇宙戦では同クラスを圧倒する事ができる。移動力8のユニットなので、終盤、対νガンダム用の突撃艇として使用する事もできる。ただし、どちらにせよ重力下では非常に脆いので、無重力で運用してあげる必要がある。
○:無重力、特に宇宙空間
×:重力下、特に複雑な地形
・ガンダムマーク2
耐久力が112もある汎用モビルスーツ。武器の威力もかなりのもので、費用対効果が高い。序盤〜中盤戦では主力格としてあちこちの戦場で重要な役割を演じることが多く、スピードも扱いやすいので戦果も安定する。終盤では移動力7で耐久力の高い重要な捨てゴマになるため、簡単に失いたくない。
○:特になし
×:特になし
・アッシマー
ガンダムに比べると耐久力が低い代わりに、変形が可能なモビルスーツ。格下相手にはモビルスーツ形態で撃破を、格上相手の時は変形しての持久戦が可能。アッシマーの体力と武装では、νガンダムやサザビーを相手に逃げ切るのはかなり難しいが、それでも序盤〜中盤を中心に通商破壊作戦を展開することができるし、弱い相手なら十分撃破できる。
○:無重力(逃げる時)
×:重力下(逃げる時)
・ドライセン
最強のバズーカを装備している一方、威力不十分のビームナギナタを装備しているため、主なダメージ源はバズーカとなる。障害物の多い地形で、爆風によるダメージを積極的に狙って敵を翻弄する戦法が流行した。ビームナギナタは護身用と割り切って、あくまでバズーカをメインにした戦い方のほうが、高い戦績が期待できる。忘れた頃にグレネードを混ぜるとなお良し。
○:月面2、森、都市などの複雑な地形
×:特になし
・バウンドドック
拡散ビームを装備した変形モビルスーツなので、無重力下で逃げに入ると非常に生存性の高いモビルスーツ。コンピュータがよく生産してきて、拡散ビームの連射で大暴れすることが多いが、プレイヤーが使うとそこまで強くない。それでも、格上/格下相手に戦いやすい変形モビルスーツならではの長所は存分に発揮できる。
○:無重力
×:重力下
・ジオング
有線ハンドビームを装備した、やけに体力の高いユニット。ハンドビームの攻撃力が非力で、他のモビルスーツの格闘戦能力が上がっているためにあまり役に立たないキャラクターになってしまった。移動力もトロく、メガ粒子砲も意外と当てづらいので、わざわざ生産する事は無いと思う。
○:宇宙空間
×:宇宙空間以外
・ハンブラビ
なぜかアッシマーよりも弱いビームしか持っていない変形モビルスーツ。体力は増えているので生存性は上かもしれないが、なんにしても欠陥品なので期待しないで運用するしかない。体力が多い分だけ、通商破壊作戦には向いている。
○:無重力
×:重力下
・リ・ガズィ
最も安価な、スピードの速いモビルスーツ。攻撃力などは値段相応で、有り余るスピードを使いこなせるか次第。特に無重力の基地やコロニーで適切に操作するのは大変で、日々の鍛錬がモノをいう。重力下では、そのスピードを生かしてヒットアンドウェイなどのさまざまな戦い方が可能。
○:重力下
×:無重力、特に基地
・百式
リ・ガズイと100しか価格が違わないが、体力がちょっと多い。やはりスピードを敵にするか味方にするかによって評価がかなり別れるユニットで、重力下で戦うと戦果が安定しやすい。
○:重力下
×:無重力、特に基地
・パラスアテネ
弾数が少ないながら、大型ミサイルを主武装としたモビルスーツ。メガ粒子砲も装備していて、[溜め維持状態]からのフェイント攻撃で、大ダメージを狙うこともできる。ただし動きが遅いのが欠点で、平地や月面1で上手い相手に遭遇した場合、中速度の格下相手に撃破される事もある。νガンダムなどを相手にしている時は悲惨のひとことで、全く何もできないまま瞬殺されることも。
○:宇宙基地、ガチャベース、アステロイド
×:月面1、平地
・ムサイ
一応戦艦なので、砂漠戦で足をとられることが無い。もしビーム砲で対抗出来るなら、砂漠で重モビルスーツを食えるかもしれない。宇宙空間でも、後退しながらの重火砲攻撃は侮れない。そして不十分とはいえ輸送能力や砲撃能力を持っていることもこのユニットの価値を高めている。上手に運用したいところ。
○:砂漠、宇宙空間
×:森、平地、基地、宇宙基地
・Rジャジャ
最もコストの高い量産型モビルスーツ。グレネードは使い方の難しい武器だが、狭い地形において突然出すと効果的。攻撃力や体力の面では十分に高い水準にあるので、下位ユニットの制圧は十分可能だろう。ただし、νガンダムなどに対する捨て石とするなら、バルカン砲を装備した百式やリ・ガズィや、もう少し奮発してキュベレイだろうか。
○:森、月面地形2、基地全般
×:宇宙空間、平地、月面1
・Zガンダム
変形し、大気圏でも平気なモビルスーツ。攻撃力も高く、このクラスとしては体力面でも際だっている。この体力と変形機構により、νガンダムやサザビーに対して先制攻撃を仕掛ける&それでも生き残る図太い嫌がらせを敢行出来る。通称破壊作戦に最適。
○:宇宙空間、コロニー、大気圏
×:入り組んだ地形全般、重力下
・メッサーラ
これも変形モビルスーツ。体力が高いうえに拡散ビームを装備しているため、上位モビルスーツの体力を削る&離脱するには非常に向いている。弱い敵にはモビルスーツ形態でガンガン攻め、強敵相手では変形してチクチク体力を削って主力の手伝いをするのがお勧め。もちろん通称破壊作戦にも向いている。
○宇宙空間、コロニー
×:入り組んだ地形全般、重力下
・キュベレイ
ファンネルを装備し、なおかつ格闘戦能力とバルカンを装備したMS。格下のモビルスーツには滅法強く、格上に対しても(自身は持ちこたえないものの)深傷を負わせることが出来る。キュベレイで弱らせてνガンダムでトドメを刺す、という戦術が取れる場合、ほぼ確実に敵のνガンダムを潰せる。
○宇宙空間、平地
×:森
・ヤクトドーガ
キュベレイとの違いは、バルカンかミサイルかというもの。バルカンよりもミサイルが好きな人には、こちらのほうが良いかもしれない。障害物の多い地形ではミサイルのほうが敵の嫌がらせにしやすい。こちらも敵上級モビルスーツ撃破の噛ませ犬として最上のユニット。
○:宇宙空間、平地
×:特になし
・ハンマハンマ
基本的にはヤクトドーガと同一モビルスーツだが、体力やミサイルの数がちょっと違っている。運用の基本方針はヤクトドーガと同じ。ただしここまで高いと捨て石にするのが勿体なくなる。もっと安いヤクトドーガやキュベレイで済ませてしまいたいところ。
○:宇宙空間、平地
×:特になし
・THE-O
中途半端な値段と装備のTHE-Oは、わざわざ生産してまで使おうという気にはならない。サシ勝負ではハンマハンマはおろかキュベレイにも負けかねず、上位の体力を削るには攻撃手段も生存性も不十分。もし、最初からマップに配置されていたら、弱い者いじめのキャラクターとして運用すると吉か。ただし、複雑な地形では、かなり強い。
○:月面2、森
×:特になし
・ZZガンダム
高い攻撃力と体力を誇り、ハイメガ粒子砲を装備している。ハイメガ粒子砲は敵体力をごっそり削れる恐ろしい武器だが、上位モビルスーツとの闘いで生かし切るのは難しい。コロニーや基地、森ではいかんなく能力を発揮する。複雑な地形の多いマップであれば面白いユニットだが、敵もそこを読んでくるので、νガンダム相手には厳しい。
○:コロニー、都市、森などの入り組んだ地形
×:宇宙空間
・ビグザム
拡散メガ粒子砲がウリのユニットだが、溜め時間がかなり長いため、接近されると非常に厳しい。拡散ビームやミサイルだけでは追い払うのが大変で、宇宙空間以外で運用すると下っ端ユニットにも結構ダメージを食う。移動力も6であり、生産してまで使う価値は無い。
○:宇宙空間
×:重力下すべて、狭いところすべて
・サイコガンダム
一見、ビグザムと同じユニットだが、拡散メガ粒子砲の溜め時間が短い。このため宇宙空間戦では、かなりのプレッシャーを敵に与えられる。νガンダムやサザビー相手にはちょっと無理だが、格下相手なら圧倒的な戦果を挙げることが出来る。生産するほどではないかもしれないが、決して弱くない。
○:宇宙空間
×:重力下すべて、狭いところすべて
・サザビー
ファンネルの威力が強いので、νガンダムともやりあえる。ただし、拡散メガ粒子砲は溜め時間がビグザムより長いので、めまぐるしい戦局のなかで活用するチャンスは少ない。また、νガンダムがバルカンを装備しているので、バリア剥がしあいの時や接近戦で遅れをとる可能性はある。だが、空間戦に関する限り、サザビーでもνガンダムに対抗可能。
○:宇宙空間
×:特になし(νガンダムとやるなら、重力下は苦手かもしれない)
・νガンダム
移動力10のうえにバルカン、ファンネルを装備した便利すぎるモビルスーツ。原則としてこのゲームでは最強のユニットであり、縛りの無いルールでは、敵のνガンダムをどう押さえ込むかが勝負の分かれ目になる。
○:特になし
×:特になし
・クインマンサ
ファンネルにハイメガ粒子砲という組み合わせは一見すると使えそうだが、戦闘中の機動力が低すぎて使いにくい。手練れのνガンダムに出会った場合、コロニー内部でなら何とかなるかもしれないが、宇宙空間ではたちまち解体されてしまうだろう。アステロイドでは、意外と活躍してくれる事も。
○:アステロイド、コロニー
×:広いフィールド全般、重力下全般
・ホワイトベース
高級な戦艦。機動力や搭載能力、砲撃射程などにおいて優れている。ムサイ二隻では出来ないことが出来るが、この高い戦艦を購入する余裕は普通の対戦には無い。
○:砂漠、宇宙空間
×:森、平地、基地、宇宙基地
・αアジール
やけに強力なファンネルと、やけに強力なミサイル、そして恐ろしく溜まりの早い拡散メガ粒子砲を装備する。νガンダムといえど、相当な覚悟がなければ、この火力オバケに制圧されかねない。レウルーラやラーカイラムといった戦艦も、こいつの馬鹿げた火力の前では鎮圧されてしまう可能性が高い。ただし、それも宇宙空間での話で、重力下では凡庸な働きしか出来ない。
○:宇宙空間
×:重力下環境、森、砂漠
・レウルーラ
極めて優れた戦艦。νガンダム狩りの後半戦においても、作戦の要として十分に機能するだろう。ただし、値段があまりにも高価なので、初期配置の戦艦以外は滅多に使わない。
○:砂漠、宇宙空間
×:森、平地、基地、宇宙基地
・ラーカイラム
最強の戦艦。レウルーラを凌ぐ高性能。しかし値段が途方もなく高いので、これ一隻買うよりはνガンダム二つとムサイ一隻買ったほうがずっと強い。マップに最初から配置されている場合は大切に。
○:砂漠、宇宙空間
×:森、平地、基地、宇宙基地
【そのほか】
・対戦縛り1:5700縛り
通常の対戦では、νガンダムの量産合戦になりがちで、νガンダムばかりがマップにはびこるようになってしまいやすい。ところが、「モビルスーツは5700以下しか作ってはいけない」という縛りを設けると、戦場が華やかになり、より総合的な技倆を比べることが出来る。
具体的には、
サイコガンダム(5700):やや扱いが難しいが、宇宙戦では非常に強い
ZZガンダム(5500):コロニー戦・基地戦では非常に強い
THE-O(5200):地形の複雑な地上戦では強い
キュベレイ(4200)、ヤクトドーガ(4400)、ハンマハンマ(4700):宇宙戦では強く扱いやすい
Zガンダム(4000)、メッサーラ(4000):上位の撃破は難しいが、通称破壊には便利
これらのMSは一長一短であり、一つのモビルスーツで全戦場の優位を確保することは出来ない。また、このクラスのMS同士の戦いでは変形MSの生存率が高いので、強襲兵器としての価値が高くなっている。
・非量産型は二機以上作れない縛り
「非量産型のMSは一機しか作れない」縛りを課しても、バリエーションが広がりやすい。特に上記の5700縛りと一緒に適用すると、まんべんなくMSを操作するよう強いられていい感じに。
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