【荒唐無稽な予測3】オヤジも厨房も、みんなで実況2ちゃんねる
2ちゃんねるには現在、実況板なるものがあり、テレビ地上波の全番組に関してスレッドが立ち、視聴しながら2ちゃんねらー同士でお喋りすることが出来る。このお喋りは、経験した事のある人はわかると思うが、一人でテレビを見ていても“仲間意識”“共感”を感じやすく、一人ぼっちである事を忘れることが出来る素敵ツールだったりする。もし2ちゃんねる実況に類するサービスが地上波デジタルでも実現することになった場合、
テレビ画面を見つめたまま、視聴者同士でお喋りを楽しむ事が可能になるかもしれない。インターフェースや制度にも依るとは思うが、上手くすれば地上波デジタル放送で気軽にこうしたお喋りが楽しめるようになるかもしれない。10年後には、40代の男女でも2ch実況程度を操れる人はかなり増えているだろうし、もっと若い世代は一層多くなるだろう、しかも地上波デジタルのインターフェースが簡便であればあるほど、これまで2ch実況板に縁の無かった人達を巻き込みやすくなるので、これまで実況板の存在すら知らなかった人達も参加出来る可能性が生まれてくる。
専門家、DQN、厨房、専業主婦、おじいちゃんおばあちゃん、などなど、現在の2ch実況板に比べて様々な背景と文化を持った人によって繰り広げられるお喋りは、どんなものになるのだろうか?もちろん様々な問題が多発するのは避けられないだろうが、地上波デジタル放送では、実況お喋りにおけるリテラシー啓蒙や、放送禁止用語対策などが行われるに違いない。ひょっとしたら、そんな危ないものは禁止するのかもしれない。しかし、2ch実況的コンテンツは、絶えずデジタル通信側から侵入の隙を窺うに違いない、そこにビジネスチャンスがある限り。
この他、上手くすれば、
おじいちゃんのボケ防止に役立つかもしれないとか、引きこもりの治療にも使えるかもしれないと想像してみるとなかなか楽しい。あるいは、地方局の放送と組み合わせれば、“まちBBSの実況板みたいなもの”を実現出来るかもしれないし、地方レベルの
ねるとん的企画が放送されるかもしれない。双方向的コンテンツ、というと政見放送の視聴率とかクイズ番組への参加に目がいきやすいし、そこら辺から双方向性は導入されていくのだろうが、もし“今の2ch実況より敷居の低いお喋りの場”がいつか提供された時、どんな楽しみと問題が起こるのか想像してみると楽しくなる。
未知の殺伐が待っているのか?未知の感情共有が待っているのか?