アミエビ混合の利点

　配合餌が出回らない昭和60年頃までは、アミエビを撒き餌に混合していました。 オキアミは昭和51年から出始めましたが、それまでは、琵琶湖で取れる湖産エビか海で取れるウタセエビが主体でした。今、湖産エビはほとんど無くなり、ウタセエビは今も取れ「天ぷら」や「佃煮」でも出回っております。

　現在でも、南西諸島に釣行する時には、必ずアミエビを使用しており、長崎峯友会の人達は、オキアミ6kgにアミエビ3kgを混合しております。
　 オキアミよりも「リン」が非常に多く青白い光を発します。特に、南西諸島のように夜釣りをする場合、磯場に「ここから先に出たら危ない！」と言うところにアミエビを数カ所置いておく(マーキング)ことで、青白く蛍の光のように見えるため、真っ暗でも安心して釣りができます。
　また、オキアミとアミエビを混合すると、アミエビは比重の軽い配合餌と同様に沈みが遅く水面付近に浮くため、餌取りとの分離対策に有効となり、一石二鳥と言えます。
　今でも、イサキやアジ釣りの乗合船では独特の筒にアミエビを仕込んで釣りを行っており、アミエビはとても利点の多い餌なのです。

　強いて欠点を言えば、アミエビはなかなか溶けにくいと言うことです。なので、配合餌とオキアミを混合し、アミエビはバッカンの片方に置いて解凍させながら、柄杓で混合しながら使用するのが有効的です。

　値段的にはオキアミとほぼ同程度です。

　配合餌の無い時にはオキアミとアミエビの混合も可能であり利点の多い餌です。また、オキアミが無い時代には、琵琶湖で取れる湖産エビと混合したり、喰いの悪い時期にはアミエビを5匹くらい針に刺して寒グレを狙ったものです。

　以上のように、アミエビはとても利点の多い餌であり、総合的なメリットからすれば、配合餌よりも上です。

以上

2007年7月27日

峯 享男