峯享男の磯釣り論

公開年月日:2010/12/24


本格的な寒グレシーズン到来&ウキの選定

 海水温は海域にもよりますが、やっと18度台になり“本格的な寒グレシーズン”がやってきました。

 黒潮の流れの位置によっても違ってきますが、ここ3年程は四国の足摺岬や室戸岬、和歌山の潮岬の黒潮本流は接岸しておりその反転流もあります。
 
 特に、和歌山の南紀・中紀はコンスタントに釣れている状態です。

 難を言えば、北西の風に弱い釣り場が多いと言うことです。

 しかし、三重県側と違って釣りができる時間が長く、生オキアミやボイルオキアミの指定(限定)もないこと等々の釣り人任せと言うことが人気の原因にあると思います。

 また、渡船代も和歌山県の方が安く、さらに、見回りも良く来てくれます。

 昔の格言に『損をして特を取れ』の通りだと思います。

 北西の風になれば、大阪から足を伸ばして串本周辺まで行けば、竿を出すことが可能な場所が多くあります。

 生オキアミやボイルオキアミの選択は釣り人個人の好みですが、寒グレシーズンから抱卵時期に入るグレは軟らかい餌を好むので、ボイルオキアミの場合には、喰い込みが悪く、3匹に1匹は吐き出してしまう場合が多くなります。

 海水面は風でざわつきが多くなり、渋々ウキだと微妙な当たりが分かりにくく、チャンスを見逃すことが多くなります。

 ウキには次の2通りの原理があります。
 道糸がウキの上から出ている「中通しウキ」、道糸がみねうきのように海水面下のウキの下から出る「環付きウキ」です。
 当然、道糸が海水面下のウキの下から出る「環付きウキ」の方が、風の影響を軽減できること、潮流に乗りやすい等々と利点が多くあります。
 ただ、「環付きウキ」は製作工程で作りやすく、大量生産が可能な「棒ウキ」がありますが、これは海水面で上下しやすく、小さな当たりを捉えることが非常に困難となります。
 
 私のみねうきは、「中通しウキ」と「棒ウキ」(環付きウキ)の長所を持ったウキで、水面で安定し、視認性が良く、微妙な当たりも明確に分かります。
 
 これからの寒グレの微妙な当たりを確実に取ること、風の多いこの時期に道糸が風に取られる影響も軽減でき、狙ったタナまでスムーズに沈降してくれるみねうきを試してみては如何でしょうか?
 みねうきは、私が1本1本心を込めた削りだしの手作りウキです。

 寒グレ時期は、海水温が低いためグレのタナは当然、深くなります。さらに強風を勘案すると、自然と重いサイズのウキ設定になります。
 私が手作りしているみねうきの重いサイズの5Bや6Bを使用し、多少でも風の影響を避けるため道糸にオモリを抱かせながら流して釣る方法が釣果に結びつきます。

 このような冬の強風時には、みねうきの重いサイズの5Bや6Bを使用し、Bや2Bと変わらない感度の良さを楽しんで頂けます。
 重いサイズと軽いサイズでも全く当たりの感度は変わりません。

 今まで使っていたウキの常識?から脱却し、みねうきのすばらしさを知り、釣りの感動と喜びを味わって下さい。

 

以上

2010年12月24日

全国峯友会主宰 峯 享男

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