峯享男の磯釣り論
公開年月日:2013/ 1/ 2
寒グレシーズのウキの重要性と流し方 |
明けましておめでとうございます。 昨年末の寒波襲来で一気に海水温が低下しました。 太平洋側の親潮本流の水温は20度を割り、沿岸部では14〜16度程度となっており、今後 更に1〜2度は低下するだろうと思われます。 しかし、海水温が12〜13度と非常に冷たい状態でも、その同じ水温が2日程度続けば、数は少なくても魚は釣れます。 これは、私が長年竿を出した経験論です。 この時期の釣り方には工夫が必要です。 ただ単に、撒き餌を打ち、ウキを投入するだけではなかなか釣れてくれないのがこの時期の釣りです。 まして、2〜3月は抱卵期に入るので、余計釣り方には工夫が必要となります。 海水温の比較的高い離島に遠征すれば別ですが、今冬のように天候が定まらないとなかなか離島へ釣行する予定が立たなくなり、近場での好天に合わせた釣行となる場合が多くなります。 さらに、多くの釣り人はサンデー釣り師が圧倒的ですので、近場での釣行、さらに多少の悪天候の中での釣行となってしまいます。 やっと釣行できても、抱卵期のグレは神経質になっているため、ウキ当たりは非常に渋く、ウキの感度やウキ下の調整等々に一工夫も二工夫も必要となります。 この時期に釣れてくる魚は良型揃いで産卵のため深場から浅場に乗込んで来ています。 このような時期には、あまり潮の速いポイントより、緩やかに流れるポイントを狙うのが得策です。 秋に竿を出したことがないような裏ポイントで数は少ないものの大型が良く釣れます。 また、潮流の中で釣る場合には、その流れがカーブするところ、つまり、潮流が変化するところが狙い目となります。 潮の流れが変化するのは、海底に潮の当たる沈み岩があり、それに潮が当たり潮流に変化をもたらします。 何も無い平らな海底、つまり潮の流れに変化がない場所には、魚の隠れ家はなく、例え魚が居ても非常少ない状態です。 なるべく、瀬波のあるポイントを選定して下さい。
いよいよ寒グレシーズンとなりますが、この時期に威力を発揮するのが、私が手作りしている【みねうき】です。 【みねうき】は肩の張り出しから細くなった足に至る微妙なアールが特徴です。 このアールによって、一般の棒ウキで問題となる波の押し上げで魚の当たりが分からなくなってしまうことがありません。 また、細い足にはオモリを入れてありますので、完全自立式となります。そのため、海面で非常に安定した状態で潮流に乗ってくれます。 さらに、調整錘は、うきのサイズに合わせて打つ必要は全くありません。例えば、5Bサイズの【みねうき】を使用した場合、錘は5Bまでの負荷まで持つと思って下さい。 5Bサイズの【みねうき】を使用しても錘は打っても打たなくても良いと言うことです。 錘の選択は、ナタや風、波の影響だけを考えて打つだけで良いのです。 Bサイズのウキも5Bサイズのウキも当たりは全く変わりません。うきサイズの選択も錘同様にナタや風、波の影響、さらに遠投性を考えて選択すれば良いだけです。 現在、販売している【みねうき】の種類は、B、2B、3B、4B、5B、6Bを基本とし、強風の超深ダナ用に1号負荷相当の『特うき』も販売しております。色調はどのサイズも「蛍光オレンジ」と「蛍光イエロー」の2種となっています。 グレ釣りは潮を釣るのが基本です。【みねうき】は細い長形状ですので、潮乗りも非常に良く、撒き餌と同調しながら自然に流れてくれます。 ただ、他の中通しウキや棒ウキと同様に、刺し餌を先行させながら流すことがとても重要です。 そのためには、道糸を流れにまかせて出しっぱなしにするのではなく、出しては止め、出しては止め・・・を繰り返す必要があります。 【みねうき】は道糸を止めると水面で斜めになりながら多少シモっていきます。その状態を6〜7秒続け、その後に道糸を出します。 道糸を出すとウキは再び水面に浮上し、その瞬間にスパーッとウキが水面から消える当たりが得られます。 中通しウキでもこの流し方は可能ですが、道糸を止めてもウキにほとんど変化がないため、刺し餌が先行して流れているかどうかが分かりにくく、上級者であればそれなりの使い方で釣果は出ますが、初心者〜中級者には産卵期のグレの当たりは少し難しいものです。 その点【みねうき】の場合、昨今釣りを始めた方でも、明確に刺し餌先行の流し方が分かり、その結果、明確な当たりを得ることができます。 【みねうき】は全て私がナイフにより削りだしたものです。したがって、一般の釣具店にはほとんど置くことが難しく、全国で数件の店舗でしか置くことができないことをご了承頂きたく思います。 このサイトを通じてご注文頂ければ、全国どこからでも購入が可能ですし、全ての購入の方々に仕掛け見本入りで発送しております。 是非、【みねうき】で感動と喜びを味わってみて下さい。
以上 2013年 1月 2日 全国峯友会主宰 峯 享男 |
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