峯享男の磯釣り論

公開年月日:2013/ 3/12


抱卵グレとウキの当たり

 先月の2月24日〜25日に長崎県の五島列島「樺島」に毎年釣行している長崎峯友会の実釣講習会と大会で竿を出してきました。

★釣行写真へGo!!★

 対馬暖流の流れが例年になく弱く、表面水温と底の温度差が3度ほどもあり、深場の好ポイントでの釣果は悪いと考え、船長に頼んでなるべくゴロタ石の多い浅場のポイントを選

択して竿を出し、その結果、好釣果を得ることができました。

 今期の潮流は底の水温が冷たく、その割りに深釣りするとパラパラと良型は釣れるが、それが継続しない状態です。

 そして、表面には夏の魚のタカベやスズメダイが「わんさか!」

 餌取り対策を十二分にしないと、なかなか本命のグレの口元に刺し餌が届かない今期の五島列島です。

 グレの抱卵状態はまだ小さく、例年に比べ、かなり遅れ気味のようです。

 また、ウキの当たりも非常に渋く、みねうきがモゾモゾとするような当たりです。

 その上、強風と風裏でありながら吹き回しで撒き餌とウキを同調させながら流すことが難しい今回の釣行でした。

 このような自然状況においてもみねうきの場合、水面下にウキの足が17cm程度入っているので、潮流と風の計算をした撒き餌をすれば、見事!ウキが水面からスパーっと消

えてくれます。

 男女群島に行く大型船は、先端先端の潮流のあるところに釣り客を渡礁させますが、ほとんど釣果が出ていないようでした。

 今期のグレは、かなり考えた釣りをしないと釣果に繋がらないでしょう。

 抱卵状態が遅れ気味であっても3月〜4月中旬まではポイント次第では楽しむことができそうです。

 当たりはみねうきのトップがモゾモゾするような当たりもあれば、一気に水面からスパーっと消える当たりもあり、千差万別です。

 抱卵期特有の喰い込みの悪さゆえ、中通しウキを使用している釣り人がほとんどの磯釣り界。

 食い渋るグレの微妙な当たりを中通しウキではなかなか確認することは難しいのが現実です。

 まだ、みねうきを使用したことのない釣り人さんには是非、試してほしいと思います。

 普通の棒ウキと違って、水面で安定度がバツグンで、潮流にも自然と同調してくれます。抱卵グレからチヌのシーズンにお試し下さい。

 

以上

2013年 3月12日

全国峯友会主宰 峯 享男

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