峯享男の磯釣り論

公開年月日:2013/ 6/ 4


低水温時のウキの当たり

 西日本では10日も早い梅雨入りとなり、海の方は良い面と悪い面があって自然界の流れに人間は抵抗することができないものです。

 したがって、釣行計画も自然現象に合わせるしか方法がありません。

 例年実施している宮城峯友会の実釣講習会と大会は、今年は休み等の都合によって例年より1週間程度早く5月25日〜26日に山形県酒田市沖にある飛島で実施しました。

 今年で15回目の釣行企画で会員さん達も「ベテラン」揃いです。

 今年は特に各人が好釣果に恵まれ、一人で85cmを頭に3匹も大真鯛を釣り上げ、さらに50cm前後の口太グレを10〜13匹、チヌも40cm前後を8匹程度と爆釣状態でした。

 幸い、天候も良く、寒くもなく暑くもなく竿を出すことができました。

 ただ、遠く本土に見える鳥海山の山腹は雪化粧で、その雪解け水の影響で海水温は14度前後と低い状態でした。

 このため、餌取りはほとんど気にならず、逆に本命の喰いも非常に渋いものでした。

 一般に多く流通している中通しウキではなかなかその渋い微妙な辺りをキャッチすることは不可能です。

 しかし、会員達は私の手作りのみねうきを使用しているため、ウキのトップが少しブルブルしたり、微妙に押さえつけられるような軽微な当たりで本命をキャッチしていました。

 また、飛島は海猫の島と言うだけあって、多くの海猫が磯場を飛び交っています。

 他のグループの方々は「ボイル」を撒き餌に使用しており、海面は海猫だらけで、ウキを投入する空間がなく全く釣りどころではなかったようです。

 我々のグループは水温が低いと言うことで、一般の釣り人があまり行かない浅場の三流ポイントに向かいました。

 日照りで水面温度が高くなりやすいためです。

 釣り人も少なく好釣果を期待し、その期待通りの結果となり会員全員お喜びの実釣となりました。

 低水温時には魚の活性が低く、そのためウキの当たりは微妙で中通しウキには出ないものです。みねうきを使用し、微妙な当たりをキャッチし、50cm前後のグレやチヌ、90cmに迫る大真鯛をゲットし、中にはバラシもあり、全員好釣果で帰途致しました。

 これからは、日本海、瀬戸内とチヌ釣りが本格化します。

 一度、みねうきを試してみて下さい。

以上

2013年 6月 4日

全国峯友会主宰 峯 享男

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