峯享男の磯釣り論
公開年月日:2013/10/ 3
魚の知恵と自然の摂理 |
魚には人間のような知識は無いが、大海原で生きるための知恵を持っている。 我々人間は、その魚の知恵を“はるかに”上回ることが不可能であり、釣り針に魚が思ったように掛かってくれないのが釣りだろうと思います。
ただ何となく竿を出しても自然界の流れは刻々と変化します。 新月の左右で小潮から大潮へと2週間に1度のペースで回転する海の仕組みは、現代のコンピューターやネット社会で知りすぎる面も多く、過信することも多いものです。 私の幼少期時代には、「海の事はお月さんに聞け」と良く老漁師に教えてもらったものです。
物の無い時代・・・ 自分で物作り。 釣り竿は竹山から竹を切って来て火で曲がりを修正し、自分に合った長さに切って作ったものです。 夏は海中に潜り、魚の習性を自然と身につけ、冬の海では岩に生える海藻の“岩のり”等を採取しました。 小川では付け餌となる“エビ”や“蟹”を採取し、手作りの竹竿で“タコ糸釣り”をしました。 針は難破船等から“鉄線”を頂いて手作りしました。 今の時代では考えられない良き時代だったように思われます。 釣り竿は竹からグラスファイバーロッド、そして今ではカーボンロッド。 釣り糸もタコ糸からナイロン、今はフロロカーボン。
このように、地上界では目まぐるしい変化と進化が遂げられていますが、海中の魚の習性はほとんど変わっていないのが現状です。 現代社会では欲しい物は思ったようにすぐに手に入れられますが、釣りはそうはいきません。 雑誌やテレビ、インターネット、釣具屋さん等々から様々な詳細情報を得て、自分なりにそれを利用して釣りに挑みますが、決して自分が想像していた結果にはなりません。 現代社会は色々な面で便利ですが、海中の魚の習性だけは人間の情報や知識ではどうすることもできないものです。 特に海中の水温で左右される釣りは自然界に従っていくより他に手段はなさそうです。 特に今年の日本海は水温が3度も高いとか・・・冬の北西風が吹き出すまで待つより手段がなさそうです。
釣行する時、どんな場所が少しでも水温が低いかを考えて竿を出すのも一つの手段かもしれません。 水温が高いと餌取りの活性が上がり、さらに数や種類も多くなります。 代表的な餌取りに「スズメダイ」や「小アジ」が居ます。スズメダイは足が遅いため上手な撒き餌ワークでかわすことは可能ですが、小アジは一面に広がり足も速いため、まず、釣りになりません。 しばらくの辛抱ですが、撒き餌で工夫するしかないように思います。 2〜3回程度、北西風が吹けば水温は一気に下がります。 今冬は寒いとの長期予報ですので、水温は一気に低水温に変化するものと思われます。
低水温時期の魚の当たりは非常に悪くなるため、中通しウキでは“ボコボコ”する程度で、どれが波なのか魚の当たりなのかを見極めることが非常に困難になります。 そんな時には、数少ない私の手作りウキの【みねうき】を一度試してみて下さい。 【みねうき】は抵抗が非常に少ないため、魚に違和感を与えず“スパー”っと消えてくれます。 また、微妙な当たりもウキのトップ部分が海面から出ているので、“ブルブル”と横揺れたり、不自然な動きで明確に捉えることができます。さらに、遠方まで容易に視認できます。 本サイトを通じてウキを購入して頂いた方々には、本数に限らず、全ての方々に「仕掛け見本」を同封してお送りしております。 さらに、使用方法等々でご不明点等ありましたら、どんな事でもご対応致しますので、連絡頂ければ幸いです。 まずは、一度、ご使用してみて下さい。
以上 2013年10月 3日 全国峯友会主宰 峯 享男 |
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