峯享男の磯釣り論

公開年月日:2015/ 1/ 4


天候不順な今期の寒グレシーズン

 皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

 暖冬だと予想された平成25年も終わり、いよいよ平成26年の新年を迎えました。

 昨年の12月に入るや暖冬どころか近年になかった大雪に見舞われ、東北の日本海側や北海道の人達は雪かきに追われる日々でした。

 一報、中部地方、西日本では暴風並みの「シケ」が続いてしまい、予定していた釣行も中止となることが多くありました。

 昨年夏の猛暑続きの副産物である20度ラインで生成された高水温の海流が日本列島に流れ込み、10月〜11月の秋磯は水温が高く、釣れてくるのは可愛い「木っ端グレ」や南方系の天然色の魚でした。

 昨年の12月中旬頃から、本命のグレが各海域で竿を曲げてくれるようになりつつありましたが、台風並みに発達する爆弾低気圧や暴風、それによる高波で予定していた釣行がなかなかできず、海の状況に合わせた釣行をしない限り竿出しもできない現状でした。

 新年を迎え、やっと表面水温は20度前後〜20度を割って地方(ジカタ)寄りの磯は17〜18度とグレ釣りの適水温になりました。

 南紀の和歌山県側は潮岬に良い潮流が接岸し、その反転流によって釣行さえできれば活発にウキを沈めてくれて、やっと本格的な寒グレシーズン突入となりました。

 ただし、問題は天候次第と言うことです。また、離島では地方(ジカタ)寄りの磯とは違い20度ラインで生成された高水温の海流の影響が未だに残っており、海水温は地方に比べ高い傾向にあり、不安定な状態です。

 寒グレシーズンには、まだ餌取りも多いので、撒き餌の投入位置や潮流を見極めた「性格な撒き餌ワーク」と「ウキの選択」が非常に重要となります。

 表面水温と底の水温に差がある現状ですから、撒き餌とウキは性格に潮流に乗せて流すことが釣果を大きく左右します。

 寒グレ時期のウキ当たりは微妙な当たりが多く、その微妙な当たりを確実に視認できるのは、ウキのトップが海面から出ているみねうきです。

 中通しウキの極小さな波紋を見極められる釣り人は極わずかです。

 さらに、中通しウキの場合、魚がエサを捕食した際に大きな抵抗を感じてすぐに吐き出してしまいますが、みねうきの場合には肩から足先にかけての微妙なアールがあるため、魚の補食時にうきの違和感を与えません。

 前当たりの後にスパーッとウキが消えるように没していきます。初心者でも魚の当たりを明確に視認することができます。

 ご使用されていない方は是非、この機会に試してみて下さい。寒グレに限らず、春先のノッコミチヌでも効果が絶大です。

 使用されて分からないこと等があれば、このサイトまで連絡頂ければ、何なりとご質問にお答え致します。

 まずは、使用してみて感動と喜びを味わって下さい。

 今年も安全第一で良い釣果をお祈り致します。

以上

2015年 1月 4日

全国峯友会主宰 峯 享男

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