ブックカバーを作ろう

誰にも求められていないシリーズ:第2弾

はじめに

本来、このサイトはわたしの本読み記録のために存在している筈だった。 過去形で表現しているところがもう怪しい。
そう。更新してないのね、全くね。感想文溜まりまくり。
だのに、誰に求められているでもないブックカバーを作りだす始末。 このロハスっぽい趣味は「無料で山ほど端切れをもらった」という それだけの理由で始まった。
幾人かの本読み人達に好評だったため、1つ作るのに3時間もかかるという 無駄なスローライフを満喫している。
まずは近くですぐに会える人に渡し、次に親戚に渡し、 渡したいけど送付な人に渡す予定。まだまだ先は長い。

何故ハウツー?

特に知りたかない、とは思う。皆様のお気持ちは痛い程解る。
が、だ。世の中にはどうしてもブックカバーを作りたいのに 型紙が無くて困っている人もいるのだ。(大げさ)
そんなこんなで作り方を公開。

作り方

骨を切らせて

まずは型紙を作る。
厚手の紙(お気に入りは地厚の紙袋)を用意して、 手頃な厚さの文庫本のカバーをひっぺがして 紙に下図のような印をつける。

無法地帯 拡大写真あり

友情出演:無法地帯(大倉崇裕)

略図にすると次のようになる。

印

これに縫い上がりの膨らみを加味して出来上がり寸法を決める。

上がり寸法 どんくらい?

上図のように上下に5ミリずつ・左右に1センチずつ余裕を持たせる。
★ただし、使用する布地により変動が必要★

ここまでで、出来上がりの外寸が決定して下図のようになる。
青い線は製作のためにマークが必要な線で、黒い線は補助線となっている。

黒と青

続けて、背表紙幅のほぼ中心(几帳面な方は測ってくれろ)に 「しおり中心線」を決める。
折り返し線から内側に3センチの箇所を「バンド中心線」とし、 同じく折り返し線から外側に2.5センチの箇所に印を付ける。
上端と下端のからそれぞれ1.5センチの箇所にも印を付け、 挟み込み部分の寸法を決める。
それぞれマークが必要な線になる。

そして暖色

ここまでで型紙が完成。

布を裁つ

中表に合わせて、裏地となる方を最上面にした布に型紙で 印をつける。
縫い代は1センチ程必要。(縫い代込みで裁ってくれろ)
その後、印の位置に、バンド・しおりなどを挟み込んでおく。

左右から

まずは右端と左端を縫い合わせる。
下図の赤い線は縫い終わった箇所。

縫う

折り込む

左右が縫い終わったら、挟み込まない方(まっすぐな方ね) の端を「折り返し線」まで内側に折り込む。

折る

また縫う

そして縫う。もちろん縫う。
ただし、下側の「折り込み部分」と「バンド」部分に掛からない 一部を縫わずに残しておく
下図の赤い線が縫い足した箇所。

さらに縫う

縫い代を折り返す

縫わずに残しておいた部分を含めて、縫い代を内側に ピシッと折り返す。アイロンでね。手アイロンは苦し過ぎる。

ピシッと 拡大写真あり

裏返す

きっちりアイロンで押さえ終わったら、縫い残してあった口から くるっと全体をひっくり返す。
かなり無理ムリ。

くるっと

もうちょい

裏返したら、角を目打ちなどで引き出して、アイロンで形を 整え、残った部分(画像参照@無駄ないたずら書き有り)を 縫い合わせる。

お口 拡大写真あり

完成

お疲れ様でした。

できたぁ 拡大写真あり

最後に

こんな物に3時間かよ?とお思いでしょう。
手縫いっす。つらいっすよ。
皆様には老婆心ながらミシンという文明の利器をオススメしておく。
わたしはバンドとして平ゴムを使用しているが、 洗濯に耐えられないとの報告も上がっているため、 同生地のバイヤステープや、綿テープなどを利用する方がいいと思う。
平ゴムは、端切れが潤沢にあるため「使い捨て気分」な わたしの選択なので。

2007.07.15

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