La déconstruction des idoles ──アイドルの脱紺築 chapitre deux
次期リーダーに寄せて 〜矢口真里が背負うべきもの
来春(2005)最後の創立メンバー飯田圭織の卒業と同時に、われらがやぐっつぁんが第3代リーダーに就任する。ちっちゃ→い巨人、矢口真里への思い。
「メンバー増員します」
はっ!? 何のこと? 増える? 何が? ……何で?
私、思いっきり表情に出てましたね。
(中略)
最初は全然納得いかなかったな。そのことでマネージャーさんに怒られたけど、いやぁ、実際無理ですよ。いきなりですもん。”あの5万枚の活動はなんだったんだーっ!”って。それがあったからこその「デビュー」だったわけで。
”それを経験していない子がモーニング娘。になれるんですか?”
って思いましたよ。
(中略)
絶対に緊張・不安は3人の方が大きかったはず。でも完璧に壁を作ってた。
私って恐かっただろうな。実際恐かったって言ってたしね。いつまでたっても優しい言葉とかかけてあげなかったし。
中澤裕子『ずっと後ろから見てきた〜30歳がどないやねーん!!〜』(2003.11)より p149-150
デビューして以降も、矢口はどんどん自分のキャラやポジションをうちたてていったと思う。そういう矢口の姿を見ていて俺は、コイツは新メンバーと旧メンバーとの架け橋になるやろなと思った。そういう意図もあって、〈タンポポ〉をつくるに当たっては、旧メンバー2人と新メンバーの矢口で結成した。
(中略)
旧メンバーも矢口に一目置くようになった。それで、矢口が架け橋になって、ほかの2人の新メンバーを引っ張り込んでいったのだ。
(中略)
結果的に、矢口は見事に架け橋の役目を果たしたと思う。それが〈モーニング娘。〉にとってどれほど大事なことだったかを考えると、矢口が存在した意味は大きい。
つんく『LOVE論』(2000.1)所収「プチな女」より p95
で、その当時は、メンバーが5対3って感じで別れていて。見えない壁があった。それもちょっとストレスになっていたのかもしれない。5人にしてみたら、インディーズの頃から一生懸命にモーニング娘。をやってきて、やっとデビューできて、その3か月後にいきなり”新メンバーです”って、3人が入ってきても最初は認めたくないでしょう? 5人にも戸惑いがあったはず。その気持ちがすごくよくわかったから、毎日いらない遠慮をして、気をつかっちゃって。特に裕ちゃんと彩っぺ、年上チームには近寄れない雰囲気があった。
矢口真里『おいら』(2003.10)所収「見えない壁」より p042
『LOVEマシーン』の頃から、メンバーとの関係もどんどん変わっていった。呼び方も”中澤さん”から”裕ちゃん”に。彩っぺもかおりもなっちも、それまで名字で呼んでいたのに、あだ名で呼べるようになった。どこか他人行儀で探り合いみたいな感じだったのが、一気に打ち解けたんだ。
矢口真里『おいら』(2003.10)所収「二回目のデビュー」より p054
──お互いに”見えない壁”を感じていたメンバー同士が、打ち解けあうようになったのは、いつごろから?
中澤 いつだろう。タンポポが始まった頃からじゃない? まずかおり、彩っぺ、矢口がすごく仲良くなったでしょ。
矢口 うん。3人で一緒にいる時間が長くなったからね。
矢口真里『おいら』(2003.10)所収「SPECIAL CROSSTALK 矢口真里×中澤裕子」より p069
中澤裕子自身が記している通り、オリジナルメンバーが二期を受入れるにあたっては、大きな心理的抵抗があった。
創立メンバー(旧メンバー5人)にとっては、五万枚手売り体験を共有しない新人が、同じモーニング娘。の一員となる、という事態は、自分たちの歴史を軽んじられるようにすら感じられたかもしれない。
しかし、その思いは、既に遠い過去の思い出であり、現在となっては、二期加入と、それが与えたインパクトは、いかなる意味においても肯定的に捉えなれねばならないことは自明であろう。
後に、中澤裕子は、こう語っている。
今後のモーニング娘。のことは分からないけど、生き続けてもらわないと困る。
それは、メンバーのことももちろん好きで大事だけど、私はモーニング娘。に対して愛情があるから、それを壊すような、無くなるようなことになってもらっては困る。
(中略)
(人が入れ替わるたびに形が変化していくモーニング娘。について)
でも、それがモーニング娘。であって、それを繰り返してきて、今があるわけじゃないですか。
(中略)
モーニング娘。はいつでも動いて、活動ができて、そういう環境に置いてもらえるんやったら、そういう変動は全然オッケーやと思う。
TBS「CDTV neo 」(2001/8/11)のインタヴューより
変化を内包する存在、ダイナミックに変動する存在としてのモーニング娘。を中澤裕子は積極的に肯定している。
その変化を最初にモーニング娘。に導入したのが、2期メンバーであり、その加入によって、モーニング娘。という集団の性格は本質的に変化した(組合的団体から、社団的団体へ)。
それは、モーニング娘。が今現在までに体験した、もっとも革命的な変化であった。
その変化を認めさせ、2期を含めたモーニング娘。を創立メンバーに承認させたことは矢口をはじめとする2期メンバーの大きな功績といえる。
そこに、オリジナルメンバーにはない、2期に固有の意義があった。
矢口真里は創立メンバーではない。2期メンバーである。
そして、遅れて参加したものとして、自分たちを認めさせるための必死の努力をして、モーニング娘。を変えてきた。
だから、矢口が創立メンバーに対して引け目を感じることはいささかもない。
むしろ、その二期として重ねてきた歴史、その重みに誇りを持つべきなのだ。
モーニング娘。にとって、変化とは肯定的な出来事=成長への契機なのだから。
もし仮に、オリジナルメンバーが、「5人」に固執していたら?
「五万枚手売り」を体験していない人間はモーニング娘。と言えるのか、いう疑問から抜け出ることができなかったなら、とっくにモーニング娘。は崩壊し、歴史の陰に埋もれてしまっていることだろう。
(崩壊はしないまでも、そうして生き延びた《モーニング娘。》は、今現在あるモーニング娘。とはまったく異なる存在になっていたことだろう。それは私たちの知っているモーニング娘。ではない)
変化によって喪失するものを微笑みながら見送ること。
そして、成長によって新たに開かれる新しい風景の中に自らを解き放つこと。
それは時につらい経験であるかもしれない。
しかし、そうすることによってのみ、モーニング娘。は、より大きくなりながら生き続けることができるのだ、ということをモーニング娘。たちは知っている。
矢口真里は創立メンバーならざる者として初めて、モーニング娘。のリーダーに就任する。
それは、加入時期と年功序列という人事原則を持つハロプロユニットの中では、当然、ついに一人も創立メンバーがいなくなるという事態の反射的な効果でもある。
矢口真里がリーダーに就任するといっても、それは、彼女が創立メンバーと同視しうる存在になるという意味では断じてない。
そう考えることが出来ないばかりではなく、そう考える必要もいささかもないのだし、そう考えることは、逆に二期として頑張ってきた彼女の活動の意義を過小評価することにすらつながりかねないからだ。
創立メンバーは、確かにそれに続く追加メンバーとは違う存在だといえるだろう。創業者とはそういうものだ。
しかし既にみたように、創立メンバーのみを聖別し絶対視するかのごときオリジナルメンバー至上主義的価値観を、矢口ら2期メンバーが共有する必要はない。
矢口真里に、オリジナル幻想を背負わせる必要はないのだ。
では、矢口真里は何を背負うべきなのか。
彼女は、今現在あるモーニング娘。を、そして未来のモーニング娘。をリーダーとして背負えばいいのだ。
これからのモーニング娘。、それは、幾多の変化を経験し、乗越えることで大きくなり、そして、これからも変化し続けるモーニング娘。である。
矢口真里には、これからのモーニング娘。を見据えていてほしい。
過ぎ去った過去への追憶に浸っている余裕はない。
矢口真里が創立メンバーでない、という運命の巡り合わせ。その運命の悪戯、自分が創立メンバーではない、という事実に、万が一矢口真里が気持ちを残し、未練を感じているとしても、それはやはり、すでに取り返しのつかない過去に属する話でしかない。
創立メンバーの想い。
それは創立メンバー一人一人にとって、人生の中で輝く貴重な宝石であるだろう。
体験した者にしか分からない想い。
彼女たちだけが通り抜けてきた、貴重な出来事、苦労の数々。
そこに無数の熱い想いと、物語と、神話が纏わりついている。
かつてオリメンを輝かせた神話。
いまなお、古いファンの心のなかで生き続けている物語。
しかし矢口真里が、あえてそれを背負う必要はない。
矢口真里が創立メンバーの物語を背負うことに何の意味があるのか。
これ以上、彼女の小さな肩に、一体何を背負わせようというのか。
創立メンバーの物語、「5人だけのモーニング娘。」の物語。
オリジナルメンバー自身にとってはそれを信じることに意味もあった。
その物語を信じ抜くことで自分を鼓舞して生きた時期も確かにあったであろう。
しかし、そのような物語は遠い過去に属しており、既に失効している。
もし、今になって、矢口真里がそのような《オリジナル幻想》を背負わされようとしているのなら、それは旧態依然たる価値観から抜け出すことのできないファンの側が勝手に押しつけようとしている余分な重荷に過ぎないであろう。
もちろん、どんなに重い荷であっても、背負えと言われれば彼女は背負ってみせるだろう。その荷がかつて持った意味を十分すぎるほど自覚している彼女は、たとえ、自分が倒れてでもその荷を背負い続けるだろう。私たちが知っている矢口真里とはそういうヤツだ。
そして彼女自身もまた、その英雄的な献身に誇りすら感じるかもしれない。
しかしその自己犠牲的な献身、小さな肩に食込む重荷は本当に必要なものなのか。
それは無駄な苦役なのではないか。
言うまでもなく、矢口真里は創立メンバーの精神を受け継ぐべき存在であり、それを後に続くメンバーへと伝えていく立場にある。
その使命を彼女は立派に果たすことだろう。それは心配ない。
しかし、そのために共有しうべくもない創立メンバーの思いを共有しようともがいたり、創立メンバーの存在に刻印された聖痕を自らの存在の上に見出そうとして、あえて自らを傷つける必要などいささかもありはしない。
物語は、もしそれが有意義なものとして機能しえ、必要とされるならば、再構築されるべきだ。
しかし、物語がすでに機能しなくなり、物語を生き延びさせることが害悪にしかならないのなら、そのような物語を私たちは潔く捨て去るべきなのだ。
しかし、多くのファンは物語を必要とする。
彼女たちを愛し理解するために有用な道具としての物語を。
そうであれば、彼女たちを無意味に苦しめる古い物語は捨て、彼女たちを勇気づけ、明るく輝かせることが可能であるような、あらたな物語をこそ記述するべきなのだ。
物語を更新せよ。
(セクシービームで人生のホームページを更新するように。セクシービーム!)
《創業者の物語》は《創業者の物語》である。
いつまでも、そこに立ち止まっていられないのは、企業もモーニング娘。も同じだ。
創業者の精神を受け継ぐものが、次の世代を作り上げ、さらに発展させるとき、必然的に、創業者たちは《過去の存在》となる。それは当然のこと。創業メンバーにとっては淋しいことかもしれないが、現メンバーがそれに共感するあまり、そこに固執して先に進めないようでは、それこそ創業者の期待を裏切ることになるだろう。
今あるモーニング娘。は、きちんと創立メンバーの精神を継承している。
モーニング娘。の魂は、連綿と途切れることなく、5期へ、そして6期へと受け継がれている。
モーニング娘。の歴史が途切れ、断絶したことなど、かつて一度たりともなかったのだし、その歴史と精神は、新リーダー矢口真里のもとで、さらに力と輝きを増して、後継へと受け継がれていくだろう。
そのことに、不安は微塵もない。
中澤裕子はリーダーとして、常に他のメンバーたちを後ろから見守った。しかし、それだけではない。
TV番組のトークや、モーニング娘。としてのコメントを求められれば、率先してスピーカー役を務め、メンバー全員の意思を慮り、常にそれを代弁するように心がけた(これは、彼女の第二の習性のようにすらなっており、現在でも、自分の意見を言うべき場面で、ついその場に居合わせた人全員の総意を探ってしまう場面が多々見られる)。
常にまわりを気づかい、年若い(目立てない)メンバーにもバランスよく話を振る心配り。
もともと彼女はリーダー向きの性格では全然ない。
集団行動が苦手な中澤裕子。
「私は私で好きにするから放っておいて。そのかわり私も干渉しないから」というのが彼女の素の行動様式だ。
しかし、彼女はリーダーという役目を引き受けた。そして、それを懸命にやり遂げた。
度重なる心労の末の「十円ハゲ」は、名誉の負傷でもあり、ある意味勲章ですらあるかもしれない(「大きな声でハゲハゲ言うなや」と怒られそうだが)。
そして、自ら卒業を決意し、その日程が決まってからは、己の持てるエネルギーを余す所なく解き放ち、最後には「スーパーMAX最強中澤裕子」としてモーニング娘。を去った偉大なリーダー。
* * *
その偉大な存在の後継者となったカオリンにとって、リーダー稼業の苦労はいかばかりであったか。
飯田圭織は最初から「胃薬と牛乳が絶えない」リーダーだった。
番組中でMCに「本当のリーダーはヤグチじゃないか」と言われ、矢口に「そんなことない。カオリはカオリなりに頑張っている」と慰められ、涙を流したリーダー。
彼女がリーダーを引き継ぐと同時に、それまで存在しなかったサブリーダーという役職が創設され、保田圭が就任した(その卒業と共に矢口真里へと引き継がれた)。
周囲に支えられてきたリーダー、カオリン。
彼女もまた、周囲を光らせるために、自分は後ろに下がることを選択し、自分を殺した。
彼女の本来の持ち味は、実際の年齢以上に子供らしい無邪気さにあった。決してみんなをまとめていくリーダータイプではなかった。
空気を読まないカオリの猪突猛進ぶりは、本当に輝いていた。
長身の美女が、長い黒髪を振り乱しながら、なりふりかまわず暴れまくる様は「お子ちゃま」が暴れる面白さを遥かに凌ぐ破壊力を誇っていた。
北海道弁で言うところの「はっちゃきこく」感じこそ、彼女の真骨頂だった。
しかし、彼女は自らその魅力を封印してまでリーダーらしく大人らしく振る舞おうとし、それを実践してきた。
そして、彼女は大人になった。
決して、自然に大人になったわけではなく、リーダー稼業を果たすために必死で二段抜かし三段抜かしで大人の階段を駆け上がってきたのだ。精神に変調を来しかねない勢いで。
促成栽培のように無理を重ねながら獲得した「大人」という立ち位置に、今、彼女はいる。「お局係を見事に引き継いだ」どころの話では、断じてない。
そんな言い尽せない苦労を重ねながら、飯田圭織は中澤裕子以上の長きに渡ってリーダー職を勤めてきた。
* * *
では第3代リーダー矢口真里は、どんなリーダーになるのか。
矢口に対する周囲の期待は大きい。
何故なら、彼女がリーダー向きの性格であり、そして、リーダーを立派にこなしうる高い能力の持ち主であることを、誰もが知っているからだ。
だが、どうか、その大きな期待を負担には感じないでほしい。みんな、まりっぺのことを信頼して、期待しているのだから、それをプレッシャーに感じる必要はない。むしろ、その期待と信頼をエネルギーに変えて、まりっぺらしく活き活きとしなやかにリーダー業を楽しんでほしいと思う。
矢口体制のモーニング娘。は史上最強になるだろう(プレッシャーかけてますか?)。
彼女が、リーダーに相応しいリーダーとして集団を輝かせる、その能力の圧倒的な高さは既に実証済みだ。
例えば、最近放送された、ハロモニ『恒例ゆかた祭 納涼大喜利スペシャル』での名司会ぶりを想起しよう。
いかにしてメンバーを動かし、茶々を入れるか。
どこでスルーし、どこでフォローを入れるか。
もっとも効率的にメンバーたちを輝かせ、番組を面白くするにはどうすればいいのかを、彼女は熟知している。
その機敏さ、センスのよさはダントツ。
それは、彼女がそのコミュニケーション能力を活かして、築きあげたメンバーとの信頼関係や、メンバーの個性への深い理解があって初めて可能になることだった。
* * *
頭の回転が早く、気の利き、後輩にも自然に気をつかってあげられる彼女。
そんな彼女だけに、逆に心配なことがある。
それは、自分が後ろに下がりすぎないか、ということ。
5期加入以降、既にそういう傾向が強くなっていると感じる。
雛壇の後ろのほうにちょこんと座っている小さな矢口真里の姿。
後輩を目立たせるため、56期をモーニング娘。の中心として打ち出すためには、たしかにいつまでも矢口真里にばかり頼っている訳にはいかない。後輩を鍛える意味でも、矢口が後ろに引かなければならないこともあるだろう。
しかし、引きすぎるのも問題だと私は思う。
矢口が引いてあげることで、後輩が前に出られるとしても、それが結局のところ甘やかしにしかならないとしたら、後輩たちのためにならないのではないか。
矢口真里よ、「スーパーMAX最強矢口真里」になれ!
そう言いたい。
後輩よ! ヤグチに甘えるな!
ヤグチよ! 後輩を甘やかすな!
と。
矢口リーダーには、大きな壁となって後輩たちの前に立ちはだかってもらいたい。
せっかく前に出てもつまらないことしか言えなかった後輩には「つまらない」ときっちり言ってやってほしい。
そして自分も全力を出して「そんなだったら全部おいらがもっていくけど、いい?」と、後輩たちの危機感を煽ってほしい。
そうして、仲良しこよしではなく、真剣なぶつかり合いがヒリヒリとした緊張感を生み、どんなつまらないゲーム企画でもメンバー同士の本気の火花が散るような、そんなモーニング娘。を作ってほしい。
そういう環境においてこそ、後輩たちは伸びると思うし、それでこそ真の信頼関係が築けると思うから。
「よちよち、いい子でちゅね、はい、前に出ていいからねー」と、甘やかしているうちは決してそれは出来ないと思うから。
一目どころか十目も置かせてもらったあげくにワザと負けてもらい、矢口真里に表面上勝ったところで、そんな見せかけの勝利は後輩たちの成長はつながらない。
56期の潜在能力は極めて高い。と信じたい。
それを最大限活性化させることが新リーダーの責務。
後輩たちは、本気の矢口に対して、本気で牙をむいて立ち向かえるようになってほしい。それは決して無理な注文ではないと思う。
ヤグチ自身も、本気で突っ込まれることでより一層輝くことができるはず。
それが出来る後輩は、何も藤本ばかりではない。紺野が、小川が、そして全員が、猛然とそれに続くはずだ。
また、後輩に本気でつっこませることを許すフレンドリーな雰囲気をヤグチが持っていることも、矢口体制のモーニング娘。にとって大きな強みになるだろう。それは中澤時代にも飯田時代にもなかった強みだ。
そうして、矢口には「スーパーMAX最強矢口真里」として輝いてほしいし、同時にモーニング娘。を最高に輝かせ、新たな黄金時代を築いてほしい。
矢口真里には、それが出来るだけの力がある。
('04/08/09初出)