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1.あるおばあちゃんの笑えない話
80歳近くなるおばあさんが糖尿病コントロールで定期的に受診していました。血糖値コントロールは良好で尿糖も(−)になりました。しかしある時から少しずつ血糖値が上昇、尿糖も(+)から(++)になりました。そしてそれからさらに血糖値も急上昇。尿糖も(+++)くらいになってしまいました。患者さんに食生活をよく聞いてみると、おばあさんがこういいました。”うちの若い衆に”おしっこにどんどん糖が出ちまうんだから、その分どんどんあめえもん食って糖分を補わなきゃだめだろ。”って。だからあれから一杯甘いもん食ってるよ”
2.これもプラセボ効果?
”これは眠り薬でよく効きますよ”って消化剤を睡眠導入剤として処方すると”よく眠れました”っていう話はよく聞きますよね。これをプラセボ(偽薬)効果と呼ぶのですが、、、。
この前、ある高齢のおじいさんが”また風邪を引いたのでこの前先生の処方してくれたあの薬、あれはよく効いたよ。またその薬を出しとくれよ”って。
あれーっ、いつ処方したかなと思って、よくよくカルテを見たらそれは消化剤でした。咽頭炎、気管支炎等で抗生物質、下熱剤等が必要な時は決してそんなことはしませんが、今回は、ごくごく軽い風邪の症状で薬も全く飲まなくても良い状態と判断したので”この薬は確かに効きますよね”ってその薬をまた処方しました。何日か後、高血圧治療で来院したとき”おかげでよく効いて風邪が治ったよ”って。良かったですね。
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