自分のは自分で守る


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どうして「電話番号」がもれるのか?


@ 懸賞やアンケートに応募した個人情報、企業の顧客データが流出した


有名な会社であっても、社員個人が持ち出して、名簿業者に売ってしまう事があります。次々とNTTの社員が顧客データを持ち出して売却した事件が有名です。また、故意ではないにしても、顧客データをゴミ箱にそのまま捨てたら持って行かれた(某銀行)、パソコンにあった個人データをハッキングされた(某電機メーカー)、WEBから簡単にアクセスできる状態だった(某通販会社)、間違ってメール送信してしまった(某信販会社)など、お粗末な管理で流れることも多々あります。

会社自体が顧客データを横流ししているケースが、圧倒的に多いのも事実です。「プライバシーは守られます」という一言、簡単には信用は出来ません。確証がないので実名は挙げられませんが、皆さんよくご存知の某大手グループ企業は、その可能性が高いです。(その会社にしか流していない情報が漏れていました)

対策

個人の犯罪は防ぎようがありませんが、会社ぐるみの名簿売却を防ぐには、「聞いたこともないような会社の懸賞」には応募しない、アンケートには答えない。

「個人データは当社でのみ使用します」という一文は信用しない。

どうしても商品や粗品に目がくらんだのなら、そのリスクは覚悟する。「タダ」でモノがもらえるほど世の中は甘くない。


A デタラメな番号に名前を教えてしまう。


業者はパソコンを使って、デタラメな電話番号を作り出し、パソコンで自動的に、もしくはバイトを使って電話をかけまくります。

NTTから「使われておりません」が流れると、その番号は「死んでいる」ということで削除、誰か出れば「生きている」ということでチェックが入ります。

自動発信の場合は、電話に出るとすぐに切れてしまいますが、人間がかけている場合、「〜さんですか?」といい加減な名前を言い、「違います、〜です」というと、そこで、デタラメの番号が、「名前の付いた生きている番号」に変わり、価値が生まれ、売却の対象になります。

こちらが「はい〜です!」と名乗るまで、何も言わないケースもありますが、同様に名前が知りたいからです。

最近では主に会社に「赤帽」を名乗り、「お宅の社員の方に荷物を拾ってもらったのでお礼が言いたい」と、「25歳ぐらいで痩せ型の人」の名前を教えていただけませんか、と「どこの会社でも1人ぐらいはいそうな特徴」を言い、社員の名前を聞き出そうとしたりする例が複数報告されています。

もし「ウチの田中のことでしょうか?」などと電話を受けた方が言ってしまうと、数日後には「田中さん」に各種勧誘の電話が会社の方にかかってくることになります。

他にも「海外旅行が当たったので書類を送ります。確認のため住所とお名前をお知らせください」とか「トラブルが発生しているので、確認のために名前を教えてください。」とか巧妙な手口(主に不安をあおる内容)で名前を聞き出そうとする手口が頻発しています。

対策

電話に出ても、こちらから名乗らない。「はい、もしもし」でとめておき、相手の出方を見る。

間違い電話を装った「〜さんですか?」と言われても、「違います、どちらの番号におかけですか?」と、「電話番号」を聞き返す。こちらから名前は名乗らない。たいていはガチャ切りされます。

「確認」と称する電話の場合、必ず連絡先を先に訪ね、答えない電話は「怪しい」と判断するべし。懸賞当選などの場合は「もしかして?」と興味をそそられますが、「どこの会社の何の懸賞か」答えないような会社は、まともな会社の懸賞とは思えません。

「トラブル」と称する場合、文書、内容証明等で、証拠となる書類等を送らせるべし。ただし住所などは教えないこと。名前も知らない、住所も知らない相手の借用書、示談書、合意書などが存在するはずはない。もし本当に心当たりがなく、相手に悪意があると確信できるなら、「警察の方に被害届を出してください」、「裁判所の方で執行手続きをとってください」と強気に出てもいいでしょう。

家庭内不和を煽るつもりはありませんが、「内緒の借金」をパートナーの方がしている場合もあり、その場合、借金の有無を本人に問いただしても「知らない」「借りていない」という返事があり、その言葉を信じた奥さん(ご主人)だけが「悪徳商法だ!」と思われてしまう悲しい事実もあります。実際にサラ金などでは、家族に内緒に出来るよう、支払い請求書や入金書などを自宅以外(勤務先など)に送付するサービスを売りにしており、電話する際も「個人名」でかけることになっています。くれぐれも家庭を壊さないようにご注意ください。


究極の対策


いずれの電話も、必ず「番号非通知」ですので、ナンバーディスプレー+番号非通知お断り機能で、完璧にブロックされます。「なぜか」間違い電話も激減します。



名簿業者というものを知っていますか?


「あなたの電話番号を中心とした個人情報は売買されています」


名簿業者は、あの手この手で個人情報を集めています。独自の収集はもちろん、企業や個人、団体から名簿を買い取り、編集し、それを高値で、名簿が欲しい企業に売却します。「同窓会名簿買います」という文言を見たことはありませんか?一流大学ほど、卒業生が出世している可能性が高いので高く買い取ってくれるというのも悲しい事実です。

名簿は細かく分類され、「高額所得者」「通信販売をよく使う人」「アダルトグッズの購入歴のある人」など、名簿を買いたい企業のターゲットにあわせて編集され、効率よく嫌がらせ、いや、セールスするように出来ています。

一度、通信販売で物を買うと、いろんな通販会社からダイレクトメールが来ませんか?通信販売で「Hビデオ」を買うと、とたんに「H・出会い系」のダイレクトメールがどんどん届きませんか?アンケートに冗談で「年収3千万円以上」と書いたところ、リゾート・ゴルフ会員権や別荘、投資の電話やダイレクトメールが届いたりしていませんか?(すべて実例です)

「なぜ電話帳を使わないのか?」 「電話帳には載せていないのに、なぜ?」

電話帳は無料です。電話帳に載せていない人もたくさんいます。その番号の人が、どんな人(趣味・収入・興味があるものなど)かもわかりません。したがって、電話帳に載っている電話番号に商品価値はありません。だから「公開されていない」番号を必死で集め、それに付随する個人データを抱き合わせ、高い付加価値をつけて売却するのです。

一度、業者の手に個人データが渡ると、ねずみ算的に増殖し、もはや削除は不可能です。ちゃんとした名簿業者など少なく、ほとんどが「もぐり」ですので、「個人情報保護法」などが出来ても無意味です。法律で「泥棒」は禁止されていますが、泥棒がいなくならないのと同じです。



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