『'04 夏』〜鴨川編〜
今年は外房鴨川で海水浴を楽しむ事にした。
何故なら鴨川駅から南へかなり下ったところに、うちの会社が保有するリゾートマンションを利用できるからだった。
昨年、悪天候の為に海水浴が出来なかった分も含めて楽しまなければならない。
もちろん、去年海水浴が悪天候のために実行出来ずに、一番悔しがっていた義妹一家も参加となった。
(我が家に前泊して日帰りとなったが)
当日は朝早く出発して8時くらいには目的の海水浴場に到着した。
ここで、トラブル発生!
車(ステーションワゴン)の後部バンパーが割れてしまった!(今思えば、ここの海水浴場を選んだのが大失敗だったかも)
砂浜での車の運転を容易にする為に50cm角の板が敷き並べてあったのだが、
運悪く、その一枚が跳ね上がって車体の下部から後部バンパーの間に挟まってしまったのだ。
気付かずそのまま緩々と前進すると、砂浜とバンパーとの間で突っ張り棒みたいになった板がバンパーを
突き破ってしまったのだ。到着早々、ため息の出る出来事に笑うしかなかった。
じっくり後ろから見るとバンパーの左側が真下から割れている。そしてそれがずり落ちかけている。
落ちかかっているのを蹴飛ばして無理やり嵌め込んでしまう。走行には支障が無いようなので、ま、良いだろう。
96年製の我が家の車は、あっちこっちに傷があり、ちょこちょこっと凹んでいるところもあり、こんなの今更どうって事無いのだ。
実は一番酷いのは左側のサイドミラーで、ぶつけてそのままにしてある為に、たまーにしか自力で動かない。(笑)
(後一回、車検を通したら買い換えようかと淡い希望を持っている・・・・本当に淡い)
そういうことで、修理する必要が無いので(本当は有るのかもしれないが)お金の支出が無い為、
夫婦共々、「ま、仕方ないな」の結論で済ませた。
あとから聞いた話だと遊びに同行していた嫁様の妹の旦那(車好き)は、我が家の車が破損するのを
後ろから目撃していて落ち込んだらしい。しかし、我等夫婦が異常とも思える平気さぶりを発揮して海を楽しむ姿に
心底救われたらしい。自分が逆の立場じゃなくて良かったと今だから思える。
午後過ぎに観光客で賑わう市内で有名な回転寿司屋で昼食を取った。地魚握りだけは特に美味かった。
食事の後、義妹夫婦とはそこで別れ、取りあえずマンションへ向かった。そのマンションはかなり古いが悪くはなかった。
軽く汗を流した後に夕食の焼肉食材を買い出しに行った。なんやかんやで費用が掛かる。
買物から帰った後、日が暮れる前にマンションの前の磯場にカニマンションを仕掛けた。(カニマンション:カニ用捕獲仕掛け)
のんびりと過ごす夜のひと時、ニュースで東京は記録的な猛暑だったと流していた。
翌朝、息子を連れてカニマンションを引き上げに行く。何か入っている重い・・・・・ワクワク
!!
ウツボだ!でけー! うわっ、二匹も! どうすんだ? (80cmくらいあっただろう)
どうする事も出来ないが、嫁様と娘に見せてから放すしかない。
今日は砂浜での海水浴ではなく、この磯場で磯遊びに興じる予定にしていた。
実は磯遊び用の秘密兵器が用意してあった。タコ釣り道具もそうだが、何と言っても「カニ捕り漁具」だった。
少年時代に田舎の海で遊んだ「カニ捕り漁具」は優れものなのだ。
塩ビパイプとネットと園芸用針金入りビニールテープと木片で作られたこの漁具は、カニ捕りを楽しむのに最高の玩具だった。
砂浜にタープを建てたあとに、子供たちにカニ捕りの方法を伝授するが幼すぎて要領がわからないらしい。
嫁様も参加するが、こちらも要領がよくわからないらしく面白くなさそうな顔をしている。
仕方が無いので実践を見せてやる。私がやると面白いようにカニが取れる。要はタイミングなのだ。
やっと要領がわかってきた嫁様と子供たちは声を潜めながら、はしゃいで楽しんでいる。
これでようやく、タコ釣りに専念できるので磯をあちこちとタコ釣りしながら歩き廻る。(海靴は便利だ)
タコがいない。やはり外房の海水の流れがきつい海に近いところはダメなのかな〜っと諦めかけたところ、
広々とした浅い磯場を優雅に泳ぐタコ発見!
動きを止めたところからちょっと離れたところに、疑似餌のカニが付いたタコテンヤを落とす。
すると、タコがするするっと寄って来てカニに取り付いた!(やった!)
ちょっと間を置いて、・・・ぐっと引き上げるとしっかりタコテンヤに掛かったタコ!
得意顔で家族の面々にタコを見せる事が出来た。一家の主人の威厳は保たれたのだった(笑)
(嫁様には釣ることはできないだろうと半分、馬鹿にされていたような感じがあった)
もちろん、タコは茹でて冷凍して自宅に持って帰って食べちゃいました。本当に甘味があって美味しかったです。
磯での遊びがツボに嵌った我が家の人間たちに、来年は「海靴」を全員分揃えてあげよう。
写真無いです。デジカメを持って行かなかったことを本当に後悔しております。