『遺伝』

王朝第二世代が誕生して約一年になるが、放鳥している時やゴロゴロしながら文鳥を見ている時に

気付いた事に付いて書いてみる事にした。

 

最初に左朝二代目の「シャー皇子」について書いてみよう。

シャー皇子の容姿は、はっきり言って変なのだ。

何が変なのかと言うと羽毛の色が並文鳥と同じで、まったくと言って良いほどボカシがない。

御存知の通り、シャー皇子の父親は白文鳥のハク王で、母親は桜文鳥のトン王后なのだが

普通この組合せから産まれるのは白文鳥タイプか桜文鳥タイプか、それとも花文鳥タイプ(ごま塩文鳥)のはずだが

不思議な結果の並文鳥になってしまっている。と、いう事は、爺さん婆さんが並文鳥だったのだろうか?

怪しいとのはハク王だと言える。正面から見ると純白で美しい雪のような白い羽毛を持ったハク王だが

背中を見ると、やや煤けたような羽根があり、その上、決定的なのは腰のところ(普段は風切り羽根に隠されている)の

羽毛が黒いのだ!(嫁様に付けられたありがたくない あだ名=「汚れたテッシュ」)

白文鳥のくせに黒々としている部分・・・・・。多分、ハク王は白文鳥と並文鳥を親に持って産まれたのだろう。

それが隔世遺伝となって、シャー皇子に受け継がれたのだろう。

このシャー皇子は幼少の頃、大病を患いもう少しで死ぬところだったが人間の看病のお蔭で

死の淵から戻ってきた生命力の強い文鳥なのだ。(その理由もあって後継者に指名した)

しかし、とろい。放鳥した時にすぐにさっと人間の手に捕まってしまう。

手乗り崩れの影響もあるのかもしれないが、実にとろい

 

この辺は母親似になのかもしれない。母親のトン王后は小鳥屋で手乗りとして育てられた為か

人間が大好きで放鳥の時は、いつも人間の肩に乗って寛ぐ。

放鳥時間が終わりになって、籠に帰る時は飼主の肩に止まってそのまま肩を籠の入り口に寄せないと

帰ってくれない。お嬢様なうえに甘えん坊の性格なのだ。

この親子にはもうひとつ共通点がある。

籠に顔を近づけて覗き込むと必ずと言って良いほど飼主の所へやって来るところだ。

何か貰えると思ってはいないだろうが、どちらも他の文鳥に比べると人間が好きというところは良く似ている。

とろいところをどちらから受継いだかは、まあ、今後の課題として

確実に父親から受継いだものに唄がある。

ハク王は最近でこそ、一日中、暇さえあれば唄うという事はなくなったが、若君の頃はよーく唄っていた。

これはしっかりと受継いだようで、シャー皇子も一日中、暇があれば若い頃の父親と同じ様に良く似た音調で唄っている。

 

それを毎日聞かされているペ〜皇女について書いてみよう。

まず、見事に両親の特性をしっかりと受継いでいると言える。

容姿に関しては、父親の白毛の多い花文鳥(ごま塩文鳥)と一般的な桜文鳥の羽毛を足して2で割れば

この様な色合いになるだろうという色合いをしている。つまり白いボカシが多いが花文鳥までいかない

ギリギリの桜文鳥だと言える。父親は花文鳥でもバランスの取れた見た目の良い配色をしているが

このペ〜皇女は、配色のバランスが悪い。ごちゃごちゃとした白い部分を持っている。

おまけに母親の平べったい頭をした特異な顔に似ているので、個人的には器量が良いとは思っていない。

5羽産まれたの兄弟の中で一番最後まで里子に選ばれずに我が家に残っていたと今でも思う。

 

容姿についてはこれくらいにして、性格についてはどうかと言うと

これについては両親の両親の特性をしっかりと受継いでいると言うより、母親の特性が色濃く出ているようだ。

母親のナン王后はペットショップでやっと成鳥に育った頃、一番最後に我が家に来たの文鳥で

一番人間に対して警戒心が強い・・・・と言うより、周りに対して一番臆病な性格を持っている。

今では周囲に対してかなり慣れてきているが、それでも一羽で人間の肩や腕に止まったりしない。

最愛のハツ王の傍にいつもべったりとくっ付いて、後を追っかけまわす。これについては仕方がないと

諦めも付くが、その娘になるペ〜皇女は我が家で手乗りとして真綿で包むように育てたにも拘らず、

臆病な性格に成ってしまったのには飼主として納得できない。

手乗り崩れとは言え、もう少し人間に対して愛嬌を振舞っても良さそうだと文句を言いたくなるが、

3代目の母親になる大事な身分なのであまり人間に馴れ過ぎて、子育てより人間と遊ぶ方が大好きに

なってしまっても問題があるので、これはこれで仕方がないと簡単に諦めがつく。

ペ〜皇女は母親から旦那を大事にする従順な性格もしっかりと受継いだようで、いつもシャー皇子の傍にいる。

お蔭で王朝の文鳥は3組とも其々の夫婦が仲睦まじく、色目や秋波を送って浮気するようなやつはまだ現れていない。

これは飼主に似たのであろうか。(笑)