第1回「日本ラブストーリー大賞」大賞に輝いた原田マハのデビュー小説「カフーを待ちわびて」。沖縄を舞台にしたスピリチュアルで爽やかなラブストーリーが映画化されました。原作にはないラストシーンを描いたことも話題です。
『カフーを待ちわびて』は、2月28日より全国ロードショー!
(2009/日本/121分)
公式サイト
監督:中井庸友
キャスト:玉山鉄二、マイコ、勝地涼、尚玄、瀬名波孝子、宮川大輔、ほんこん、伊藤ゆみ、白石美帆、高岡早紀、沢村一樹
配給:エイベックス・エンタテインメント
“カフー”とは、沖縄の方言で、「いい知らせ」「幸せ」の意味。そして、主人公の愛犬の名前。 そんな“カフー”あふれる、ファンタジックで優しい映画ですが、容赦ない現実の姿を織り込むことで、浮わつかずしっかりした作品になっています。 犬のカフーの出番は、前半集中型ですね。お楽しみに〜。
[ Story ]
沖縄の小さな島で、雑貨店を営みながら愛犬カフーと暮らす明青(あきお)の元に、幸(さち)という女性から手紙が届く。「絵馬の言葉が本当なら、私をお嫁さんにしてくださいますか---」
明青は、以前友人たちと出かけた内地の神社の絵馬に書いた「嫁に来ないか。幸せにします」という言葉を思い出す。そして、美しい女性が島に現れる。幸は本当にやって来たのだ---。
不思議で謎だらけの幸は、明青の家に住み、次第に島になじんでいく。明青の心の中でも幸の存在が大切なものになっていくが、幸には明青に告げていない、ある秘密があった…。
[ Color of Okinawa ]
透明な青をたたえた空と海、白い砂浜、優しい緑……美しい沖縄の風景がきらめくように映し出されている本作。
全身黒い犬、というのは、スクリーンに映えない(特に夜のシーンなど暗い場面では、どこにいるかわからなくなる)、また、目の表情が映りにくいということが時々あるのですが、本作ではうまく撮影されていました。沖縄の色彩は、黒が映えるのかもしれませんね。夜のシーンもありますが、カフーの姿がわかるように照明などを工夫されているようでした。
[ Dog-Kafu ]
カフーを演じたのは、黒いラブラドール・レトリーバーの兄妹、“ラッシュ”と、“マコ”。暑い沖縄の気候にも耐え、堂々とした演技を見せました。力の強いやんちゃなラッシュは、散歩のシーンでマイコさんを困らせてしまうほどだったとか(このシーンはカットに…)。マコはというと、玉山さんに超〜なついて、べったりだったそう。玉山さん曰く「僕のフェロモンのせいですかね」とのことですが(笑)。犬の扱いは慣れているんでしょうね。 浜辺に向かってダッシュする元気な姿、無邪気な笑顔、問いかけるような眼差しによって、孤独な明青を支えてきたカフーの存在感を出しています。
原作にある「首輪につけた貝殻」は、おしゃれな貝殻ネックレスとなって、カフーが首につけていました〜。撮影はされたようですが、カフーが海に入るシーンは本編には出てこずちょっと残念。映画ではカフーは明青が拾った犬という設定なので、母犬と兄弟犬たちは出てきませんでした。でも、カフーが店先(店番!上画像)にいるという、映画ならではのショットが作られていましたよ!
カフーにはモデルになった実在の犬がいます。チョコレートラブの女のコ“カフー”と飼い主の名嘉さんと浜辺で出会った時、原作者の原田さんの中に小説の世界が生まれたそうです。カフーはその後子犬を生んでお母さんになり、現在は名嘉さんとは分かれて暮らしているんだとか…。(参考:原田さんブログ「Maharala Diary」)
[ Pictures ]
かわいいカフー♪(動いてるカフーも素敵ですよ)
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