佐賀県嬉野にある嬉野温泉の名物「温泉湯豆腐」。じょじょに知名度を上げていますが、その最大の特徴は 豆腐の溶け出した“白濁した鍋”。豆腐に嬉野温泉のお湯を入れて熱を加えていくと、温泉の成分によりにがりが 溶けだします。コトコトと煮込むにつれ、豆腐の形は崩れ角がなくなり、右の写真のようになります。

 白くにごった温泉水はほとんど豆乳のようになり、うっすらと“生湯葉”が表面に出来ます。また、甘味の 出た鍋で温まった野菜も絶品です。

 お皿にとって薬味をトッピング。通販などで購入した場合はタレなどがついていると思いますが、幸い 私に住む福岡ではちょっと大きなスーパーなら温泉湯豆腐用の温泉水と豆腐が別々に手に入るので、タレは 特別なものを用意せず、こだわりの醤油などを使います。

 最後は雑炊代わりに御飯に残った温泉水をかけての醤油で味を調えた（お茶漬けならぬ）温泉漬け。 ちょっと柚子胡椒を加えると風味が増し、なんとも言えない味になります。