SUBARU 360 復活計画

 敗北!の巻      

 マスタシリンダは、こんなところに。

さて、第二回公開整備の開始です。それにしても今日も暑い! 実家の父が、簡易天幕を用意してくれていたおかげで、暑い中にも快適な風の恩恵にあずかれます。こんな協力の下、スバルは復活を待ちます。

まずは、今日の作業、マスタシリンダをOHします。
スバルは車内にシリンダがあります。よって狭いところでのボルトはずしとなるので、なかなか面倒です。

 ばらばら状態

外れてしまえば、OH作業自体は慣れた物なのでそれほど難しくありませんが、油圧が1系統しかないのに構造的に2室あるカップの意味が良く分かりませんでした。
マスタシリンダの内壁自体は、さほど荒れては居ません。 なお分解すると、実はセイケンクラシックのOHキットが使われていました。今回もセイケン製を使いますが、使用されていたのでありますから、今回もセイケンのもので、ピストンへの装着適合には問題なさそうです。まずは組み付け、車体に戻しておきます。




さて、それではホースも新調し、まずはフロントブレーキの仕上げに参りますか。 前回剥離したシューは、めでたく貼りなおしの上、装着。ホースも問題なく装着OK。しかし簡単にコトが済むと思いきや、シューの厚みが増してしまったために、ドラムがすんなり入りません。 シューの位置出しが必要なのでした。(プラハンで叩いてですけど、、、、。これ、後日作業ミスが発覚。)

 
スペアはBSのエコピア。135-80-10です。電気自動車用   フードが閉まるよ!

合間に、会員様による、タイヤチューブ交換&スペアタイヤの装着です。
このクルマ、もともとスペアタイヤは、チューブしかありませんでした。理由が分からなかったのですが、フロントフード内の狭さにその原因があることが分かりました。純正サイズは4.80-10 2PRというバイアスタイヤなのですが、これはラジアルでは135-80-10 が相当します。 しかしそのサイズのラジアルは一般に販売がなく、実は現車で履いている145-80-10では、フードがしまらなくなるのです。よって、BSの電気自動車用のエコピアというタイヤに135-80-10があるのを発見、注文しておいたものを装着します。結果、バッチリフードがしまります。 でもスペアを履いた時は、パンクタイヤは室内で保管になりますね。

 会員一同でタイヤはずし。

タイヤ交換の為の合わせホイール外しは、錆の食いつきの為に実際には根気との勝負だったようです。一人でコレをやっていたら、ゲンナリした事でしょう。皆様、お疲れ様。

 ウルトラのコードが綺麗。

プラグコードですが、被覆がボロボロだったので、入手しておいたウルトラのコードを装着しようとすると、プラグの頭にラグがないと駄目だったため、持ち越しになっていました。さらに標準のプラグがB6HSに対し、焼け型のB5HSがついていたので、B5HSは冬用に保管、B6HSに交換しました。で、ラグもついているので、めでたくウルトラに交換できました。

 画像上がホイールシリンダ、下がアンカブロック。ここに落とし穴。

最後にリアブレーキののOHです。こちらはフロントに比べ、サイドブレーキのリンクがある分複雑ですが、着脱はアンカブロックごと抜き取ってやれば、意外と簡単です。
しかし、左のOHで嫌なものを発見。ホイールシリンダの対極にあるアンカブロックのアジャスタが変形し、シュークリアランスの調整が出来ません。これには困りました。
なぜならこんなパーツは、めったに壊れないので、おそらく入手が困難です。でも、切削加工で作れそうなので、次回採寸してチャレンジしてみます。また気の重いトラブルが発生してしまいました。


さて、一応のブレーキ系統、OHが出来たところでエア抜きをしますが、ここでさらにアクシデント。
完全に油圧が抜けているものですから、負圧を上手く使えず、せっかく組んだマスタシリンダからフルードが吹き抜けて漏れてしまいました。

 リザーバタンクはこんなところにあります。

原因は、踏み込みすぎてシリンダの奥にピストンがひっかかってしまったことにあるようです。
がっくりしながらもマスタシリンダを外し、重ーい空気のなか、本日の作業は終了せざるを得ません。


しかしここでメゲては整備担当として完璧な敗北なので、一人残業でもう一度マスタシリンダを組みなおし、必殺技単体フルード充填を行って置きます。これ、フルードまみれになるのでなるべく避けたかった作業なのですが、そんな事言っていられる状況ではありません。 無事マスターからフルードが噴出しましたので、これで次回は上手く行くはずです。
でもアンカブロックは目処が立ちません。 どうしようかなぁ。。。。