魅惑のトルコを旅して

 平成19年4月18日(水)から4月30日(月)まで13日間にわたって広大な国土に点在するトルコの見どころを満喫しました。
トルコ共和国は人口7,000万人で面積は日本の2倍、首都はアンカラ(350万人)です。
アジアとヨーロッパにまたがって東西文明の接点になっているトルコ最大の都市イスタンブールは人口1200万人で、様々な人種、様々な文化が混ざり合い、人の温かさも感じられるエネルギッシュで魅力的な街です。(青森県と同じ緯度)
トルコはイスラム教が95%です。親日家が多くにっこりと微笑みかけてくれる子供の笑顔がとても印象的でした。EU加入準備中のためか物価が高く(ホテルで水が800円)観光客も減少しているとのこと。(酒・タバコ・ガソリンはぜいたく品で特に高い)

1日目:

成田発13時アリタリア航空でミラノまで12時間。それからイスタンブールまで2時間半のフライトでした。時差は−6時間。通貨はトルコリラ(1トルコリラ≒95円)、国花がチューリップで原産地であることを認識した。
2日目:

イスタンブールからトルコ航空でカイセリ(トルコのほぼ中央)まで1時間20分のフライト、カッパドキアまでバスにて72km(1時間)移動する。数億年前のたび重なる噴火によって造られた火山灰と溶岩が数10mずつ積み重なった末に長い時間をかけて風雨により侵食がすすみ現在の形となった奇石の地形。

3日目:

朝ホテルのカーテンを開けると外はなんと雪景色1600mの高地のあるカッパドキアはまだ早春。しめじやえのきのようなキノコ岩が真近に見えるゼルベの谷など終日カッパドキア観光。雪は解けていました。
4日目:

バスにてコンヤまで235km(3時間)移動する。トルコ風ピザの昼食後、博物館やモスクなどコンヤ観光。コンヤ、リクソスホテルにはプールがあり運動不足を解消する。この日4/21は夫の誕生日、旅行会社から陶器の絵皿をプレゼントされ、車中全員でハッピーバースデーを合唱する。
5日目:

バスにてパムッカレまで425km(4時間半)の移動。車窓に小麦畑が広がっていた。パムッカレとはトルコ語で「綿の城」有名は石灰棚の温泉が広がる景観は不思議な趣があり魅惑的な美しさを放っている。
世界遺産になる前は泳げたそうだが現在は素足で歩ける。この日のホテルには温泉プールがあったが韓国人の団体客がとてもにぎやかでした。

6日目:

4/23はトルコの建国記念日で子供の日(祭日)この日はアフロディシアスまで109km(1時間30分)の移動。遺跡を観光して昼食後はエーゲ海沿いのイズミールまで250km(3時間)の移動。人口250万人の港町でトルコ第三の都市。やはりプールで運動不足を解消する。
7日目:

エフェス遺跡はトルコでも指折りの古代遺跡群で今も比較的きれいな形で保存されていて見応えも十分です。120万冊の蔵書を誇ったと言われるケルスス図書館はすばらしかった。昼食は牛肉の串焼シシケバブを賞味する。

8日目:

ペルガモンまで117km(1時間30分)移動。途中トルコ石専門店を見学。やはり見ると欲しくなってしまうのが世の常です。
昼食後はチャナッカレへ234km(3時間30分)移動。ホテルには本格的な25mプールが6コースもあり思う存分泳ぐことができた。
9日目:

この日はイスロンブールまで406km(5時間)の移動。途中トロイの遺跡観光をする。トロイと言えばトロイ戦の舞台として有名な所で、エーゲ海近くに一面に美しい花々が咲く中、大きな木馬が伝説の世界さながら私たちを見おろしている。


チャナッカレ港からエシャバット港までカーフェリーで30分。アジア側からヨーロッパ側に移動した。イスタンブールに行く途中車窓に菜の花畑の黄色がモザイクのようできれいだった。ホテルは最高級のリッツカールトンで三連泊。もちろんプールもジムもあり設備も最高でした。
10日目:

終日イスタンブール市内観光
イスタンブールの街は大きく三つに分けられる。ボスボラス海峡を境にアジア側とヨーロッパ側、さらにヨーロッパ側は金角湾より北を新市街、南を旧市街という。
アジア側は小さい町が集まるベッドタウンでここからフェリーでヨーロッパ側に通勤している人が多いという。ビジネス街や大きなホテルは新市街に集中し、モスクやバザールなどがひしめきあい下町らしいムードが漂う旧市街となっている。
@トプカプ宮殿──オスマン時代の遺物の博物館になっていて、宝物館には柄に3つの大きなエメラルドをはめ込んだ黄金の短剣や86カラットのダイヤモンドなど目をみはる宝石類が並んでいた。
A アヤソフィア──直径30m高さ54mの巨大ドームが中央にそびえ立つビザンチン建築の大聖堂。ローマ帝国時代にキリスト教会として建てられたそうだ。
B 地下宮殿──ローマ帝国時代に造られた大地下貯水池で360本の柱でささえられている。
C ブルーモスク──直径23.5m高さ43mの巨大ドームの周囲に6本の尖塔をもつイスラム教寺院で17世紀初めにスルタン・アフメットによって建てられ、オスマントルコ建築の極みと言われる。内部装飾に使われているイズニック産のブルーのタイルがあまりにも美しく、その目を見張る美しさ故にいつしかヨーロッパ人からブルーモスクと呼ばれるようになった。

この日の夕食はベリーダンスショウを見ながら楽しんだ。この旅で初めてテレビ(NHK放映)で日本のニュースを見た。
11日目:

終日イスタンブール観光
昼食後ボスボラス海峡クルーズ(1時間)。
大きな船に12名(6夫婦)で貸切り、チャイを飲みながら、のんびりゆったりとクルーズを楽しんだ。黒海の手前まで行ったが、日本人の協力で作られて橋は車で渋滞していた。現在海峡の地下に道路を通す仕事にも日本人がたずさわっているそうだ。

クルーズの後はグランドバザールでお買い物タイム。店が4400軒もありすごい人に圧倒されてしまった。

リッツカールトンホテルで最後の夕食(くりのリゾット、はたの魚とパスタ、チョコレートムース、シャーベット、どれも一流の味でした。
12日目:

イスタンブール発6時アリタリア航空でミラノへ3時間、半日ミラノ市内観光後15時15分発アリタリア航空で帰途へつく。
13日目:

成田着10時05分
今回バスの全走行距離は10日間で2100km、しかも高速道路はごく一部でガタガタ道路を走りました。三列のデラックスバスと言えども少々バテ気味。でも平均年齢65歳にしては皆さんはお元気でした。
10日間お世話になったドライバーとアシスタントの2人にお疲れさんと言いたいです。それにしても現地ガイドの日本語のうまさに感心しました。
2007.5.15 松本康子