エキゾチックモロッコ10日間

  2012.11.15 
10月17日から26日まで憧れの地モロッコのツアーに友人と2人で参加した。
モロッコは、正式名称をモロッコ王国といい、首都はラバトでモロッコ第二の都市である。
西サハラを除く面積は日本の1.2倍で、人口はおよそ3,200万人である。時差は日本より9時間遅れである。モロッコといえば、一年中強烈な太陽が降り注ぐ、熱砂の国のイメージだが実は一年を通して、地中海性の温暖な気候に恵まれ、湿度が低い快適な気候である。
  
1日目:
KLMオランダ航空でアムステルダムまで行き、その後パリで乗り継ぎカサブランカに到着した。
カサブランカはモロッコ最大の都市で経済の中心地でもあり、イスラムとヨーロッパが共存している近代的な600万都市である。又アフリカ最大の貿易港でヨーロッパからのバカンス客で多くの大型船が停泊している。 
2日目:
カサブランカからバスに乗り240キロ3時間半の旅でメクネスに着いた。
昼食はビーフタジンだった。モロッコはタジン鍋の蒸し料理が有名で色々な野菜と肉や魚などと一緒に蒸す。
昼食後はメクネス観光である。古都メクネスが首都として栄えたのは17世紀でその後マラケシュやフェズが政治の中心となり衰えていく。しかしいまだ古都の趣を保ち、モロッコでイスラム教徒以外でも入場できる唯一のムーレイ・イスマイル廟やエル・マンスール門など世界遺産があり見どころも多い。


エル・マンスール門

その後30キロ離れたヴォルビリスへ行き世界遺産のローマ遺跡を見学。


ローマ遺跡

建物の壁や床に残るモザイクの保存状態は良く、当時の人々の生活などが伝わってくる。


ローマ遺跡のモザイク

そこから60キロ離れたフェズへ1時間余りで到着した。
3日目:
世界最大の迷路と呼ばれている旧市街(メディナ)で知られているフェズだ。


フェズ

9世紀初めに造られたモロッコで最古の王都である。車が通れない細い道では荷を背負ったロバや民族衣装を着た人々が行きかう。1000本もの袋小路や小さく狭く暗い路地がまるで迷路のように入り組み、現地ガイドなしでは迷ってしまう。
フェズ川のほとりにあるなめし皮職人地区に行く。羊、ヤギ、牛などの皮を水洗いしたり、手作業で赤や青の染料桶に染め付けしている様子を見ることができた。


なめし皮職人

そこで有名なバブーシュというスリッパのようなサンダルのようなおみやげを買った。
4日目:
モロッコ中央部に3000メートルを超す山々を連ねるアトラス山脈を越えてメルズーカ砂丘へ500キロ余り移動する。途中ナツメヤシに囲まれた赤茶色のオアシスの町エルフード(サハラ砂漠の入口)を通る。ホテルは砂漠のすぐそばに建っていた。
5日目:
早朝4WDで感動のサハラ砂漠の日の出鑑賞へ行く。14人のツアー客のうち6人がラクダに乗りいよいよ砂漠へ立ち入る。大砂丘に立ち日の出を眺めると、刻々と変わる砂漠の色や景観を楽しめた。


サハラ砂漠の日の出観賞へ

途中ベルベル人のテントに立ち寄りモロッコ名物ミントティーをごちそうになった。


ベルベル人のテントでミントティーをいただく

ホテルへもどりカスバ街道のドライブを楽しむ。カスバと呼ばれる城壁に囲まれた大小の要塞都市が点在していて、かって隊商や遊牧民がラクダで行きかった異国情緒あふれる交易路である。そこから300キロ離れたトドラ渓谷へ立ち寄り映画の街ワルザザードへ行く。
周囲にナツメヤシのオアシスが広がるカスバ最大の街である。映画のスタジオがいくつもあり、クレオパトラの撮影したセットがそのまま残っている。
6日目:
ワルザザードの西20キロでモロッコ指折りの美しい村アイト・ベン・ハッドウは壮観で世界遺産にもなっており土作りの壁や砦が立ち並んでいる。


アイト・ベン・ハッドウ


アイト・ベン・ハッドウにて友人と

昼食はケバブをいただいた後、200キロ先のマラケシュへ移動する。
ベルベル人たちが築いた王朝の都で世界遺産に登録された旧市街はエキゾチックな古都である。
7日目:
マラケシュ観光では宮殿やジャマ・エル・フナ広場を見学した。


ジャマ・エル・フナ広場

ヘビ使い、アクロバット、水売りなどが広場で、一年中お祭の様なにぎわいをみせているそうだ。昼食はチキンタジンをいただき、ホテルまでは2頭だての馬車で帰った。
8日目:

ハッサン2世モスク(ミナレット)
マラケシュから高速道路で250キロ再びカサブランカへ行く。大西洋の見えるレストランでシーフドの昼食をとり、その後ハッサン2世モスクから観光である。モロッコ最大級のモスクで内部に2万人、モスク前の広場には8万人を収容できるそうだ。
高さ200メートルのミナレットは市内のどこからも見ることができた。
9日目:
午前中は自由行動だったが、友人も私も少々くたびれていたのでホテルの部屋で荷物の整理をしたり、ゆっくりくつろぐことにした。昼食後空港へ行きエールフランスで帰国する予定だったが主翼部分を操作する部分に異常が見つかり、整備の為飛行機の中で3時間余り待たされた。しかし整備不良の為フライトできずエールフランス航空が用意したホテルで延泊することになってしまった。
10日目:
早朝空港へ行ったがエールフランスは満席の為急きょアリタリア航空のミラノ経由で帰ることになった。ミラノでも飛行機が大幅に遅れ空港で長時間待たされた。深夜になりようやく日本に向けて飛び立つことができた。
11日目:
18時、1日遅れでやっと成田に到着。
数年前から是非行きたいと思っていたモロッコに行ってこれた。
映画「カサブランカ」や「アラビアのロレンス」のロケ地を目の当たりにして感激した。
大西洋に面した近代的な都市カサブランカやラバト、歴代の王朝が築かれた古都フェズやマラケシュ、旧市街メディナでは今もアラブの生活が息づいている姿を見ることができて本当に良かった。