秋のアラスカ大自然紀行

 8月27日から9月2日までの一週間アラスカに行って来た。
 アラスカは日本から一番近いアメリカで東京アンカレッジ間は5,568キロ(東京ホノルル間より550キロ近い)とのこと。アメリカ合衆国の第49番目の州で、広さは全米第1位(日本の4倍)日本列島の1.35倍が国立公園だそうだ。いかに広いかがよくわかる。アラスカの地図
1日目:
阪急交通社のチャーター便(日本航空)にてフェアバンクスへ6時間30分で到着。155名のツアーがそれぞれ5つのコースに分かれて市内観光が始まった。私たちのコースは35名で写真撮影指導者同行の「北極圏オーロラハンティングコース」だった。
最初アラスカ横断パイプライン(石油)へ行く。北極海に面したブルードベイから北米大陸最大の不凍港バルディースまで1,287キロ続いている。人口的に造られた物としては万里の長城に次ぐ長さだそうだ。

パイプライン

次はアラスカ大学付属博物館へ行く。北極圏に生きる動物のハクセイがいっぱい! アラスカ原住民族の各部族の文化や写真の紹介、オーロラなどの紹介ビデオが上映されていた。 昼食後ホテルでプロカメラマンによる「オーロラ撮影講習会」があり、夜10時日本人夫婦が営む郊外のロッジへ向けて出発。3時間滞在しオーロラが出る北の空をウオッチング。11時頃から少しずつオーロラが現れては消え、又現れたが小規模だった。しかし北斗七星とオーロラの競演を見ることができた。とうとう時間になってしまったのでバスに乗ろうとした直前、真上に見事なオーロラが現われ、夢中でシャッターを切った。天空で演じられる神秘の舞に大感激の一瞬だった。現地ガイドもあまり見たことがない程素晴らしいオーロラだったそうだ。

オーロラ

オーロラ

2日目:
北極圏オーロラハンティングへ出発。往復15時間かけてのドライブである。北緯66度33分の北極圏は想像していたより寒くなかった。写真を撮りお弁当を食べてから、紅葉の景色を車窓からながめながらフェアバンクスにもどった。途中オーロラハンティングを楽しみにしていたが、この日は雨になりオーロラを見ることはかなわなかった。自然現象なので仕方がない。

  • ハイウエイ1
  • ハイウエイ2

3日目:
フェアバンクスからアラスカ鉄道パノラマ展望車にてデナリ駅まで4時間の旅である。200キロを50キロ/時でゆっくり走ったので広大な景色を堪能できた。

  • 展望車1
  • 展望車2

着後デナリ国立公園(四国+山口県の広さ)のバスツアーが始まった。6時かけて160キロのドライブ中、グリズリーベアやムース(へら鹿)カリブー(トナカイ)などの野生動物を間近(わずか10メートル)で見る事ができた。晴れていたので紅葉が素晴らしかったが、途中雨が降った後虹が出たり、雪が降ったりと天気がめまぐるしく変わった。デナリとは現地の言葉で”偉大なもの”これは北米大陸最高峰のマッキンリー山(6,194m)のことだそうだ。

  • 鹿の角
  • グリズリーベア

4日目:
デナリからタルキートナへバスで2時間半。200キロのバス旅の後OPでマッキンリー山遊覧飛行に参加した。真白いマッキンリー山が目に飛び込んできたかと思うと、氷河が真下に見えて真近で見るマッキンリーは迫力満点だった。タルキートナはマッキンリー山登山のベース基地で植村直己さんゆかりのロッジなどもある。現在まで4万人トライして、2007年までに16,770人登頂されたが41%の成功率だそうだ。死亡された人は2003年までに100人もいると言う。

  • マッキンリーを背景に
  • マッキンリー

5日目:
プリンスウイリアム湾の氷河クルーズが5時間かけて行われた。巨大な氷河が崩れ落ちるシーンを待っていたがダイナミックな落氷は残念ながら見られなかった。しかし野生のラッコや白イルカを見ることができた。

氷河

この日は最終日だったので、日本食レストランでの夕食だった。いきなりハッピーバースデーの歌と共に大きなケーキが運ばれたきた。8月28日は私の誕生日だったのでケーキでお祝いしてくれてプレゼントまでいただいてしまった。
6日目:
朝ホテルを出発しアンカレッジ空港へ。11時30分空路日本航空チャーター便にて帰国の途へ(7時間25分)
7日目:
12時30分成田着。初秋のアラスカは野生動物にも遭遇でき、光のカーテン「オーロラの鑑賞」など非日常体験ができ最高だった。
なかでも北緯66度33分の北極圏で誕生日を迎えることができて一生の良い記念になった。

記 松本 康子 2014.9.12


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