2004.9.6
松本 康子 記
平成16年8月7日(土)から8月11日(水)まで槍ヶ岳に登ってき
ました。槍ヶ岳は岐阜と長野の県境で飛騨山脈の中央南よりにある3,1
80メートルの山です。山頂が槍の穂先に似た先鋒(せんぽう)をなすの
で、この名があり、大変かっこういい山で、私はもちろん登山者にとって
憧れの山です。
1日目:
四季の山旅17名は夜行バスで早朝上高地に到着、そこから明神、徳沢、
横尾を経由し1泊目の山小屋、槍沢ロッジに宿泊しました。幸いにも男女
時間制でお風呂があり、汗を流すことができました。
2日目:
槍沢ロッジを6時頃出発し、南岳分岐、殺生ヒュッテを経由し、槍岳山
荘に昼前到着しました。槍沢の急登が長く、あまりにも良いお天気で、暑
さも加わり足がつってしまった人もいて大変でした。
しかし、イワギキョウやトウヤクリンドウの群生を写真におさめたり、
槍ヶ岳の雄姿をながめながらの登山は素晴らしかったです。
槍ヶ岳まであと少し
槍沢のお花畑で一服
昼食をとった後、槍ヶ岳に登頂する予定でしたが、雲行きがあやしくな
ってきたと思ったらポツポツ雨が降り始め、やがてザーザー降りになった
ので登頂は翌日早朝に変更されました。槍岳山荘は大勢の登山客で満員で
した。
3日目:
朝4時、ヘッドランプをつけて、まだ暗いうちから山頂めざして登り始
めました。先に出発した登山者のヘッドランプの明かりが山頂まで一列に
見えてとてもきれいでした。
ハシゴやクサリを登り、40分位で山頂に到着、先客が20人位いて御
来光を待ち構えておりました。槍ヶ岳山頂からは穂高連峰を始め、常念岳
・燕岳・白馬岳・双六岳・黒部五郎岳・笠ヶ岳など3,000メートル近
い山々が360度見渡せる大パノラマでした。何度登っても天候に恵まれ
ない人もいるのに本当にラッキーだったと思います。ただ荷物が10キロ
をオーバーしてしまい、一眼レフカメラを持って行かなかったことが悔や
まれてなりません。
山頂はあまり広くないので10分位いて、後から上がって来る人のため
に、そして混まないうちに下り始め30分位で降りられました。それから
朝食をとり、大喰(おおばみ)岳(3,101m)、中岳(3,084m)、南岳(3,032
m)を縦走し天狗原に降りました。途中天狗池に逆さ槍ヶ岳が映り素晴ら
しい展望でした。
全員で槍ヶ岳をバックに
逆さ槍と逆さ人間です
ここから3泊目の横尾山荘までの長かったこと、重いリュックを背負っ
てこの日は10時間も歩きました。でもお風呂上りに飲んだ生ビールのお
いしかったことといったら格別でした。
4日目:
横尾山荘からは来た時と逆のルートで徳沢、明神、上高地を経由し、今
問題になっている白骨温泉で入浴し、昼食をとり帰路につきました。
アルプス一万尺の鋭鋒(えいほう)へのチャレンジは最高のお天気のもと
無事終了致しました。私の期待を裏切らずスリル満点の山で楽しい山旅が
でき感謝感激です。
次は、悪天候のため頂上を目前に引き返した、北アルプス最大の難所と
言われる剣岳へ再チャレンジするつもりです。 |