車両紹介-アリイの9800
更新日: 2004/01/24 23:00:16
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アリイの9800(マレー、標準型) 2003-1-18
- 自分のレイアウトで試験走行してみました。
R270はOKのようです。
集電性能はちょっと弱いようで、レールの汚れや、ポイントのフログ部分でよく立ち止まりました。
(線路の整備が悪いという声も・・・)
スローもちょっとききません。
後部動輪の1,3動輪にゴムタイヤ、前後の第2動輪はフランジレスとなっていました。
後部動輪も首を振るのは、マレーとしてはおかしいですが、急カーブを通過する模型としてはしかたないのでしょう。
テンダーも後部のボギー台車2軸のみ集電のようです。
ゴムタイヤなしで全軸集電としたほうが安定した走行になると思われ残念です。
やはり、外観上、ボイラー中心が高く、動輪との隙が大きいのが最大の不満点でしょう。
(ただし、上から見下ろすとか、前方から斜めに見る場合はあまり目立ちません。)
細かいことはさておき、二組の動輪がちょこまか動くさまは見ていてあきませんね。
9800以外のマレーも期待したいです。
ターンテーブル上の9800
- 集電性能の改善 2004-1-24
- レイアウトの線路の掃除をして、レールクリーニングしましたが、走りがイマイチです。
- チェックしたところ、動輪の集電がまったく機能していなくて、唯一テンダーのボギー台車2軸のみの集電になっていました。
分岐器のフログで立ち往生するはずです。
直線路でもテンダーを持ち上げるとまったく動きません。
- 前部の動輪には、横から目立つように集電ブラシがありますが、ボデーを分解して、前方から覗くと、このブラシが動輪にまったく接触していません。
(ブラシの外側に突起があるので、動輪の裏側をこする設計であると思われます。)
- 対策として、φ0.8位の細い時計用ドライバーを使って、このブラシを外側に曲がるようにして、動輪裏側に接触させました。
下から、動輪の隙間に差し込んでの作業となりますが、ブラシは繊細なので、慎重にやりました。
本来は、動輪を分解して、作業をやるべきでしょうが、動輪のギヤのかみ合せを狂わせるのと、再組み立てが大変なので、ずぼらな方法をとりました。
(片方のブラシが、山なりに曲がって、動輪に接触しなくなったので、山の曲がりを伸ばすように外側からブラシを押してなんとか接触させるようにしました。)
→赤丸のなかにブラシの先端があり、動輪の内側に接触させてあります。
万一、参考に作業されるときは、自己責任で作業してください。
- 同様に、第3動輪のブラシも接触されるように曲げます。
- 動輪を左右に動かすと、それにあわせてブラシもたわむのがわかります。
- 対策後は、見違えるようにスローが効くようになり、分岐器で立ち往生することも少なくなりました。
PECOの分岐器の場合、トング部分の接触不良ということがよくあります。側面を磨いても、細い繊維によって、導通がとれていない場合あり。
- ついでにウェイトを分解して動力部を観察。ボギーの動力車と似た構造です。
モータ軸のウォームギヤがボギーのセンターにあり、台車が回転できるようになっている。
前部台車へはユニバーサル(?)ジョイントでつながれている。
(ウォームギヤの相対位置は固定なので、ジョイントが必要かは疑問ですが・・・)
- ただ、一般的なNの構造では、絶縁されて左右のブロックに分かれているものが
、この車両では、左右一体で、モーターからは、細い電線でライトと前部台車の左右のブラシにハンダつけされているというあまりスマートでない設計ですね。モータのラグ板とウェイトとのショート防止でテープが貼ってあったり。テンダーへの接続もリード線引き回しで、いちおう、ドローバーの中に収納されているので、KATOのC50よりはましですが、本体とテンダーの分離に手間取りそうです。
- 前後の動輪台車は左右動はできるが、前後にはまったく動かないので、勾配の変化への追従に弱そうです。外周路の1%くらいの勾配ではOKでしたが。
- さらに、腰高でボイラーと動輪の隙は、もっと詰めれるはずではないかと思われ、ここにも設計の甘さが感じられます。
- また、ときどき、ギヤがロックしてモータがうなる状況になることがあります。大抵は、逆転すれば、解消しますが分岐器で割り込み脱輪した場合、逆進でもロックする困った状況になりました。この場合、直線路に移動して、再度前進すれば、解消しました。
- 分岐器で割り込み脱輪は、KATOの96と同様に線路側で対策を予定。今回は別の場所です。
- と今回かなり辛口となりました。
(中国生産(のはず)で、この値段なら、もっとしっかり設計しろと言いたくなります。)
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