PrinttoPDF for
Windows?
ただでPDFファイル作成プロジェクト |
PDFとは皆さんご存じのAdobeSystems社ドキュメントオンデマンドファイル。 Wordなどのワープロソフトでレイアウトが崩れてしまう。 また、プリンタにも依存してしまうので それを撤去し印刷の体裁を確定したらそのまま出るようにしたフォーマット。 昔は「これって何のために使うの?」といわれていたのにVer3ぐらいから定着し始め いまでは、業界標準フォーマットになっている。 (すごいっすね。) |
このファイルを作成するためにはAdobeAcrobatという数万円するソフトが必要でござる。 これに付属のAdobeDistillerというソフトで変換を行います。 そんな高い金払えるか!! ごもっとも。 私も同意見です。 さらに、画質最悪!! 圧縮率の高いJPEGファイルのような画質で見てて不快感を覚えます。 もちろん圧縮率を下げれば良いのですが、 ファイルサイズが半端ではなく、つくりの悪さが伺えます。 編集機能は別にいらんからファイルを変換できんもんやろか。 |
ソフトはいろいろあります。 「Adobe PDFMaker 4.0 日本語版」 というソフトがあります。このページをごらんの皆さんのほとんどが使いたがらないMSOfficeマクロです。 しかも対応が素晴らしい。「Microsoft Office97対応!!!」 今時持ってる人いねぇよ。 そこで登場するのがPrinttoPDFというソフト。 印刷感覚でPDFファイルを生成するという優れもの。 ほし〜い〜ぃ!! というあなたはちと甘い。 こちらは「Macintosh対応!!!」 エミュレータ使ってやってみます? その他にもこれだけあります。 がどれもこれも今ひとつ。 |
というわけで、少し回りくどいがGhostScriptという方法でやってみることにしました。 最新Windows対応!!価格は0円!! 素晴らしい響き。 |
手順は以下のとおり @GhostScriptとGSViewをインストール APostScript対応プリンタドライバをインストール B印刷から[prn]ファイルを生成 C[prn]を[PDF]に変換 |
@GhostScriptとGSViewをインストール
PostScriptというのをご存じでしょうか?(拡張子は[.ps]) 印刷方法が記述されたスクリプトファイルです。(適当) Unix系OSユーザーならおおよそご存じの方は多いと思いますが、 Windowsユーザはご存じないと思います。 まぁ、ぶっちゃけた話、昔は印刷一つをとっても大変だったわけよ。(適当) スクリプトファイルを作成するのがGhostScript(執筆時Ver7.04)、 スクリプトファイルを閲覧するのがGSView(執筆時Ver4.3)というソフトでやんす。 (GhostScriptの最新版は8.00なのですが、動作が今ひとつなので7.xxを使います。) といっても、別にコマンド打ちまくり操作は必要ありません。 ただ単にインストールを普通にしてくれればいいです。 ちなみに日本語化できますが、面倒なのでやりません。 まずはGhostScriptのインストールから gs704w32.exeをダブルクリック [setup]をクリック しばらくするとセットアップ画面が出ます。 [All User]にチェックを入れ[Install]をクリック これでおしまい。 特に変わった様子はありませんし、GhostScriptを直接操作することはありませんので、 何も気にせず次に進みましょう。 次はGsViewのインストールです。 gsv43w32.exeをダブルクリック [setup]をクリック まぁ、何語でもかまいませんがとりあえず[English]にしておきましょう。 [English]をクリック 5MBの空きぐらいはあるでしょうから(^^ゞ [next]をクリック [next]をクリック 関連づけをあれこれ変更すると後で面倒なことになるので、 とりあえず[ps]と[eps]だけにしておいて [next]をクリック [next]をクリック [Finish]をクリック しばらくすると終了画面が出ます。 [Exit]をクリック これでインストール完了です。 |
APostScript対応プリンタドライバをインストール
と言っても、PostScript対応プリンタ本体は必要ありません。 あくまでドライバだけあれば結構です。 さらにこのドライバはWindows標準のもので結構です。 使うドライバはどれでもいいのですが、 今回は「Tektronix Phaser 300i」を使うことにしました。 追加方法はOSによってまちまちなのですが、 私はWindowsXPユーザなので画面はXPのものになっています。 プリンタドライバのインストール方法がわからないという方は、 どこぞやのページで勉強してください。 プリンタの追加ウィザードを起動します。 ドライバ選択画面で [製造元]-[Tektronix] [プリンタ]-[Phaser 300i] としてインストールします。 これで完了です。 |
B印刷から[prn]ファイルを生成
PRN? 突如出てきた聞いたことのない拡張子。 [Printer Files]のことらしいが私も詳しくは・・・。 PostScriptと同様に印刷用のスクリプトファイルではあるようですが・・・。 突然ですが、PDFに変換するには条件がございます。 それは「印刷できる」こと。 なにいってんのあんた? いやいや、馬鹿にしているわけではございません。 印刷できるとはプリンタが必要と言うことではありません。 ソフトウェアに「印刷」機能が必要なのです。 ほとんどのソフトには搭載されていますが、中にはない物もあります故。 WordやExcelやらには標準で印刷機能があります。 これらの印刷機能を使って生成します。 印刷結果がそのままPDFになりますので 生成する前にあらかじめレイアウトを決定しておいてください。 例としてワープロ文章を印刷しております。 ちなみにわたしは、MicrosoftWordが大嫌いなので、(^_^; 互換ソフトの[OpenOffice.org Writer]を使ってます。 [ファイル][印刷]をクリックし印刷のプロパティを出します。 プリンタのプロパティが出ます。 プリンタの名前を[Tektronix Phaser 300i]にする。 ※注 [ファイルへ出力]にチェックを入れる これを忘れると印刷が開始されてしまいます。 [OK] をクリック ファイル名に[まいどあり.prn]と入力(拡張子を忘れずに) これでデスクトップ上に[まいどあり.prn]というファイルが出来上がります。 |
C[prn]を[PDF]に変換
[スタート]-[Ghostgum]-[GSView]をクリックしGSViewを起動 なんか画面が出るけど無視して[OK]をクリック。 海外のソフトはやれ[金払え!]だの[登録しろ!]だのうるさくて困る。 [File]-[Convert]をクリックするとファイルを要求されるので、 先ほど生成した[まいどあり.prn]を指定する。 次のような画面が出るけどとりあえず無視して[OK]をクリック。 ファイル名を[まいどあり.pdf]と入力して[OK]をクリック するとものの数秒でPDFファイルの完成!! |
これでAdobeAcrobatがなくてもPDFファイルを作るだけならOKね。 ただし、Acrobat4.xのファイルが生成されます。 |
この方法にはいろいろと応用が利きます。 たとえば、GSViewのConvert機能。 出力ファイルは今回はPDFでしたが、 これを画像ファイルにすることもできます。 Excelで作成された地図データを画像データに変換して ホームページで使うこともできるということです。 |
もうひとつAcrobatReaderではできないことがGSViewではできることがあります。 それは「Windows2000,XP上で丁合印刷ができる」ことです。 はっ? じつはAcrobatReaderではWindows2000,XP上では部数ごとに印刷できないのです。 (Reader6は未確認) GSViewなら部数ごとに印刷できます。 さらに、PDFにはいくつか制限を設けることが出来るのですが、 GSViewではPDFの制限をすべて撤去できます。 印刷制限を掛けられている場合や、 両面印刷したいときなど使い方の幅は広がるはず。 あっ・・・そう・・・。 いや、そういわずに。 (^_^; |