宇宙の掟と法則
最後に、想念観察・感謝冥想を進めていく上で忘れてはならない、「宇宙意識(創造)の原理」について触れます。
ここでは「宇宙の法則と掟」という形で整理しておきますので、出来れば暗誦できるまで刷り込んでください。
その多くは決して新しいものではなく、古い時代から、繰り返し伝えられてきたものですが、残念ながら、宗教によってゆがめられています。
ここでは「新時代の価値観」として改めてお伝えしています。
重要なことは、ただの知識や説法としてではなく、現実生活の中で実践・照合しながら体得すべきものであることを強調しておきます。
1 宇宙は「すべてなるもの」にして「一つのもの」である
2 宇宙は無限である
3 宇宙は「意図」し、その成り行きを「観察」する
宇宙、「創造」(あるいは宗教で言うところの「神」)とは「すべて」であり「無限」であるものです。
宇宙、「創造」で無いものは無く、「創造」の知らないものも不可能なこともありません。
しかし、「すべて」であり「無限」であるがゆえに、「創造」はその自らの本質を確認することができません。
「創造」は自らの本質である「無限」の何たるかを知るため、自らの対極として「有限」の宇宙世界を創造し、自らの「分身」たちの成り行きを観察することで・・・つまり対極の存在を鏡として、自らの本質を確認しているのです。
1は古代インドの哲学で、「梵我一如」として知られており、「個」として分かれているものは、宇宙の根源である「創造」の分身であることを意味します。
ですから宇宙、「創造」(あるいは神)を知るには、「個」のありようを徹底して理解する必要があり、私たちが「この世」で生きる意味がそこに集約されます。
・「一つのもの」に「すべて」が内在する
・「個」を知れば「全体」が判る
とも言いかえることができ、宗教教義的な表現では「人間一人一人に神が宿っている」となります。
別の見方からすれば、宇宙、「創造」自身の何たるかを知るために、「個」として分かれて存在する「必然性」がある、と言うことです。
・宇宙の多様性は「一つのもの」の諸側面に過ぎない
・宇宙のすべては等価であり、必要あって共にある(調和している)
・宇宙に無駄なものは一切ない
・宇宙は愛であり、感謝である
とも言いかえられます。
宇宙のあらゆる存在は意図し、創造し、その成り行きを観察しています。
「意図する」とは波を発信することであり、「意識する」とは、その波を感知することです。
この世界はただそれだけの原理で成り立っています。
波動が交錯・干渉し合い、エネルギーをやり取りすることで何かが新たに創造(あるいは破壊)される・・・その成り行きを「創造」とその分身である私たちの人間の意識は科学者のように観察するだけなのです。
つまり3は、裏を返せば
・宇宙にはエネルギーと波動しかない
・
・一切の現象は幻である(色即是空)
ということであり、1とも絡めて
・
周囲(他者・現実)の観察を通じて初めて「創造」(その人自身)の本質が理解できる
・
とも言えるわけです。
意図や行動として宇宙に発信された波は、反作用の刺激・結果として受信されます。
つまり3を具体的に言いかえれば
・思いは現実になる
・
・宇宙に放ったもの(与えたもの)は返ってくる
ということであり、逆の面からは
・与えられた(受け取った)ものはあなたの放った結果である
ということになります。
仏教で言う「因果応報」「自業自得」は、この法則を否定的ニュアンスで捉えたものです。
より現代的には次のように言うべきでしょう。
・自分が放ったものには責任がある
波動の交錯・干渉、エネルギーのやり取りを通じて次々に古いものが壊され、新たなものが創造されるという試行錯誤・さまざまな「実験」を通じて、「創造」は自らの無限の可能性を追及していきます。
ですから2は
・宇宙のすべての存在は進化する
・宇宙は変化がすべてである
と具体的に言い換えることができ、仏教界では「諸行無常」「有為転変」として理解されています。
これが1と絡めば
・あなた(個)が変われば宇宙全体が変わる
とも言えます。
宇宙のあらゆるものが進化を義務付けられているわけですから、次のように言い換えて私たちは心に刻んでおきたいものです。
・宇宙には「目覚めよ」という言葉しかない