５．エゴ体の高度な発達から変質へ

「エゴ体のあなたが高度に発達した後、変質が始まる」と宇宙の人は言いますが、ではどうやって変質していくのでしょうか。

変質は、あなたと（あなた）にどんな意識の変化をもたらすのでしょうか。

当初、宇宙の人の説明を聞いただけでは半信半疑でしたが、実践を進めていくに従ってその意味が次第に明らかになってきて、変化を体験する仲間も増えてきました。

それが分からなかったのは、私たちの理解がまだ単なる顕在の「私」の枠から抜け出していないからでしたが、観察が進むにつれて、私たちがどれほど顕在の「私」になり切っているかを、嫌というほど思い知らされました。

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エゴ体のあなたの本来的な役割は、セキュリティ機能のほか、意識体の（あなた）の意図を肉体に伝える役目と、五感に始まる反応を（あなた）に伝える仲介役にあります。

このやりとりは超高速でほぼ同時に行われるため、同化の（あなた）は、次第に自身の本来の立場をあなたに映して同一視するようになり、自身が本来「意識のみの存在」であることを忘れていきます。

地球のように、物質的価値観が精神的価値観よりはるかに強大な社会では、肉体からの激しい反応と対策に追われる内に、ますます強くはまり込んでいきます。

こうして（あなた）はまもなく、完全に本来の立場を忘れ、あなたと主従を逆転してしまいます。

しかしこの錯覚は、エゴ体の高度な発達の過程には欠かせないステップです。

私たちは、この錯覚を強い同化、または「大いなる意識」からの分離と言います。

強い同化になると、（あなた）はいつまでも顕在サイドのあなたの意識レベルにとどまったままとなり、本来の成長進化はゆっくりになってしまいます。

現在の地球人の大半はそうなっています。

顕在のあなたが不都合と感じるもののほとんどは、強い同化に始まります。

しかし、（あなた）が強い同化をネガティブに捉える必要は何もありません。

強い同化とそれに伴う不都合の過程から派生する「エゴ体の高度な発達」と「客観的な観察」の行程がなくては、エゴ体の変質は決してあり得ないからです。

強い同化のまま、心の傷と不安・恐怖に沿って最高度に発達したエゴ体のあなたは、今や同化の（あなた）とほぼ同等の理解と意識レベルを体現しています。

そしていつしか物質的価値観に違和感と限界を感じるようになり、次第に精神的な価値観を求め始めます。

この時期になると、潜在サイドのサポートのもと、（あなた）はようやく肉体・エゴ体のあなたとの強い同化に気づき、エゴの立場にはっきりと違和感を覚え始めます。

（あなた）は、自分が少なくとも二人いると感じることから、初めて自身があなたの本質だったことを知り始めます。

それまでの（あなた）の自覚は、あくまで顕在のあなた一人でしたし、疑いのない事実でしたが、それが錯覚だったことに気づき始めます。

想念観察は、この時期に来たあなたと（あなた）を感覚的に乖離し、（あなた）の本質への目覚めを促進するほとんど唯一の手段です。

あなたと（あなた）の感覚が離れ始めると、（あなた）は強い同化の呪縛から段々と自由になり、意識が開いていきます。

同時に（あなた）の意識の状況が反映されて、顕在サイドのあなたとその周りにも変化が始まります。

これは、あなた方地球人が今、潜在的に最も待ち望む変化です。

その変化は、あなたにとっていつも都合良いとは限りませんが、（あなた）の意識体チームの総意として、あなたと（あなた）が本来の在り方に戻る過程として起きていることを知らねばなりません。

観察が深まると共に（あなた）は、自身が数では数えられない存在だったと徐々に気づきます。

出会いの相手とあなたが、「どうやら内側の意識の深いところでは分かれていなくて、いつも何か影響し合っているらしい」と感じるようになります。

そう！（あなた）は決して一人ではありません。

（あなた）は切っても切れない集合的な意識体チームとして、潜在サイドに存在しています。

同化から離れる選択は、（あなた）という意識体チームの総意だったのです。

（あなた）の意識体チームは、同化している（あなた）のチームと、同化していない（あなた）のチームとの大きく二つに分けられます。

大抵、同化のチームは、（あなた）に実際に同化している複数の意識体と、いつもそばにいて同化より少し深くて高い意識レベルの複数の意識体で構成されています。

（あなた）が同化している間中、チームはどんなときでもその連携を解くことはありません。

同化のチームは、これまでの転生でもほとんど一緒で、色々な役割を演じ合いながら共に成長し進化してきました。

一方同化でないチームは、同化のチームより明らかに深く高い意識レベルに存在していて、意識体系としてまた集合意識として、同化のチームを絶えず陰ながらサポートしています。

集合意識はまた、無限の連携を経て「大いなる意識」に至っています。

意識体チームはまた、ほかのチームとも連携していて、地球中に連携の網が広がっています。

インターネットの発達は、この時期にきて活発になってきた地球の意識のネットワークが、ようやく顕在サイドに表現されてきたものです。

そしてあなた方地球中の意識体チームは、元々この宇宙中でも連携しています。　

全てのチームはさしづめ、「大いなる意識」大銀行の宇宙中の無数の各支店です。

従って、同化の（あなた）は、「大いなる意識」大銀行の地球支店のひとつの窓口と言ったところです。

（あなた）の大銀行は、「意識」を担保にして「潜在エネルギー」を貸出し、地球でも手広く拡販しようとしていますが、この時期、地球のあなたの会社は不良債権をたくさん抱えており、両社ともなかなか思うように業績が上がらないようですね。

どうやら大規模な構造改革が必要です。

（あなた）の意識体チームは、人間として成長進化する道を選びました。

人間への転生は、リスクも多い反面、すばらしく多様でドラマチックで刺激に満ちた体験を通して、進化の一頁を飾るいいコースだと言われています。

様々な意識体にとって、根源の生家へ戻る進化の道筋は幾通りもあり、人間系はその中でも選択肢や体験の多様さが魅力で、とても人気があります。

しかし反面、はまり込んだらなかなか抜け出すのに苦労するコースでもあり、抜けられずに何億年も人間にとどまっている例もあります。

あなたはいかがですか？もう人間やめたいですか？

それともあと１億年くらい人間やりたいですか？　　　　　　　　　　　　

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同化していない（あなた）のチームをハイヤーセルフ（超自我）、同化している（あなた）のチームをロアーセルフ（自我）と私たちは呼んでいます。

ハイヤーセルフは、神・仏・高級霊などと呼んでいるところもありますが、このような自我と分離した呼び方は、「お願いして待っていれば、何かしてくれる（かも知れない）超能力的で高貴な存在」になる可能性があります。

従って同化していない（あなた）を総称するときは、ハイヤーセルフ（超自我）にしておいた方が、依存しないでより客観的になりやすいと思います。