・一般の観察との違い

一般に観察とは「事物のありのままの状態を注意して見ること」ですが、観察対象のほとんどが五感で知覚する「表現する部分」に限定したものになっています。

想念観察は、これに想念という五感で知覚できない「表現しない部分」が加わり、主な観察対象になっているところが大きく相違します。

一般的には、五感で知るもののみが注目され勝ちですが、想念についてはよほど思慮深い人でも注意が散漫になっていて、その大部分を見逃しているものです。

また、当然ながら一般の観察には、想念と共に判断のものさしに注目する視点がありませんし、ましてや「根源のものさし」からの視点は皆無に近いと思います。

従って、これらの欠点をなおせば、もう想念観察です。