2.4 起きてくる、見守っている、流れていく
想念観察の定義のところで「見守っている」としたことには、それなりの大切な理由があります。
これは、観察の基本姿勢としてとても重要なところだと思います。
宇宙の人はこう言っています。
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想念観察の視点では、想念と表現は「起きてくる」または「起きている」ものであり、自身や他者が「起こす」ものではありません。
字句にこだわるようですが、余計な先入観がなく、より客観的な、ただ淡々と「何も干渉しない第三者の視点」や「死体のように冷静な視点」を保っているには、必要以上の「自分がやった」や「相手がやった」が邪魔になってしまいます。
従って、このレポートでは「起きてくる」「起きている」という間接的・受動的な言葉を使っています。
少なくともこの言葉の持つイメージによって、自然に自我の呪縛から離れて、より深くて高い意識レベルに気づこうとしています。
想念と表現は誰のせいでもなく、ただ淡々と「起きてくる」または「起きている」のです。
このイメージは、後で述べる有効な統合の際にはとても大切な要素になっています。
「見守っている」も同様です。
想念観察は観察ですから、「観る」が当然と思われるでしょうが、「観る」と意気込んでも、観察が深まることはありません。
なぜなら、私が「観る」という直接的・能動的なイメージでは、騒々しいエゴ体の意識レベルに紛れて、そこから離れることができないからです。
「観る」という能動姿勢が、エゴレベルの波動エネルギーを絶やさない結果になってしまいます。
従ってここでは、先入観の少ない、余計なことをしないシンプルな観察を実現するイメージのために、「見守っている」「気づいている」を使っています。
他にも「観ている」や「眺めている」など、間接的・受動的な言葉があります。
要はあなたと(あなた)がその世界に意識を固定しながら、意気込んで力を入れずに、より深くて高い意識レベルに気づいたまま、生涯にわたって、ただ淡々と無心な見守りが継続するイメージがとれればいいのです。
また、想念と表現は起きてきてやがて鎮まっていくものです。
当然ながら観察の視点は、この鎮まって消えていくものにも向けられます。
想念や表現が強く活発になったりいつまでも反復するのは、そこにエゴレベルのエネルギーが注がれているためです。
注ぎ主はあなたであり、その黒幕は他でもない同化の(あなた)です。
従ってそれを鎮めるには、あなたがエネルギーを注がなければいいわけですから、(あなた)があくまで「見守っている」という間接的・受動的な態度を続ければ、やがてあなたのエゴエネルギーは役目を終え、元の潜在エネルギーに戻って宇宙へ帰ります。
当然ながら、想念と表現も自然に鎮まり、どこへともなく消えていきます。
実際に見守っていると、想念と表現が起きてきてから流れるようにして消えていきますが、最初に「観る」としてしまうと、思わず「流す」「消す」という直接的・能動的なイメージが継続して、せっかく鎮まりかけた、あなたの想念と表現の残り火に油を注ぐ羽目になってしまいます。
ここでも「起きてくる」「見守っている」と同様に、「流れていく」「消えていく」という間接的・受動的なイメージが効果を発揮します。
想念観察には、イメージがとても大切な要素になっていることに気づいて下さい。
イメージは宇宙の共通語・伝達手段でもあります。
いずれのイメージを使うにしても留意したいことは、想念観察は基本的に「獲得し所有する術」ではなく、「捨てて無に戻る術」という視点です。
つまり想念観察は、「私が起こす」「私が流す」「私が観る」「私が…」「私が…」といった個への執着から離れる術なのです。
(あなた)は、いかなるときでも「…している」のではなく、「…させられている」事実に、やがて気づくことになるでしょう。
それは、全てをぬぎ捨て、個の呪縛から解放されたときでもあります。
意識体は、その意識レベルが深く高いほど個から遠ざかって、より共在的・集合的で全許容的・開放的なイメージになります。
(あなた)が日常感じているイメージについて考察して下さい。
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宇宙の人たちから私たちへのチャネリングによるアドバイスも、ほとんどをイメージで受け取りますが、時々ビジョンを見せられたり、意識だけ地球以外の意識レベルへつれていかれて体験させられたりで、その時の一体感は言葉に尽くせないものです。
従って、テレビなどで興味本位に報道されている、異物のようなひどい扱いは、彼らに大変失礼なことだし、彼らの献身的な波動に接している私たちにとって、地球の同胞としてとてもいたたまれない気持ちです。
彼らが地球上に降りてこられないのは、彼らの事情ではなく、全てが地球人の意識レベルの低さ、波動の粗さによるものです。
物質文明から精神文明への一大転換期のただ中にある私たち地球人ですが、その大部分の人たちは未だに原始人よりも劣るような強い同化に気づかず、そこから派生する強いエゴレベルエネルギーが地球を厚く取り巻いており、とても彼らが降りてこられる状態ではないそうです。
彼らが地球に滞在している理由は、文明の転換を手助けするほか、地球人がこれ以上宇宙の同胞に迷惑をかけないよう入念に監視し、核戦争など起こしそうになったら何らかの防止策をとるためだそうです。
彼らは、宇宙の原理原則に沿って油断なく監視する一方、物理的な援助はしないが、様々な形で精神的にアドバイスしながら、地球人の目覚めを辛抱強く待ち続けています。