第二のステップ: 習熟から受容へ

このステップの始まりは、第一のステップの後半と重なります。

(あなた)は、いくら見守っても見守っても繰り返しやってくる同じ想念反応に手を焼き、対策が見つからず試行錯誤を繰り返します。

(あなた)は、映し合いの相手に見えていた停滞が、自身の現状だったことにようやく気づきます。

停滞は自身にはなかなか分かりません。

エゴ体のあなたは、現状(停滞)を維持するため、(あなた)に気づかせないよう、あらゆる「余計な」テクニックを駆使します。

(あなた)はいつもうまく丸め込まれたり、おだてられたり、おどされたりして結局は変革に手を付けることをやめてしまいます。

ここで手を引けば、直ちに(あなた)の想念観察は終局です。

(あなた)は強い同化のまま、一般の地球人の人生に戻ります。

 

手を引かなければ、次の展開が待っています。

(あなた)は、深く高い意識レベルを志向しながら、さらに見守りを進めます。

「根源のものさし」への違和感も、徐々になくなっていくでしょう。

やがて(あなた)の意識体チームのサポートがあり、映し合いの相手に自身の停滞を気づかされ、(あなた)は奮起し、また再び試行錯誤と葛藤が始まります。

そして「もうどうしようもない」「これ以上変革の余地がない」と匙を投げたとき、また、自身の現状につくづく嫌気がさしたとき、また、どうしても現状から抜け出したいとき、(あなた)になりふり構わぬ真剣な受容がやってきます。

それは「そのままを認める」実感と共に訪れます。

(あなた)はあなたに起きている不都合な反応を、本心から受け入れたのです。

(あなた)があなたから離れるときがついに来ました。

 

この真剣な受容は、(あなた)のその後の展開を決める重大な分かれ目です。

この真剣な受容は、(あなた)にとって、記念すべき最初の本格的な統合の始まりでもあります。

この受容は人によってはとても大きな心の苦痛を伴いますが、一度体験してしまうと、次々と比較的スムースに受入れるようになっていきます。

(あなた)は受け入れると、次の統合という行程が待っています。

そこで(あなた)は、受け入れたものを生かし切ります。

 

(あなた)の内側の風景は、さらに穏やかになっていきます。

あなたも比較的穏やかな想念と表現を見せ始めますが、もうここで意識が開いて(あなた)とあなたの関係が、完璧にシンプルになったわけではありません。

(あなた)にはまだ、大仕事が残っています。

(あなた)には一見穏やかな日々が続きますが、実はこの平穏も大抵は停滞です。

あなたに大きなアクシデントが起きてきたとき、偽りの平穏は乱され暴かれます。

起伏の大きい想念と表現が起きてきて、(あなた)は自身の内面にまだ解決されない何かが潜んでいると、ようやく気づきます。

 

それはいい知れない不安・恐怖であり、大きく深い心の傷であり、また、前世から持ち越された未解決のテーマであるかも知れません。

それはまだあまり手当もされずに放置され、いつも暗くて狭い部屋に押し込められていました。

それはもう一つの人格を持ち、(あなた)の牢獄に黙して居座り続けています。

悲しみと痛みとつらさと寂しさと怒りが、そこに封印されてきました。

(あなた)は今やはっきりと気づいて、月日をさかのぼり牢獄を目指します。

その牢獄のドアを開け、ささくれだった「悲しみの人」に会い、優しく触れ抱きしめて、その叫び(想念と表現)をただひたすら受け入れ、深く味わいます。

 

この大きな受容と統合が終わると、(あなた)の牢獄は跡形もなく消え、「悲しみの人」は元の喜びのエネルギーに戻って、宇宙へ帰って行きます。

(あなた)とあなたは本来のバランスを回復して、元のシンプルな関係に戻ります。

このステップでは、いたるところで、自身の停滞の様子をありのままに知る勇気が試されますし、それぞれの場面が、意識を開く大切な分かれ目です。

停滞は自身にはなかなか見えません。

しかし、出会った映し合いの相手には、あなたの状況がとてもよく見えますし、(あなた)にも相手の停滞が分かります。

相手の評価や指摘に少しでも反発があるなら、(あなた)は紛れもなく停滞です。

ここでも(あなた)の見守りの深さと広さが試されます。

但し、停滞もエゴ体の発達と同じく、(あなた)の成長進化の省略し難い行程であることを忘れないで下さい。

全ては必要があって起こされているのです。