・第一のステップ: ただ淡々と無心に味わっている
問いかけから習得までのステップでは、想念観察がまだ手探り状態で、ちょうど新しい道具の使い初めのようであり、統合と言っても多くの成果は期待できませんが、この段階でしっかり基本をマスターしておくことは、とても大切す。
想念や表現を「ただ淡々と無心に見守っている」、この基本は変わりませんが、統合にはこれに「味わっている」という要素が加わります。
(あなた)が引きつけられる、どんな違和感覚でも、どんな調和感覚でも「ただ淡々と無心に味わって」います。
強い嫌悪感や怒りや悲しみなどの違和感覚は、早く離してしまいたいし、強い協調観や楽しさや愛情などの調和感覚は、いつまでも余韻に浸っていたいので離したくないでしょうが、これらに余計なエネルギーを与えずに、消えてしまうまで「ただ淡々と無心に味わって」います。
この訓練が、後々(あなた)の自立を支える強い後ろ盾になるでしょう。
「ただ淡々と無心な」意識レベルが、どのレベルかは、この段階ではあまり気にする必要はありません。
この段階ではまだ、深く高い意識レベルの自覚が十分ではないので、クリーンな深いレベルの統合はあまり期待できませんが、表層の比較的軽い心の傷や不安程度なら、このやり方でも十分統合になっています。
想念が消えてなくなるまで味わっていることができれば、少なくともあなた方の言う強いエゴレベルへの「垂れ流し」にはなりません。
統合の成果は、想念や表現が段々穏やかになっていくことで、確認するでしょう。