・第三のステップ: 味わっているも超える

習熟から超越へのステップでも、受容と統合は大切な行程です。

大きな本格的な受容と統合が済んでも、超越の意識レベルに達するには、さらに進んだ受容と統合の行程と展開が待っています。

実は第二のステップで行われた統合は、クリーンとは言っても完璧に宇宙の潜在エネルギーに戻ったわけではありません。

「味わっている」という行為は、まだ人間の意識レベルにとどまった段階であり、超越ではありません。

従ってこの第三のステップで行われる一連の行程では、「味わっている」という行為もやがて超えてしまいます。

限りない受容と共に、より深く高い意識レベルでの統合が連続していきます。

その統合が極まったとき(あなた)に、違和感覚でも調和感覚でもないある気づきがやってきます。

それは同化の(あなた)が同化でない(あなた)に統合した証でもあります。

それはあの、(あなた)が生まれた「原初の状態」に限りなく近い境地であり、淡々とただ在る無心の深く高い意識レベルであり、「根源のものさし」そのものであり、そして(あなた)の周りにいつも満ちて在るものです。

それはもう、想念観察の極致であり、それまでの想念観察とはまた別の在り方になっていくことでしょう。

この段階にきた(あなた)は、もう人間の意識レベルを卒業して、同化でない(あなた)の深く高い意識レベルを、自覚もなく体現していきます。

このステップでの説明はこれ以上は必要ないでしょう。

なぜなら、ここではもう(あなた)は(私たち)だからです。       

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「味わっているを超える(ただ淡々と在る)とは、その実感がもうなくなっていることであり、表現できる感覚ではありません」と宇宙の人が言う感覚に、私たちも何度か誘導されました。

それは正に日常生活での出来事でした。

「それ」は周囲がいくら騒がしくても、全く影響されずに平行して存在しています。

あえて言えば、思いでもなく、地球的な感謝でも愛でも喜びでも光でも闇でもなく、また、世界でも境地でもなく、顕在で知る限りのどんなものでもない、空とも無とも言えないような、とにかく表現する言葉が見つからないのです。

しかしまだ私たちは、日常的にこの状態でいるようになるまでには至っておりません。

ですからとりあえずは、この世に生のある内に、第二のステップの「味わっている」だけでもしっかり学習し体験しておきたいと願っています。

「味わっている」にも、百人百様いろいろなやり方があると思います。

いずれ読者の(あなた)の「味わっている」あり様を私たちにも披露いただき、その工夫の妙を共に楽しみたいと願っています。