3.存在の意義と創造の進化について
Q.「どうして私は生まれてきたのか」「どうしてこの世界があるのか」という基本的な疑問があります。以前にも質問したと思いますが、今聞いたらもう少し違った答えかも知れないと期待しています。
A.私たちの意識レベルでも、結論的には分からないとしか言えません。
私たちが分かっていることは、創造(大いなる意識)の被造物である私たちやあなた方が、創造者の事情を理解する手段は極く限られており、自身に起きていることから推測するしかないということです。
Q.随分素っ気ない返事ですね。以前私は「この宇宙は何かの超超巨大な生命体の一個の細胞の中なのではないか、従って我々の宇宙と同じものはそれこそ無数にあって、その細胞の宇宙で構成されている生命体の大きさも無限で…」と考えていったらめまいがしたのを覚えています。
A.その超超巨大生命体が生きて活動する星があり、その星を包括する宇宙があり、この宇宙がまたもっと超巨大な生命体の細胞で、そのまた、そのまたと辿っていくとどうなりますか?
Q.ど、どうなると言われても……!結局それが「私」なんですか?無限大になった「私」……創造そのもの……えっ?!極大は極小って……大きさという概念がない。大きさがないとは……ただ何もない、何もない、意識もない……ここに「私」の原点があるのか……ここから辿りなさいと……結局創造が何をしたいかということですか、つまり、私たちが根源的に何をしたいかということですか?それを調べていけばいいんだと…
A.あなた方も私たちも、光も闇もない無から始まり、無限とも思える探求の末にそこへ帰っていくのですが、ではなぜそういうシステムになっているかとなると、私たちも分からないとしか言えません。確かめようがないからです。
それは、あなた方や私たちが根源の無に帰ってから、初めて分かるのかも知れませんね。
Q.無に見えるものは結局は有なんですか?無の中に有があるのではなく、有の中に無がある、つまり、元々は有なんですか?
A.そのどちらでもあります。創造を超えた何かが、理念として無と有をテーマにしました。
Q.無と有の他に何があるというのですか?
無と有をテーマとした背景というか根源があるということですか?
A.無と有にも段階が限りなくあるのです。
Q.では、無にも有にも究極があるということになりますね。創造にも進化の段階があって、つまり、創造も進化の途上にある意識体だということですか?
A.そう、そこまでは分かっています。創造は自身の創造した世界を包括し、同時にそこに入り込んで、全てに関与し見守ることによって進化するのです。
Q.どこまでも進化しなくてはいけないなんてまったく、疲れますね。
A.そう気負うことはありません。まだまだ先は長いのです。
やがてあなた方にも、進化の意識もなく進化するときが来ます。
そのときまで、せいぜいもがき苦しんで下さい。苦しみもひとつの大切な行程なのですから、それらをひとつひとつ慈しみ楽しんで下さい。