5.判断のプロセスと脳の働きについて
Q.いつもながら、ぴったりのタイミングで、この本を引き寄せて読んでいます。
(ロバート・A・モンロー著「魂の体脱旅行」を参照して下さい。)
この本では、あなた方が教えてくれたことで、私がまだ保留しているいろいろな事実(知識)についてもっと具体的に書いてあります。
これで「あなた方に教えて貰ったことは本当だ」の方にググッと傾きました。
A.あまり骨を折らせないで下さい。もっと素直に私たちの説明を受け取って下さい。
あなたは「エゴ体(脳機能)が判断する」ということに必要以上にこだわりがあります。
判断は、人間としてどうしても避けられない現実です。
観察があり判断があるから、その世界で人間は存在しているのです。
私たちが問題にしているのは、判断の質的変換です。
それは、地球人でありながらより深く高い意識レベルへ、より宇宙的な価値観へと志向する根本的な姿勢から始まります。
Q.なるほど、判断にこだわりがあるのは図星でした。私は判断しない方に重点を置いていました。保留しようと…。でも保留と意識すれば判断(行為)になってしまうんですね。…ところで、判断のプロセスについて何か説明がありそうですね。
A.人間が何かについて判断するときは、勿論その人間の三位のシステムが働いていますが、それ以前にいつも潜在サイドの意識体チームの働きかけがあります。
しかし、エゴ体のフィルター(思い込み)が強固な内は、その働きかけは意図通りにはとどかなかったり、とどいても歪曲されたりします。
このような顕在サイドと潜在サイドの影響の度合いは、時と場合によって大きく変動するのが平均的地球人の現状です。
但し、エゴ体がどんなに強固であっても、潜在サイドからの働きかけが全く通じないということではありません。
あなた方顕在サイドが、自身より進化していない意識レベルの意識体たち、つまり、鉱物・植物・動物などに自身の意図を行使できることに気づいて下さい。
但し、行使できることと、何をしてもいいこととは同義ではありません。
このことに、地球人の多くはいまだに気づいていないのです。
判断のプロセスを、人間の脳機能で調べることは地球でも研究が進んできました。
Q.この本にも書いています。抜き出してみますと…
…肉体の司令塔である脳は、二つの半球に分割されている。
機能的にこの二つの半球からの神経信号はX状に交差しており、左脳は右半身を、右脳は左半身をコントロールしている。
これまでの地球文明は、左脳に支配された右利き文明だ。
左脳は言葉を使い、文字を読み書きし、また、計算をし、演繹的に考え、記憶し、時間に係わってもおり、つまり、論理的・理性的思考の原因なのだ。
右脳はアイデアを生み出し、空間を知覚し、直感や感情に係わっており、音楽や絵画など芸術的感覚の原因でもある。その機能はときの制約を受けず、明らかにそれ自身の言語を有している。
基本的に私たちの社会は半脳社会だ。実際私たち(地球人)が価値を見いだしている事柄の全ては、優位脳である左脳に作用されるかコントロールされている。
アイデアや音楽など、右脳に源を発する事柄であっても、左脳が肩代わりする。
私たちは日常の活動でどちらか一方の脳の優位性を何度も移転させている。
こういった転換は、その時々の精神的・肉体的な必要性に応じて一瞬のうちに行われる。……と。
A.…記述の通りです。
判断のシステム、つまり、地球人の肉体・エゴ体中心の作用やコントロールは、主に左脳が担当していますが、それに係わる必要のない働きは、主に右脳から始まります。
例えば潜在サイドの意図は右脳が受け止めると、ほぼ同時に左脳に伝わり、左脳から肉体の各機能へ伝わり、想念や行動となっているのです。
Q.右脳から肉体の各機能へは、直接に働きかけることはしないのですか?
必ず左脳を通ると?
A.地球人の場合、左脳優位は動かし難いので、通常は左脳からの働きかけがほとんどですが、左脳では状況に対応できなくなったとき、右脳への主体的な転換が自動的になされます。
もし左脳が機能できなくなった場合は、右脳がそれを肩代わりしますが、左脳の機能を全てカバーできるわけではありません。
人間にとって、左脳と右脳は車(エゴ体)の両輪です。どちらが欠けても、また、どちらかに片寄っても本来の働きにはなりません。
左右の脳のアンバランスに気づき、片寄りを修正するために、私たちは想念観察を紹介しました。
Q.左脳が対応しなくなったときとは、どんな状況ですか?
A.後天的なアクシデント(病気やけが)に出会って、左脳が処理し切れなっかったり、機能不全に陥ったりした場合、つまり、言葉で表せないような刺激的な体験やそれまでの知識では割り切れない事実やアイデア、また、音楽のような地球人が芸術としている分野へ入り込んだときなどです。
しかし二つの脳は、互いに相反の機能を働かせつつ、常に補い合っているのです。
Q.潜在サイドの意図が、左脳に直接伝わることもあるのでしょうか?
また、どうやって脳や肉体に作用するのですか?
A.その時の状況に適切に対処するため、左右双方の脳機能に応じて使用されます。
従って、左脳に直接伝える場合もあります。
潜在サイドの意図はまず、同化の意識体に伝わり、意識体は左右の脳の細胞意識体と瞬時にやりとりし、脳はその決定を同時に神経系を介して肉体の各機能の細胞意識体へと伝達します。
Q.また、潜在サイドの意図が、脳を介さず、脳以外の肉体の細胞意識体系に直接働きかけるなどということはあり得ることなのでしょうか?
A.それはあり得ます。
脳を介してはとても間に合わない危急の場合や、左右の脳が一時的に機能しなくなった場合、脳を通らず、同化の意識体から肉体の細胞意識体への経路を使うケースがあります。火事場の馬鹿力やとっさの回避行動などがそれに当たります。
Q.左利き、右利きは脳のプロセス上の相違はあるのでしょうか?
A.脳のプロセスとは、直接の因果関係はありません。
先天的には、左利き右利きのはっきりした区別はありません。
後天的にどちらかに転向しても、それによって人間の脳のシステムやプロセスが基本的に変化することわけではありません。
変化はあくまでも意識体が発端なのです。
Q.なるほど、ところで判断の根源の特定は可能でしょうか?
A.それは、同化の意識体がエゴ体にどの程度関わっているかに掛かっています。
しかしその関わり具合を、どんないきさつや経路で起こされてきたかと、特定するのはとても困難ですし、その必要はありません。
Q.でもそれでは取り付くひまもないので、錯覚を承知の上であえて特定するにはどうしますか?
A.あえて知ろうとするなら、まずあなた方が現在の地球人の価値観を180度裏返して、「根源のものさし」を体現していなくてはなりません。
これを判断の基準とするのでなくては、特定どころか錯覚に錯覚を積み上げてしまうことでしょう。
まず、変化のサイクルによって価値観の転換を計ることです。そして同時に平行して、起きてくる想念をただ淡々と見守り、統合していくことです。
平凡に見える日常は、実は様々な変化を内包しています。
学習のチャンスは、一日の内で少なくとも数秒から数分ごとに訪れています。
あなた方が真にその気になり、受け止める用意ができていれば、チャンスは無限に展開していくことになっています。