庭と生活

 

 

  我が家には3つの庭がある。南側に位置する主庭はヤマボウシ・ハウチワカエデなど多種類の植栽があり、新緑・紅葉・花の開花など年間を通して楽しませてくれる庭。次ぎに自宅と事務所の間にあるアプローチの空間で、一番身近に季節の変化を感じさせてくれるアカシデの木を中心にした庭。

続いてアプローチ空間の奥の狭い通路を通り抜けると小さなスペースがあり、庭と言うには狭いがユーティリティーな空間として草花を育てている。

 

  南庭の中心には居間・食堂と一体となって使えるデッキスペースがある。このデッキは20u弱あり、2*6材を加工した私の手作りである。建物が完成した翌年くらいに、シラカシ・アラカシと他に数本の植栽が出来たのに続いて作った。居間・食堂の床と同じレベルにすることで、室内空間に取り込んで一体の空間として使っている。

 

庭に下りる階段をデッキに付け、室内と庭の距離がぐっと縮まった。今まで以上に庭に出る機会が増え、時にはパティー(猫の名前)と同じく素足で、デッキを通り敷き瓦を伝い、花に水やりをしてそのまま戻ったりしている。

  デッキスペースは和風建築の縁側に似ているかもしれない。デッキ階段が沓脱ぎ石といったところか。今では少なくなった縁側だが、内と外を繋ぐ重要な役割があり、屋外空間も含めて考えていた日本の建築を再認識した思いだ。デッキと縁側では質が違うが使ってみて、その価値が判るように思う。

 

  アプローチ空間のアカシデはシラカシと同じ時に植えたが、シラカシが苗木であったのに比べアカシデは株立ちの立派な木だった。自宅と事務所の間の4mに満たないスペースだが、当初5m程の樹高が今では2階の屋根の一部を覆い隠すまでになっている。そして事務所に上がる屋外階段を包み込むように繁っている。

毎日、緑のトンネルを抜けるように階段を上がり下りし、2階の事務所の南面の大きな窓から手に取るように眺め、楽しんでいる。春の芽吹きから新緑、秋の紅葉は素晴らしい。昨年から夏の日差しを完全に遮るまでに成長し、冬は落葉し、朝から3時過ぎまで十分に日を入れてくれる。

 

ここで、同居している樹木・草花を記してみたい。通称・俗称もあり、正確では無いことを承知下さい。

 

アカシデ・ヤマボウシ・ハウチワカエデ・アオダモ・ヤマモモ・アラカシ・シラカシ・ミズナラ・オオヤマレンゲ

小高木

キンモクセイ・カクレミノ・ライラック・トキワマンサク・スダチ・グミ・ブルーベリー・ゴールドクレスト

 

ヤマブキ・シロヤマブキ・ロウバイ・コデマリ・ムラサキシキブ・ナンテン・ヤマアジサイ・カルミヤ・ツツジ・マンリョウ・ベンジャミン

下草・草花

ホトトギス・シャクヤク・ナルコユリ・イチハツ・フジウツギ・シャガ・ユキノシタ・ハナミョウガ・ハラン・クレマチス・バラ・キク・アロエ・オカメヅタ・ナツヅタ・ジュウニヒトエ・ヤブコウジ・タマリュウ・ササ・シバザクラ・ミズヒキ・ パンジー・サクラソウ・ジュリアン・ビオラ・スイセン・ムスカリ・ノースポール・リナリア・スイートピー・チューリップ・ヒアシンス・アイリス・ベルフラワー・マーガレット・フリージア・ポピー・アマリリス・グラジオラス・キンケイギク・ガーベラ・オドリコソウ・ワスレナグサ・??ツキミソウ・モナルダ・バーベナ・キキョウ・キョウカノコ・ブルーサルビア・カーネーション・アリストロメリア・ハナテマリ・トリトニア・アキギリ・アガパンサス・ポーチュラカ・アサガオ・フウセンカズラ・ミズハギ・ヒオウギ・タカサゴユリ・ ペパーミント・バジル・レモンバーム・シソ・チャイブ・パセリ・アメジストセージ・ オリズルラン・シンピジューム・スパティフィラム・ブライダルベ−ル・セントポーリア・オキザリス

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