(7)オーキシンの実験
植物ホルモンを研究している、僕の
都立昭和高校
時代の教え子で、首都大学東京(旧・東京都立大学)の
植物ホルモン機構研究室の教授に、
小柴共一君がいる。高校時代、
大変に優秀な生徒で、旧帝大の一つの北海道大学に進み、
植物学の研究者となった。高校在学中、真面目な勉強家であり、生物学に深い関心と興味を示したので、
生命の起源に関して、コ
アセルベート説を発表した、ソ連(今はロシア)の
オパーリンの著書
『生命の起源』
を、彼に貸し与えた記憶がある。それ以来、生物学の虜(とりこ)になったらしく、生涯を通じて、植物学の
一研究者となってしまった。現在、まさに貧しき一研究者なのであるが、その一因に、僕が係わっている
ようで、申し訳ないような気持が無い訳ではない。しかし、現在、植物ホルモンの研究では、世界に名の
知れた研究者として活動され、日々の研鑽にいそしんでおられるとの情報を聞くにつれ、まことに充足し
た人生を送られておられる事であろうと、一生物教師としての僕としては、教師冥利に尽き、満足の限り
であると言えよう。
【リンク】
オーキシンによるアベナの屈曲
HOME