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久留米水天宮の狛犬たち

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 鳥居前のブロンズ狛犬は昭和50年の新しいものです。ある会社の50周年記念に奉納されたものでした。
 小さい方は肥前狛犬と呼ばれるもので、1500年代終盤から製作が始まり、1600年代を通じて佐賀県内で造られました。
 1700年代に入ると、全国標準的な獅子型のものが次第に優勢となりますが、それでも1750年頃まではそれと混在する形で造り続けられていたようです。
 水天宮のものは製作年不明ですが、肥前狛犬としては形が整っており、彫刻としての完成度も高いように思われますので、1700年前後よりあまり遡らない時期のものではないでしょうか。
肥前狛犬の特徴は
(1)せいぜい30cm高(多くは25cm程度)と小柄である。
(2)髪は直毛でおかっぱ。先端だけカールがある。
(3)眼がアーモンド状。
(4)脚間を彫り抜かず、四肢はレリーフで表現される。
(5)側面観が四分の一円に近い形である。
(6)あまり口を開かず、アウンの区別が付きにくい場合がある。
(7)この狛犬のように、前脚に関節状の隆帯を付けたものがある。
(8)おなじく、顔面に縞模様を施したものがある。
(9)盤を造らず、台座もないのが普通である。
というようなものです。
 小型であることや、盤や台座を持たないという点からして、当初は床置き用として造られたものと推測しています。

新規掲載

'04/12/23

 

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地図画像:(C)2001-2004 INCREMENT P CORP.