大杆子を買った。所謂大槍である。長さ約3メートルの白蝋棍で、実際振ってみると、かなり重い。
このところ、仕事の加減で、全く練習に行っていない。練習に行かなくなると、怠け心が起きてしまい、自主練習すらしない日が続いてしまう。我ながら残念でならない。
そんな状況を打破すべく、大枚をはたいてアイテムを購入した。それが、
大杆子
である。とりあえず、八極拳を練習する以上、一度は手にしたいと思っていた大杆子(大槍)であった。しかし実際には、中国国内でも、長い白蝋棍は手に入りづらい、と言う事で、我慢の日々であった。
ところがある時、さる通販主体の中国武術中心のアイテム通販会社で、入荷が決まった、との情報が入ったので、とりあえず注文しておいた。無くなる前に、押さえておこうと思ったのである。
と、意外や意外、あっさり「入荷しました。明日発送します」という連絡メールが(笑)。ちょっと拍子抜け。いやいや、こんなに早く手に入るとは、有難い有難い。補足を加えるなら、件の会社には、まだ在庫があるらしい(笑)。
ちなみに、届けてくれた宅配便の兄ちゃん達は、薄ら笑いを浮かべていた。宅配便の荷物としては、超絶細長いので、それもしょうがないか(笑)。
さっそく、家の前で振ってみた。初めてラン・ナー・チャーをやってみる。あまりの重たさに、棍が全く回らない。思わず笑ってしまった。ただ構えるだけなら、そんなに重さを感じないのに、である。しかも、あっという間に握力が失われてしまう。はっきり言って、初日は全く扱う事が出来なかった。むしろ棍に振り回されただけであった。
それでも、何日か振り回していると、段々と慣れてきて、とりあえずラン・ナー・チャーは出来る様になって来た。
そこで、物は試しと、今度は普通サイズの槍を振ってみた。
と、とにかく軽い!親指・人差し指・中指の三本で、槍を扱える。重みの感じ方が、全く違う。よく呉連枝や、孟村の爺さん達が、槍を軽々と扱っている姿を見て、何であんな事が出来るのか?と考えていたが、大杆子を扱ってみて、ようやくその訳が分かった気がする。
あんなモノで練習していたら、嫌でも握力が強くなる(笑)。
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