4-7.俵万智さんが好きです
(2002.04.15)
暗い日本文学を打ち破るように現れた、俵万智さん、希望があって大好きです。
春は新しい旅立ちや出会いの季節でもありますが、お別れの季節でもあるんですね、、
そうしながら、ひとつひとつ階段を昇るように成長していくのでしょうけれど、
やっぱり別れは哀しいことです。
ただ時間が永遠に続くとしたら、人間の一生って何なのだろうとSF的に考えると
死の無い生は、怖ろしいことかもしれません。
「一期一会」
出会えたことを大切にしたい。
生きることを、大切にしたい。
春なのに、なぜか不意に物悲しい思いに駆られて、こんなページを作りました。
世界中の誰もが幸せになることと、そのために少しでもこのホームページが
役立つこと、そしてそれが自分にとっても喜びであることを、願い、祈ります。
世界の絶望を救ってくれたように感じて、尊敬しているのが、俵万智さんです。
「チョコレート革命」の歌のなかで俵さんは、こう言っていました。
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まず、歌を一首。
「地ビールの泡(ばぶる)やさしき秋の夜 ひゃくねんたったらだあれもいない」
ひゃくねんたったらだあれもいない、というのは、ちょっと寂しい感じがしますが
俵さんは希望的に歌っていましたね、もともとは俵さんも言わなかったけど仏教の
言葉ですが、このばあい関係はありません。
つまり、永い、永遠の(ZARD?)歴史の中で100年後には今、僕たちが見てる
人たちの、誰もがもういないでしょう。
永遠にちかい歴史の流れのなかで、100年は無に近い程短いのに、いま逢えた人は
自分にとって奇跡に近い運命の恵みのような、導きがあって出会えた、それに感謝を
したい、と言っていました。
じ〜ん、ときちゃいましたね、、
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もうひとつ、歌を一首。
「白和えを作ってあげる約束の こと思い出す別れたあとで」
この約束は、もう別れたあとで有効か無効かと問うのです。そして彼女は有効だと思う
と言いました。
「出会いはあっても、別れはない!」と言ったのです!!
これだ!っとそのとき思いました。
ぼくの心のなかにずっとあった説明できない希望の言葉だったのです。
恋人同士ではなくなっても、人間同士ではありつづける。
出会ったからにはたとえ別れて、もう二度と会う事がなくてもその人と出会ったことや
そのことによって生まれた感情や思い、考え方の変化などが生じて、その事はその人に
一生影響を及ぼすでしょう。
だから、出会いはあっても別れはないのだそうです。
前から俵万智さんには何か惹かれるものがありましたが、やっとその理由が分かりました。
彼女には希望があるのです。
たとえ恋人同士の別れでさえ希望だと気付かせてくれる素晴らしさが、彼女にはあります。
日本文学の暗さ(ノーベル賞受賞者はほとんど自殺した?)せめて好きなのは漱石
くらいです。それを俵万智さんは打ち破ったのです。
革命的なことです。
チョコレートも大好きですし、サラダも好きなんです♪
ぼくの心に希望の光を灯し、一生の宝物を与えてくれました。