※今回の夢にはMHFの専門用語が多く出てきます。
今日から新しい職場に配属された。まずは応接室に通され、現場責任者から仕事に入る前の注意事項などを説明される。僕を含めて4人ほどの新人がノートを広げて話を聞く体勢に入った。
- 責
- 「まずはじめに、みなさんには双剣を装備していただきます」
メモを取ろうとした手がいきなり止まった。双…なに? 今、双剣って言った? 僕、開発案件だって聞いてきたんだけど。双剣と何の関係が? 頭の中に「?」がたくさん浮かび上がる。
僕の疑問を余所に説明は淡々と進む。説明が終わると実際に作業する現場へ案内された。
- 責
- 「ココが今日からみなさんに活躍していただくオフィスです」
白を基調とした広くて清潔そうなオフィスは個人ごとにパーティションで区切られ、デスクには最新式のPCとモニタが置かれている。
そしてデスクの前には、両手をまっすぐに伸ばして回転しながら飛び跳ねるスーツ姿の社員たち。
変だ。変すぎる。
- 責
- 「普段は←か→ですが、納期前には連続↓も行います」
現場責任者は社員たちの間をくぐり抜けながら説明を続ける。思いっきり引いている僕の態度に気づいてほしい。
しばらく歩を進めた現場責任者は、主不在のデスクの前で立ち止まった。
- 責
- 「ココがあなたのデスクです。さっそく作業に入っていただきましょう…これを」
現場責任者から一対の双剣を手渡された。
- 僕
- 「これってラファ…」
- 責
- 「鋼龍双です」
間髪入れずに訂正された。
- 僕
- 「ですよね~。あはっ、あはははは」
よくわからないまま、とりあえず愛想笑いでその場を取り繕う。現場責任者は僕の態度に怪訝な表情を浮かべながら立ち去っていく。
ひとり残された僕は手渡された双剣をしばらく見つめ、やがて意を決してモニタを切り刻んでいくのだった。