たんぽぽの家 ワークショップ



2003年2月16日(日)
場所 奈良市 社会就労センター「たんぽぽの家」
参加者数
たんぽぽの家利用者3名
日本福祉文化学会より1名
ミュージアムアクセスビューより3名
たんぽぽの家スタッフ2名

日本福祉文化学会が障害のある人の芸術文化活動の支援を行っている社会就労センター「たんぽぽの家」(奈良市)で現場セミナーを行いました。
そこで、陶芸や書、絵画のワークショップの中に、鑑賞ワークショップとして、アクセスビューを呼んでいただきました。
たんぽぽの家の利用者である身体に障害のある人と、障害のない人とで行う鑑賞ワークショップ。
アクセスビューにとって、視覚障害の人以外の人との鑑賞は初めての経験でした。
残念なことに、福祉文化学会の参加者は、定員10名のところ1名のみの参加でしたが、たんぽぽの家の利用者3名(上野さん、山口さん、松本さん)と、アクセスビューのメンバー3名(鳥養、鈴木、阿部)とスタッフ2名をまきこんで、鑑賞をおこないました。
ワークショップ風景1
ワークショップ風景2 ワークショップ風景3
鑑賞作品は、たんぽぽの家の利用者のつくった作品です。まずは、2人1組みになって陶芸の作品をアイマスクをして、じっくりと触ってもらいます。
アイマスクをしていない人は、言葉で色やイメージや触れないところを伝えていきます。
身体障害のある人に、作品を触ってもらうのはリスクもありむずかしかったのですが、触るのがむずかしい人ほど、触って鑑賞できたことを喜んでもらえたようでした。

その次は、絵画の鑑賞をしました。アイマスクを半分の人にしてもらい、していない人に絵画の説明や印象、イメージをしてもらいます。アイマスクをしている人には、どんどん質問してもらいました。
だいたいのイメージがついたら、アイマスクをとります。そのイメージは必ずしも実物に近いものでなくても、アイマスクをしている時間は頭の中でいろいろと想像の膨らませていきます。
そうして、鑑賞していくと絵の中のどんどん自分が入っていくようでした。
言葉を発するのに時間がかかる人たちは、ちょっと大変だったかもしれませんが、参加者はとても積極的で、主体的に作品に関わることができました。
最後に楽しかったという声を聞くことができました。

もうひとつ作品から連想していくワークショップを考えていましたが、時間がまったく足りず、できませんでした。


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