アクセスビューにはさまざまな参加者がいて、視覚障害の人もいろいろ、ガイドの人もいろいろ。その分、いろんな鑑賞方法が生まれてきます。
いろいろはいろいろで、大いに結構と思ってきましたが、でも一方で、ちゃんと伝わっているのかな?、いろいろで混乱はないかな?、なんて不安に思っていたりして・・・・
ということで、 ガイドのためのワークショップを行いました。 言葉で説明されることがどんなものなのか、どんな風に作品を鑑賞できるのか、視覚障害の人にも、どんなふうに関わってもらいたいのか、そんな発見ができたらいいと思い、企画されました。
それから、いつもさりげなく助っ人で登場する「点図」や「立体コピー」作りにも挑戦してみました。あの、ブツブツやデコボコがどのようにしてつくられるのか? その謎が解明されました。
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場所は、アクセスビューのメンバーの山本宅、通称ムネオハウスをお借りしました。
染工場のお二階です。
参加者は8名。まずは、絵画の鑑賞を・・・と言いたいところですが、ちょうどお昼時だったので、みんなでわいわいと自己紹介をしながらのランチタイムとなりました。
サラダや、コーヒー、おやつを持ち寄りました。そして、うわさの「おいしいパン」もおいしくいただきました。
かなりほっこりー!・・したところで、ワークショップ開始。まずは、作品鑑賞のワークショップです。
2つのグループに分かれ、一方にアイマスクをしてもらう。もう一方が、イーゼルに立てた作品を見て説明します。
集中して説明を聞き、組み立てていきます。わからなければどんどん質問していきます。アイマスクをして集中していると、その作品を説明している人の性格や解釈の仕方が見えてきて面白い!
アイマスクをはずしてみて・・・「あーっ!」というよくわからない声が。
それぞれ思い通りの構図だったり、全然違ったりしました。
こういう説明がわかりやすかった、例えが悪い!など、感想を言い合いました。
構図を説明したり、組み立てるだけで一生懸命でしたが、本物の絵からは、それ以上のエネルギーが発せられています。
それをうまく伝えていたか、感じ取れていたかは、それぞれの課題になるのかな? お話のついた作品があって、そのお話を読んでもらったほうが、頭の中に想像がワーッ
とふくらみました。
どちらにしても、絵画に真剣に向き合い、入り込み、人とも作品とも感じあうことが充分できました。
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左右に分かれて
絵の説明をする人、それを聞く人
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舟橋英次さんの作品
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光島貴之さんの作品 |
すずきともこさんの作品
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鑑賞作品は、アクセスビューのアーティスト部門の人たち、鈴木智子さん、舟橋英次さん、光島貴之さん 他の作品をお借りしました。貴重な作品、ありがとうございました。
(こういう形で協力してくださる方を募集しています。)
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休憩をはさんで次のワークショップ、「点図」と「立体コピー」づくりです。葛飾北斎や、ゴーギャン、ピカソなどの有名どころの絵をそれぞれが、制作しました。
作品は同じでも、できあがってくるものは、人によって違います。大胆におおまかな構図だけをトレースする人、細部まで丁寧にトレースする人、いろいろでした。
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出来上がった立体コピーを手にする参加者 |
点図作成を考える参加者
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自分の映したものが、点になってプリントされてきたり、プーと膨らんでコピーされてきた時は感動します。
制作で難しいのは、いかに正確に模写をするか、ではなくて、視覚障害の人が触った時に、いかにわかりやすくするか、どの線を生かし、どの線を省くかです。
自分が伝えたいのはどこか、どこを言葉で説明するか、ということを考えながら作らなくてはなりませんでした。時間がかかって、大変だったけれど、初めての経験でおもしろかった!
このあと、近くの「サクラカンパニー」にTシャツ展を見に行きました。
ビューのTシャツも出展されていて、そして、まんまと売れていました。すばらしい!!
ガイドワークショップは初企画でしたが、今後もガイドさんを対象に続く予定です。
(もちろん視覚障害の人も参加してください。)
今回参加できなかった人は、ぜひ次回に体験してみてくださいね。
たくさんの人の協力ありがとうございました。
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