第9回鑑賞ツアー  ブラジル:ボディノスタルジア



2004年 9月5日(日)
場所 京都国立近代美術館
参加者数 視覚障害の人 6名
見える人 10名
コーディネイター1名

ビューからは初めて鑑賞する現代アートの展覧会を見に行きました。
この展覧会は、タイトルのとおり、9人のブラジルの現代作家が、身体を通して 現在のブラジル社会やその歴史を表現した作品が紹介されたものです。
一つの大きな部屋に、無数に手と足が石膏でかたどられたものが無数置かれていまし た。生きた証拠がどこにも残らないストリートで生活する子供の手や足の痕跡です。
大きなスクリーンには子供たちの映像と、ストリートでおこった事件の記録が映され ていました。

手と足とビデオの部屋 触って形の変わる展示物
床に様々な円の描かれた部屋 壁に貼られた展示物を鑑賞
置かれた展示物に触れて鑑賞 ワンコも興味深々 大きなストッキングのような袋の部屋
また、別の部屋には、大きな胃袋のようなものが設置されています。ストッキングの ようにのびる材質で、入り口を大きく広げて、その中に入ることができます。
中の世界も外の世界も「見える」または「触れる」関係であるのですが、それは明ら かに違う世界を体感できました。
今回のツアーはどうなるかな?と思っていどみましたが、意外と体感できたり、リア ルな今の世界を実感できる作品は、共感できた人が多かったように思います。
ストッキングのような袋の中を歩く 少し不気味な仮面をかぶる
細長く切られた紙の山 天井から吊るされた展示物
今回のツアーは始めてワン子(盲導犬)も参加。このワン子は、仕事を勘違いしたの か、自分も鑑賞することに参加していておかしかったです。ワン子も感じる現代アー ト展でした。


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