今回は、MTGのカードを大まかに分類してみます。いろいろな角度から分類してみることで、カードコレクションの一助になればと思っています。(といっても、分類方法は、管理人の私見によるところが大きいですが・・・。)
なお、分類に際しては、よりコレクター向けの分類方法(希少度にかかわる分類)や、他のサイトではあまりされないような分類方法を紹介しました。ですので、例えば、基本セット・エキスパンション別分類、アーティスト別分類、内枠色別分類、カード・タイプ別分類などについては触れません。それらについては、Wisdom Guildのデータベースを参照していただければ、すぐに分かるはずです。
MTGは、通常は1パック15枚入りのブースターパックで販売されています。それが36パック入ったものが1ボックスとなります。
そして、そのカードの種類数は、小型エキスパンションでは、おおむね100種類以上、大型エキスパンションでは、おおむね300種類以上にも及びます。
さらに、そのカードそれぞれには、希少度(レアリティ) が設定されています。まずは、この希少度別に分類してみます。
その名のとおり、最も手に入りやすいカードです。最近のカードですと、1パック15枚のうち11枚がコモンカードとなります。
1パックのうち、3枚がアンコモンカードとなります。エクソダスというエキスパンションから、カードのエキスパンション・シンボルが銀色で印刷されるようになりました。
1パックのうち、1枚だけ入っているカードです。コモンに比べれば、高値で取引されることもしばしばです。エクソダスというエキスパンションから、エキスパンション・シンボルが金色で印刷されるようになりました。
ウルザズ・レガシーから封入されるようになった、通常のカード(上記A〜C)の特別仕様版です。箔押し加工が施されており、光の加減できらきらと光ります。ウルザズ・レガシーから、オデッセイまでのカードでは、100枚に1枚、トーメント以降のカードでは、70枚に1枚の確率で封入されています。単純計算すれば、レアカードのFoilは、2ボックスに1枚程度の封入率ということになります。
スカージ以前のカードでは、内枠だけが光っていて、テキスト下部にWizards of the Coast社 のロゴである流星マークがありましたが、ミラディン以降では絵柄も光っており、流星マークもなくなっています。製造工程上の問題で、カードの箔押しのつなぎ目の線(継ぎ目)ができることもありましたが、トーメント以降では改善されています。また、プロモーションカードの中には、この箔押し仕様のカードが多数あります。
さらに、この希少度別分類には、過去のエキスパンションでは変則がありました。以下のリンク先(Wisdom GuildのM:TG Wiki)で詳しく紹介されています。
カードの外枠の色による分類です。以下のものがあります。
カードの外枠が白色のものです。限定版を除く基本セットや、ポータル・スターターのカードがこれに当てはまります。
カードの外枠が黒色のものです。限定版(初版)の基本セットや、エキスパンション、プレミアム・カード(Unhingedを除く)がこれに当てはまります。限定版の基本セットは、英語版ではAlpha・Beta(第1版)で、その他の言語だと、Revised(第3版)や、第4版の初版分のみになります。また、クロニクルも初版分は黒枠になります。さらに、欧州向けに刷られたReneissance(ルネッサンス)も、黒枠です。
MTGのパロディセットである、Unglued(アングルード)とUnhinged(アンヒンジド)のカードがこれに当てはまります。これらのセットは、公式大会などでは使用できません。また、これらのセットは、基本地形だけは、黒枠となっており、例外的に公式大会でも使用できます。
カードの表面の外枠が金色で、裏面も通常版と異なる特殊なカードです。1996年のプロツアー記念デッキセットと、1997年以降に発行された世界選手権上位デッキセットにのみに見られます。灰色枠同様、公式大会では使用できません。
カードのデザインの変遷による分類です。個別のカードセットの解説は、下のリンク先(Wisdom GulidのM:TG Wiki)を参照してください。
カードのエッジが通常のカードよりも丸みを帯びたデザインでした。現在では、マークド扱いになるため、スリーブがないと公式大会では使用できません。
カードのエッジが現在の1ミリカットのものになりました。以降はずっとこのエッジのままです。
タップ・シンボル(傾いたTという文字を灰色の円でかたどったもの)が採用されました。
カードの下部に発行年度が印刷されるようになりました。
カードの下部の版権表示に変更がありました。具体的には、アーティスト自身の版権表示から、Wizards of Coast社の版権表示になりました。
タップ・シンボルが「右回りの矢印の絵文字」になりました。また、マナ・シンボルの形が現在のものに微調整されました。
版権表示の最後についていた、All rights reserved. が取り払われました。
アーティスト名と、版権表示が中央ぞろえになりました。また、版権表示にMTGの初版年(1993-)が表示されるようになりました。さらに、エキスパンション・シンボルの色がレアリティ別に分けられるようになりました。(コモン=黒、アンコモン=銀、レア=金)コレクター番号(カード番号/そのセットの総種類数)が振られるようになったのもこの頃からです。
インタラプトとマナソースというカード・タイプが無くなりました。クリーチャーの召喚(Summon)という表現も、クリーチャ−(Creature-)の後に、タイプ名を記述する形に変更になりました。また、テキストの表示がより統一性をもつように改訂されました。さらに、基本セットのエキスパンション・シンボルの色がレアリティ別に分けられるようになりました。
版権表示の頭に、下つきの文字で「TM&」という表記がつきました。また、基本セットにプレミアム・カードが封入されるようになりました。
枠のデザインが、現在のものに一新されました。具体的には、絵柄の部分の面積が広がり、アーティスト名の頭に「Illus.」の代わりとして、「ペン」のマークがつくようになりました。また、アーティスト名と、版権表示が左寄せに戻りました。さらに、クリーチャーのパワー/タフネスの表示が枠で囲まれて印刷されるようになりました。(ですが、テキスト内のマナ・シンボルは、モノクロ印刷になってしまいました。)
アーティファクトの色合いが暗く修正されました。(白のカードと見分けがつきにくかったため。)以降はこの色合いです。
テキスト内のマナ・シンボルが、再び彩色されるようになりました。
☆1 Alpha / Beta版の頃にコレクターのために、コンプリートセットとして刷られたCollector's Edition(コレクターズ・エディション)と、International Edition(インターナショナル・エディション)は、カードのエッジがスクウェアカットで、裏面の外枠は金枠でした。また、裏面の中央に、それぞれ、「Collector's Edition」と、「International Edition」の表記があり、通常のカードとは異なっていました。公式大会では使用できません。
☆2 なお、基本セットの第4版・第5版、クロニクル、Reneissance(ルネッサンス)もこれに含まれます。また、簡体字中国語版(北京語版)の第5版は、 レアリティ別に色分けがされていました。(他の言語に比べ1年以上遅れて発行されました。)
これは、表面の印刷工程の微細な違いによる分類です。この分類をする実質的な意味はありません。ですが、エラーカードを眺めているとそこから予測できることなので、エラーカードサイトならではの、無駄な知識ということで載せておきます。
なお、表面の印刷は、Foilカードを除き以下の二つの工程に分かれます。(「1.」と「2.」に分けて、それぞれ下に記述しています。どちらの工程が先かは不明です。)
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