エラーカードとは?

(WHAT'S ERROR CARDS?)


エラーカード とは、正しい(と想定されている)印刷のカードに対し、何らかの理由で誤った印刷をされてしまったカードのことを言います。大きく分けると、以下のようになります。

  1. 狭義のエラーカード
  2. セミ・オフィシャル
  3. ミスプリント
  4. ミスカット
  5. ジャンク
  6. フィラー・カード
  7. テスト・プリント

このサイトでは、主に、3. ミスプリントと、4. ミスカットを扱います。


1. 狭義のエラーカード

印刷前の段階で、カードの印刷するデザインにすでに絵柄、マナ・シンボルなどの誤りが生じているものです。いわゆる誤植の一種です。例えば、白のカードであるにもかかわらず青い色で印刷されていたり、正しいと想定されていたものとは別の絵柄が印刷されてしまったり、マナ・コストが普通のものより低く設定されてしまったりと、多岐にわたります。

これらは、そのカードセットで修正版が出されない限り発行され続けるため、修正版がない場合は、同じセットの他の種類のカードと発行数に差はほとんどつきません。そのため、目にする機会も多くなります。

古いカードセットでは、MTGをかじったことのある人なら一目でわかるエラーも見つかっていましたが、最近では大きなエラーのあるカードは滅多に発行されません。とはいえ、マナ・シンボルの色が違うとか、アーティスト名が違うとか、カード・タイプが違うとかいった、一見気付かないようなエラーは、いまだに見つかっています。

詳しくは、下のリンク先で解説されています。(リンク先は英語です。)

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2. セミ・オフィシャル

本来なら発行されるはずのなかったカードセットのことです。つまり、そのセット全体がエラーであるということになります。

サマーマジック

最も有名なものは、サマーマジック(Summer Magic) でしょう。これは、Revised Edition(リバイズド・第3版)が狭義のエラーカードが多いセットだったため、その改訂版として発行されたものです。

しかし、リバイズド以上に狭義のエラーが多いセットだったため、急きょ発行停止になりました。ですが、既に諸地域(イギリスなど諸説あり)に発送されてしまった数十ボックス分は、破棄されずに残りそのまま販売されてしまったということです。

アルターネイト版

また、アルターネイト版(Alternate Fourth Edition) というものも見つかっています。

当時、MTGの親元であるWizards of the Coast 社は、Ohio州にあるUnited States Playing Card Corporation という会社に、第4版の印刷を依頼していました。

しかし、二つの会社はカード製作について意見が食い違い、関係を断つに至りました。それに伴いその会社が印刷した第4版は破棄されることになりました。できたカードは、既存の第4版よりもつやがあり、UV加工が施されたものだったからです。しかし、既に何ボックスものセットが発売されてしまっていたということです。

これらについては、下のリンク先(Magic Rarities)で詳しく解説されています。(リンク先は英語です。)

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3. ミスプリント

このサイトでメインに扱うエラーです。これは、印刷の段階で、機械に何らかのハプニングが起こったため生じたものです。偶然性に左右されるため、完全なミスプリントが起こるのはまれだといえます。存在数も種類によりまちまちで、全てを把握することは困難です。

なお、特に必要のない限り、ミスプリント(広義の)エラーカード 、ないしはエラー と記述することにします。(記述の流れにより、エラーと呼んだり、ミスプリントと呼んだり、臨機応変に使い分けることにします。)

これらについては、このサイトのINDEXにあるページに詳しく解説してあります。

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4. ミスカット

このサイトでメインに扱うエラーです。これは、印刷後の段階で、機械に何らかのハプニングが起こったため生じたものです。これも様々な種類があり、全てを把握することは困難です。

なお、特に必要のない限り、ミスカット も(広義の)エラーカード、ないしはエラーと記述することにします。(記述の流れにより、エラーと呼んだり、ミスカットと呼んだり、臨機応変に使い分けることにします。)

これらについては、このサイトのINDEXにあるページに詳しく解説してあります。

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5. ジャンク

ミスプリントや、ミスカットのなりそこないです。変色するにしても色むらがあったり、ミスカットするにしても、わずかにフチがずれた程度だったりと、そのエラーの度合いが不完全なものです。

さらに、ミスプリント、ミスカット同様に、マークド扱いされることがあるため、公式大会でも使用できないことがあります。ただ、海外ではこうしたジャンク品も通常版のカードより高値がつくことが多いようです。

このサイトでは、煩雑になるのを防ぐため、基本的にこうしたジャンク品は扱いません。(記述で少し触れる程度です。)

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6. フィラー・カード

表だけ真っ白だったり、表に「M」の文字が大きく書かれただけのものだったりするカードです。シートの余白部分に「余り」として印刷される、本来なら破棄される部分が誤って混入されたものです。混入されてしまった、という事実がエラーといえるかもしれません。

下のリンク先に詳しい解説があります。(リンク先は英語です。)

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7. テスト・プリント

テキストがないプロモーションカードのLightning Boltに代表されるカードです。テスト印刷用に刷られたものですが、誤って混入されてしまいました。混入されてしまった、という事実がエラーといえるかもしれません。

下のリンク先に詳しい説明があります。(リンク先は英語です。)

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