#58 設備>自作ウェット&ドライ漉過システム     ぽんぽこりん
動物&植物SIG FORUM8 #7683 94/7/4  より転載
ぽんぽこりん ID:PEM57256

自作ウエット&ドライ濾過システムの図
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                                                              |
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                   |  −−−−−−−−− | ーーー満潮水位
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●濾材●濾材●濾材●濾材●濾材●濾材●| |   −−−−−  ||
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●| |↑|↓    ↓|↑||
●●●●●●●濾材●●●●●濾材●●●| | |    | ||
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●| | |    | ||
●●●●濾材●●●●濾材●●●●●●●| | |    | ||
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●| | |  ↓↓  | ||
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●| |↑|    |↑||
 −−↓−−↓−−↓−−↓−−↓−−↓− −−−−−−−−−−| ーーー干潮水位
        →      →      →       →      →  |    |  |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                                              | ↓↓  |
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ーーーーー水面ーーーーーーーーーー水面ーーーー|ーーーー|ーーーーー水面ーー
                                              −−−−−−
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このシステムは、サイフォンの原理を使っています。
吸水ポンプで汲み上げられた水が、満潮水位まで溜まると、パイプを伝って一気に
水面まで落下し、そのまま水が落下し続け、濾過漕内の水面が干潮水位まで下がる
と、空気を吸い込む事によってサイフォンが切れて、下部水面への水の落下が止ま
ります。また再び水が溜まり満潮水位まで溜まると、再度落下を始める、というサ
イクルです。

海人さんが試されたウエット&ドライは、水位が上がってくると今度はうまく水が
落下しないという事ですが(勝手にそう解釈したのですが)、実は私もこれには骨
を折りました。対策としては、
1)下部水面とつながる落下パイプの上端と、それにかぶさる円筒蓋との隙間を詰
  めてみる。
2)汲み上げポンプから排出される水の水量を少し減少させる。
  (汲み上げポンプから排出される水量が、落下パイプから流れ落ちる水量より
  も多い場合、うまくいきません。汲み上げ水量<落下水量、が大原則です。
3)上記の2)で汲み上げ量を変えられない場合は、落下パイプの径を変えてみる。
4)落下パイプから流れ落ちる水の水速を速めてサイフォン効果を高める為に、下
  部水面と上部濾過漕水面をできるだけ離す。(上部濾過漕をできるだけ高く設
  置する。)


私の知っている海水魚専門ショップでは、この上部ウエット&ドライ濾過システム
だけ、(オーバーフローもなし、外部パワーフィルターもなし、単にこのシステム
だけ)で海水魚を飼っているショップがあります。そのショップでは、このオリジ
ナルの濾過システムを、なんと20万円弱で販売しています。
さらにこのシステムに実用新案の特許も申請しています。
実際、そのショップにいる海水魚は、どれもすべて状態が良好です。


もし、この濾過漕を自作する手間と時間を惜しまなければ、20万円がまるまる節
約できることになります。
そういったことから、わたくしポンポコリンは、日々改良すべき点を見つけ、いそ
しんでいるわけです。

注意すべき点は、あくまで炉材を通過する水の水量です。いかにウエット&ドライ
が濾過能率に優れているといっても、通過する水量が少なければ意味はありません。
今後、まだまだ改良すべき点が出てくるとは思いますが、今後ますます精進したい
と思っています。

皆さん、失礼致しました。
                         BY ポンポコリン