#59 卵生目高>最初の一歩,アフィオセミオン,ノソブランキウス,シノレビアス MINGUS
FORUM2(淡水魚水槽)#60,#61,#62,#63 1994/12/26
MINGUS  ID:RMM56718

【卵生目高(卵目) 最初の一歩】

 卵生目高はその名の通り卵を産んで子孫を残すという意味です。まあ普通
に考えれば魚は殆ど卵を産む訳で「何故こんな名前を」と思われるかも知れ
ません。しかしメダカと呼ばれる種類の中にはグッピーのようにおなかの中で
孵化して稚魚の状態で出てくる卵胎生と、ヘソの尾まで付けてくる胎生魚が
ある為に卵生とわざわざ名前を付けて区別しているんでしょうか・・・

 卵生目高(以後卵目)はアフリカ・地中海・中近東・アジア・北中南米大
陸に分布しており種類も300や400ではききません。叉多くの卵目は非常に限
られた場所(溜池や小さな湖、小川等)で生き延びて来たため、同じ種でも
沢山の地域変種もおり、いまだに新種の発見も続いております。
 ライフサイクルは大まかに年魚と非年魚に分けることが出来ます。年魚の場合は
土壌に卵を産み付け、乾期に入って干上がると親は死に卵は次の雨期までじ
っと土壌の僅かな湿気のなかで堪え忍んで、又雨が振り水溜りが復活すると
孵りだす。というのを繰り返しているようです。非年魚は数年間生きており
ますし、叉普通の魚同様の繁殖え続いていく訳です。しかしこれとてある程
度の乾燥状態でも卵は死ぬ事無く強いものがおおいです。

 楽しみは人それぞれですが、やはり色彩が美しく色々なバリエーションがある。
子供を比較的簡単に採れて育てる楽しみがあるなどですが、雌に関しては殆
ど種別の見極めが難しい程色がないので、飼育は1種につきタンク1本がベ
ースとなります。
 交雑や品種改良は暗黙の了解事項として御法度になっています。もし間違
ってそういう個体ができたり、どうしてもやってみたいという方は個人の楽
しみとしてやって頂くにとどめ、ゆめゆめ外に流さないようにして頂きたい
と思います。いわゆる原種の美しさを継いでゆくという楽しみが主流のなか
で、そのような個体が外にでると混乱と傍迷惑が生じるからですが・・・

 1年魚:ノソブランキウス・シノレビアス・テロレビアス・チノポエシラスアフィオセミオン フンジュロパンチャッ
     クスの一部など・・・・

 非年魚:アフィオセミオン・エピピュラテス・アプロケイルス・リュビルス・ロロフィア・アファニウス・それ
     とアプロケイリクティス・プロカトーパス・プラタプロキルスなどのランプアイやグラシリス等
     の光り物・・・

飼育環境:
 基本的には30cmにペアー飼いが中心となります。稀に非常に気の荒い
種や、叉軽く10cmを超えるもの、1ペアーではなかなか産卵し難いもの
もおりますのでそういう場合は個々にサイズを上げるなり、雌雄を別で飼う
なりの必要に迫られる場合もありますが・・・

 フィルターは一般的にはテトラのブリラント等のスポンジフィルターに頼
るのが普通ですが、水作等の投げ込み式でもいけます。
 基本的に水流を嫌う性格の魚が多いので、エアーもさほど強くしないで飼
うことが多いようです。水量は大変よく飛び出す魚が多いので上から10c
m程水面を落した方がいいので、フィルターも斜めに設置すればいいかと思
います。蓋はぴっしり隙間なくはめて下さい。とんでもない所からでも飛ん
で出ていきますので御注意を・・・

 タンクはベアータンクをベースに水草などを浮かべるとか種や好みによっ
て色々です。まあ残餌の処理や採卵を考えると底砂は不便であるためにこう
いう様式に落ち着く訳ですね。
 水換えは種によっても違いますのでまとめて書くのは宜しくないので、こ
こでは大体の目安として書きますが、普通新しい水が好きなノソブランキウスなどは
週に1度5〜8割、アフィオセミオン等は一月に1〜2回で1/3〜1/4、シノレビアス
などは月に1度位で1/5とか足し水とかいう感じでやってます。フィルタ
ーは水換え時によく揉んで掃除します。

 換え水は水道水をピートや水草など入れて1週間程汲み置きしたものを使
うことが多いようなんでそのようにしております。カルキ抜きを使う場合も
せめて2〜4日はエアーでもかけておいたほうが良いでしょう。水質調整も
このときにやってしまうといいと思います。硬い水が好きな種類にはサンゴ
など入れて回しておくわけですね。

 水換え方法は色々いわれておりますが、ここでは一番無難な方法というこ
とで、水抜きはエアーチューブの先にアクリルの管やストローを付けてゴミなどを取り除き
、今度はエアーチューブに点滴用のストッパー若しくはエアーの弁を使ってポタポタと足し
ていくというやり方です。面倒だからとザ〜と入れても大丈夫かも知れませ
んが事故の確率も上がります。

 導入:
 以上のような環境が出来たとして、今度は魚を引いた時に水槽に移す訳で
すが、水合わせにも少し注意が必要です。多くの卵目が水の急変を好まない
為、充分に飼育に馴れて環境も整いコツが掴めてないうちは、普通の熱帯魚
のように袋を浮かべて時々水入れてから魚を放すようなことをすると落ちる
ことがおおいです。

 オーソドックスなやりかたとしては、温度を併せてから小さなプラケに移してそ
こへ点滴で2時間程かけて水を入れて併せる方法があります。その後小さな
ガラス壜にヒタヒタになるまで魚と水を入れて静かに水槽に沈めて、後は魚
が勝手に出るまでほっておきます。

 しかし悲しいかないくら頑張って水合わせしても落ちることもあり、そう
いう場合はもともと駄目な個体だったと諦めましょう(^^;)・・・

 餌:
 ほぼ冷凍赤虫でいけます。というか日本ではこれが一番成績のいい叉コン
スタントに入手できる餌であります。後ブラインシュリンプ(無論生きたやつ)は
稚魚の育成には欠かせませんし、小さな種類であればこれだけで育てること
もあります。ただ光り物(ランプアイなど)はフレークのほうが成績もよく好ん
で食べるようですが・・・
 他には生きたダフニア(ミジンコ)や生きた赤虫がありますが、こうした生きた
ものを普段やっていると、いざ入手困難な状況ができると冷凍物を食わなく
て難儀します。無論コンスタントに入手できるなら生きたものをやるのに越
したことはないのですが・・・・・でもこうやって育った物を貰うと餌づけ
に非常に苦労いたします・・・・

 因にイトメは脂肪が多いのと色々な病気やなんかを持ち込むのでやらない
というのが古き言い伝えであります。確かによくない・・・・

 病気:
 コショウ/マウスファンガス/尾腐れ/穴あき/腹水/針尾等で唯一白点はで難いよう
ですね・・・対策は塩とかメチレンブルーとかグリーンFゴールドとかペニシリンなどを症状
に併せて使うしかないです。まあ粗塩とグリーンFゴールドがあればなんとか・・
・・・・ようするに餌のやり過ぎやフィルターの汚れからの病気が殆どなの
でそうならないように普段から手当するのが一番のようで・・・因にコショ
ウはいくら気をつけても出るのでしかたないです。治療は薬でさっさとやっ
つけるか、荒塩を10Lに茶匙3杯程度の濃度で治療すると早期であれば簡
単に直ることが多いです。

 大変はしょって書きましたし色々と抜けていたり説明不足は否めません、
でもまあないよりはましかということで(^^;)・・・当然これらは1番の方法
ではなく数あるやり方のごく一部であって、叉私が実際にやって来た方法です。
したがって皆さん自身で試行錯誤して自分のうちにあったやり方や環境を見
つけて頂く手助けになれば幸いということであります。

 「此の通りにやったのに魚が死んだ」などと私に言わないように(^^;)・・
・・・・・私自身此の通りやっても殺しておるんですから(^^;)(^^;)・・・
何をやっても採れない時は採れない、落ちる時は落ちる・・


【卵目教>アフィオセミオンの巻】

 アフィオセミオン属:アフリカの非年生魚で、卵生メダカのなかで一番色や体
形のバリエーションのある属です。
 日本でも色々のインボイスを持つ普及種も少なくありません。

 他に属や亜属という違いがあるものの同様の飼育でこなせるもの
もおります。若干違いはあるもののここに入れておきます。

 include:フンジュロパンチャックス亜属(Fundulopanchax) エピピュラテス(Epiー
platys)・プセウドエピピュラテス(Pseudepiplatys)・ロロフィア(Roloffia)・
ディアプテロン(Diapteron)・アプロケイルス(Aplocheilus)・リビュルス(Rivulus)
他にも一属一種のエピセミオンだとかアフィオプラテスとかアダマスにフォーシリクチスとか
色々いますが、まあおおむね飼い方や増やし方はにたりよったりで
しょうか、但し地獄のように稚魚が小さかったり(産まれたてのブラ
インと同等)、まあどうやったら産んでくれるのやらという難物もおり
まして。初級〜超特急まで腕に合わせてってところですね。どんな魚
でもそうなんですが・・・・

 彼等の棲息地は環境もかなり多岐にわたり、基本的に非年魚なん
で川といった所にいるのではないかと思います。水質も種によって
好みは違うでしょうしなんとも言えませんが、大体弱酸性の低硬度
を好むとなっています。
 魚を引く場合一番目につくし、又引き易い場合が多いです。なに
せフレークを食ってくれますからね。

 水槽のサイズは7〜15L辺りがよく使用されるサイズですが、
当然大きければそれだけ水をいじらなくてすむので楽ではあります。
 底砂は別に薄くひくとか片方に寄せるとかしてれば、あった方が
良い様な気もしますし、なくてもいいしって感じです。まあ物によ
っては無い方が無難ですが。
 フィルターに関しても投げ込みやリフト方式などがあれば充分で
す、エアーの量も成魚であれば普通より少し絞った程度でも大丈夫
です。
 水換えは月に2度、1回に1/4〜1/3あたりでしょうか・・・
 病気は腹水やマウスファンガスといったところですが、一部コショウの
出易い種もおります。まあ水換え時にフイルターをよく揉んで掃除すれ
ば出にくい病気ですが・・・・適温は18〜23度位です。

 餌は赤虫が一番いいようですが、フレークでもOKです。但しフ
レークの場合ですと卵が少なくなったりするかも知れませんし、水
も汚れ易いかと思います。

 採卵は大きく分けてピートなどに産むボトム系と水草に産むタイ
プのもがおります。でアフィオセミオンのなかでもガードネリーなどは底が好き
なようですが、まあ本当に色々種によってだけではなしに個体差で
産卵場所は変ります。総じて雄がその主導権を握るらしいですが・
・・・アフィオセミオンの場合よく水に漬けたままでないと駄目なようにい
われてますが、そうでもなく逆に多少湿りけを強くしておけばピー
トで発生を促すことができます。したがって其の場合孵化は一気に
進むので育てるのに便利です。
 採卵のタイミングですが、温度や種類によって10日〜20日と
ばらつきもありますので、大体2週間以内には回収したいところで
す。でも状況次第では其の時点でも既に稚魚を見ることもできます。
 メダカは親が思わず稚魚を食うのでなかなか草が繁ったりピート
になかでかくれたりしていないと残りませんが・・・・
 肝心のパーツですが、水草以外の場合はピート(差程出がらしで
なくともいいです)にモップがあります。モップは発泡スティロールの破
片やエアチューブをジョイントで円にしたもので浮かべるのが宜しいようで、
長さも人それぞれですが、私は底に少し引きずる位にしています。
素材はアクリル100%の毛糸を使って下さい、天然素材は分解されてしま
いますから・・・色や太さは各個人の研究によるところがおおいで
す。まあ無難なのはやや太めの黒や緑でしょうか、その他三つ編み
にしてグリグリ丸めてしまうってのもあります。

 物によっては草を水槽の上部10cm位ブロックして稚魚を勝手
に増やす方法もありますが、これはなどは水面に浮くタイプの稚魚
でないと意味無かったりもします。

 稚魚を孵化させる容器ですが1〜3Lで、あまりパキパキの水よ
りも親の水を半分程入れた水の方がいいようで、なるべくモスなど
を入れて色々な微生物が湧き易くしておくといいかと思います。餌
はブライン一本槍でもいいですが、粉餌等を上手に使ってみるのも面倒
が多少減るかと思います。水換えは稚魚の段階ではケースも小さい
ので週に1度は半分ほど換えたいところです。あとはサイズに合わせ
て容積をあげてあまり過密にならない程度に育てて下さい。
 書き遅れましたが、フィルターは2cm弱までは控えた方が良いか
も知れません。


主なリスト:A(入門種)、B(初〜中)、C(中〜上)
A・・・ガブネンスィー ボーミー/ガードネリー
B・・・ストレータム/バイビテータム/オーストレリー/フィラメントサム(年)/ミラビリー
    ビタエニアータム/シナモメウム/ウォーカアイ/アミエティ/ショーステッタイ(年)
    sp.エポマ/sp.レイク FWA/プリミジェニウム/エレガンス/オゴエンスィ/ブアラナム
    デルタエンスィー(年)/クンザイ(年)/ロバーツォナイ(年)
C・・・オセレータム/セレスティー/ワッチャーザイ/ラダイ/ミンボン/カメロネンスィ/ディアプテロン各種

以上は当然私が飼って感じただけでのものや、情報として聞き伝えら
れたものですのであしからず・・・・・・
当然此の他にも数多くのアフィオは居ますが、飼ったことがないとか
飼育していた方が周りにいない等で書きようがありません・・・あく
まで私感です。


【卵目教>ノソブランキウスの巻】

 ノソブランキウス属:アフリカの1年生魚で、卵生メダカのなかで一番有名
ではないかと思われるラコビーが居たりする所帯です。
 日本でもインスタントメダカとか変な名前で乾燥卵を売ってたりもします
が、総じてギュンテリーである場合が多い様です。
 彼等も小さい溜池とかに住んでいるんでしょうね、結構水質の変
化を嫌うようです。現地では棲息地の多くがアルカリ土壌気質だそ
うで中性〜弱アルカリ性がいいと紹介されています。但し日本でブ
リーディングが進んだ場合は一概には言えないかとも思います。
 こちらも結構新種が出てまして、又属内でも何グループかのカテゴ
リーがあるようです。但し私はあまりよく知りません。

 魚を引く場合一番難儀するのではないかと思われるのもこの属で
結構その体形や色から、一般のショップでも見かけるようになりま
したが、残念なことにあまりよい状態でない場合が多く、特に雌は
立て直しが効かない位痩せたものの少なくありません。やはり大き
なタンクに水流と、又赤虫等の餌が貰えないのえは仕方がないとこ
ろです。しかここはぐっとこらえてそういう魚は無理をして引かな
いに越したことはありません。

 水槽のサイズは7〜15L辺りがよく使用されるサイズですが、
当然大きければそれだけ水をいじらなくてすむので楽ではあります。
 底砂はない方がメンテは楽です、しかし砂で卵を採る方もおられ
るようにも聞き及んでおりますが・・。フィルターに関しても投げ
込みやリフト方式などがあれば充分です、エアーの量も成魚であれ
ば普通より少し絞った程度でも大丈夫です。逆に餌を大変よく食い
水が汚れるので週に一度5〜8割程換えるというのが一般的である
ようです。但し殆ど水かえ無しで偶に足し水する程度でも飼えます
が、此の場合当然幾らかのトラブルの種を抱えることとなり、やは
りある程度飼育経験がないと泡くってしまうことがあるでしょう・
・・
 このような飼育の場合一番多いトラブルがコショウです。で当然
普段から水を換えてないので、投薬や塩の投入は病気以前に水質シ
ョックで落ちるといったことも充分予想されるところです。
 とにかく飼育に関しては全く180度の意見もあり、これはもは
やその地域の水質により各自で一番良い飼い方を模索するしかない
と思います。他人の意見はあくまで意見であって正解ではないって
ことですね・・・・実際一部地域においては週1回の水換えをしな
いと必ずコショウが出るといった所も聞いております。其のため飼
育水も始めから塩を入れておくって手もあります。
 適正水温は20〜25度位でしょうか、比較的高温でも大丈夫な
ようです。
 他によく「大きな水槽で群泳させたい」というのを聞きますが、
他種(正確には他の科や目の魚)との混泳は非常に難しく、餌も赤
虫ですから水槽を汚してしまう訳で、鑑賞に耐え尚且つ元気にして
おくとすれば生き赤虫や生きダフニア(ミジンコ)を大量にかつ安
定的に入手しなくては難しいようです。勿論エーハイムや上部なんての
もあまり喜ばないことと思います。

 餌は赤虫が一番いいようで、フレークは殆ど食ったところを見た
ことが無いです。給餌に関して気をつけたいのが雌に十二分に餌が
渡るようにすることでしょうか。ノソブランキウスは多くが雄のほうが大き
く強いので、ただ漫然と餌をやると雌に当たらず卵が採れ難くなり
ます。とにかく充分食わせて卵を落ちないうちに沢山とるってのは
年魚の鉄則でしょうか・・・他に牛レバーなんかも食うそうですか
ら案外ディスカスハンバーグなんか良いかも知れませんが、なにせ小さな
タンクにか弱いフィルターでは多分水が持たないでしょうね・・・
ドイツ辺りでは皆60cmで飼ってたりしてそういう餌もやってる
おるようです。

 病気ですが、とにかくコショウに始まりコショウに終るといって
もいい位です。当然稚魚などはこれに掛かると知らない間に半日で
全滅なんてのもザラです。治療方法は塩を1%位入れてじっくり直
す方法とさっさとグリーンFなど投薬で直す方法がありますが、私は投
薬でさっさとやってます。なにせ塩抜きは非常に面倒なんで・・・

 採卵は底にピートを引くだけで充分とれますが、これをすると採
卵時にピートが飛散するので、シメジやイチゴパックに石でも入れ
てピートを引いて沈めておけば採集し易く便利です。厚みは大体2
〜3センチもあればよく10日一度位交換します。

 卵の後処理ですが、網に絞る前に是非魚の点呼を行なって下さい
、くれぐれも魚を一緒に絞ることの無いように・・。で網に入れた
らしっかり絞って水を切ります。そして新聞紙に10cm角位に広
げ新聞をたたんで数時間乾燥させます。但し夏場や乾燥した部屋で
は気をつけないと乾き過ぎますので、此の辺は多少経験を積むって
ところです。
 乾燥処理が終ったらチャック付きのビニール等でしまい、湿気が
逃げないようにしっかり口を閉じます。そして魚種及び採卵日を書
き込んで発泡の箱に収めて約25度ほどで保管する訳です。この保
管温度は後の発生に大きな影響があり、それぞれの種類でトリガー
となる温度があって、それを超えると早く低いと場合によっては恐
ろしく時間がかかったりします。

 孵化は見極めとしては目の周りに金環が出来てなかでグリグリと
時々動くようならもう完全にOKです。シノレビアスと違い結構許容範
囲もあり、早い場合は出て来ないこともあり少々楽です。ただ2週
間以上を過ぎるとやはりスライダーが多く出現します。だた上級種にな
ると発生が止まらないとか発眼しても出て来ない困ったものも多く
いるようです。まその辺が上級種の上級種たる所以でしょう。出て
来ない場合は再び乾燥処理後1週間程様子を見ることも可能です。

 さて本番の孵化に際しては小さな壜等に卵をピートごとほりこん
で水を半分程入れて、手で蓋をしてバーテンダー宜しくシャカシャカと
激しく1分間程シェイク致します。それから3L位のプラケに移し
て水を足しておきます。後は孵り始めたら出来たてのブラインを適量
入れてやります。できれば孵化に際しては始めのうちに慎重にピー
トをプラケの片側に軽く寄せて1/3程空けておくと良いかと思い
ます。でブラインはその空いたところに落すと余りピートも汚れな
いで残餌処理も多少楽でしょう・・・体力はあまりないので水流(
例えばエアーとか)は致命的で疲れ果てて落ちます。したがってせ
めて1cm以上までは止水で飼って、時々油膜等を除去するように
すればいいかと思います。叉浮草等を浮かべると油膜の発生が多少
鈍くなるようですからそれもいいかと思います。色々と微生物も湧
き易くなりますのでね・・・・・あと10ミリ位でもう少し大きな
タンクに移してやるのがいいようです。(とはいっても1匹2匹な
らそのままでも問題無いでしょうが)
 孵化後もう一つのパターンは直後にピペットで取り出して他のケ
ース飼うやり方です。此の場合はあまりいきよい良く吸い取ると死
ぬことがあるので注意が必要です。ただ後々のメンテ(残餌処理)
は楽です。

 いよいよ2cmになろうかと言う頃になると雌雄の判別も出来る
ようになりますが、どうしても数が居ると激しくぬきん出た個体が
必ずでます。此の辺から適当に雌雄ならびにサイズ分けが好結果を
産むのですが・・これがなかなかねえ場所が・・・・でここまでの
所を40日以内で進めると大良い親を作り出せます。

主なリスト:A(入門種)、B(初〜中)、C(中〜上級)
A・・・ギュンテリー(ガンサアイ)/コーソザイ
B・・・フォーシャイ/パトリザイ/パームクイスティー/ラコビー/カーカイ/エガーザイ(エッケルジー)
C・・・スィーモエンスィー/カフエンシス/ニューメニー マニヤラ/タエニオピガス/ムベヤ/ファーザアイ

以上は当然私が飼って感じただけでのものや、情報として聞き伝えら
れたものですのであしからず・・・・・・
当然此の他にも数多くのノソは居ますが、飼ったことがないとか飼育
していた方が周りにいない等で書きようがありません・・・


【卵目教>シノレビアスの巻】


 シノレビアス属:南米の1年生魚で他のシノポエシラスやテロレビアスなんてのも
大体似たような飼育方のようです。主に小さな溜池などに棲息して
いるので変種や種類も多い反面、開発によって発見される事無く簡
単に絶滅しているものもある筈ですようです。当然奥地に行けばま
だまだ新種が発見されるようで、近年でも新しい種がよく紹介され
ています。

 かような状況のなかで世代が進んで来たため、非常に水質の変化
や水流を嫌うようで、よく陥り易い失敗に御丁寧なメンテナンスによる事
故があります。ただそうはいってもバクテリアが発生してないと水
が悪くなり当然魚にも色々と病気等のトラブルも出るので始末が悪
い訳ですね。

 水槽のサイズは7〜15L辺りがよく使用されるサイズですが、
当然大きければそれだけ水をいじらなくてすむので楽ではあります。
 底砂は不用です、逆に産卵のため潜る習性があるので邪魔と言っ
て良いでしょう。フィルターに関しても投げ込みやリフト方式など
があれば充分ですが、エアーの量は1泡程度とほんの軽くでいいよ
うで、要は多少の酸素補給と水面の湯膜処理が主なところではない
かと思います。実際止水でも飼育繁殖は可能です。体質的にはあま
り明るい環境は好みませんが、やはり水質安定のためには浮草や低
光量でも生きていける物を入れてやる方がいいですね。飼育温度は
種類によっては高温を好むものもいますが、おおむね18〜23度
が最適温度ではないでしょうか・・・無論低温高温にも強いのです
が、やはり健全な卵を採ろうとするとこれ位が望ましいという訳で
す。熱帯卵生メダカは熱帯とはなっているものの実際には25度以
上は好ましくないです。水質は弱酸性の軟水を好みます。
 水換えは月に一度多少足し水をするか、叉5/1程をゆっくりと
換えてやる位でしょうか、後は随時残りの餌を採るなどです。

 餌は赤虫が一番いいようで、フレークは殆ど食ったところを見た
ことが無いです。給餌に関して気をつけたいのが雌に十二分に餌が
渡るようにすることでしょうか。シノレビアスは多くが雄のほうが大きく
強いので、ただ漫然と餌をやると殆ど雌に当たらず卵が採れ難くな
ります。従ってピンセットで赤虫をやる時も必ず雄に食わせてる間に雌
の口元へ餌を運んでやる位の心掛けを持ちたいところです。

 病気ですが上記のような魚ですから比較的強いようですが、結構
水質悪化による綿カブリや、尻から卵のような固まりを出して落ち
たりという変な病気にかかることがあり、又数が居る場合にはやは
り色々注意が必要でしょう・・案外コショウは出たことがないです
が白点で2度落したことがあります。性質上水の急変を嫌うのでな
かなか白点といえども治療はやっかいです。落ちる前にとにかく早
く卵をキープするのが理想です。後病気ではないですがやはり大き
な個体程水合わせには慎重さが必要かと思われます。Phも大事で
すが硬度に注意とか私は思っています。

 採卵は物によっては底にピートを引くだけで充分とれるものもお
ります。叉小さな時にはそうやって産卵の練習をつませることもい
いでしょう。で成熟度に応じてコップ等にピートを入れて潜らす訳
です。シノレビアスの場合ですと間口8cm以上で深さは体長の1.5倍
を目安にすればいいでしょう。しかし他にも小さな此の系統の場合
ではガラスの灰皿等にピートを入れておくだけでも充分なようです
。逆にテロレビアス辺りになると完全に身体が隠れないと駄目なようで、
結構な深さが必要となって来ます。採卵は月に1回でもいいのです
が、余りにピートが深い場合コップの底の方が淀んで水を痛める場
合もあるので、半月に1度採った方がいいかもしれませんね。

 卵の後処理ですが、網に採る前に是非魚がいないことを確かめて
見ましょう。で網に入れたらしっかり絞って水を切ります。そして
新聞紙に10cm角位に広げ新聞をたたんで数時間乾燥させます。
但し夏場や乾燥した部屋では気をつけないと乾き過ぎますので、此
の辺は多少経験を積むってところです。
 乾燥処理が終ったらチャック付きのビニール等でしまい、湿気が
逃げないようにしっかり口を閉じます。そして魚種及び採卵日を書
き込んで発泡の箱に収めて約25度ほどで保管する訳です。この保
管温度は後の発生に大きな影響があり、それぞれの種類でトリガー
となる温度があって、それを超えると早く低いと場合によっては恐
ろしく時間がかかったりします。

 孵化は見極めとしては目の周りに金環が出来てなかでグリグリと
時々動くようならもう完全にOKです。ただここが曲者で此の場合
既に時遅しと言うようなことも多分にあってなんとも厄介です。よ
く卵が真っ黒になるとか少し凹むとかいう報告もありますが、これ
ばっかりはやはり経験するしかないようです。方法としては行けそ
うだと判断したら取りあえず数個を試しに漬けてみてっていうのが
あります。ただシノレビアス系の難しいところは発生が充分進んでいなく
とも水に漬けると出てくることが多く、無論こういう場合は完全に
各器官が完成していないのでスライダーが出るし、又進み過ぎると卵の
中で栄養を使い過ぎ今度はガリガリのスライダーと言うようなことです。
 叉色も色素の薄いものはあまり色も着かず、気を抜くと手遅れに
なることもあります。

 さて本番の孵化に際しては小さな壜等に卵をピートごとほりこん
で水を半分程入れて、手で蓋をしてバーテンダー宜しくシャカシャカと
激しく1分間程シェイク致します。それから3L位のプラケに移し
て水を足しておきます。中には水圧の関係から水は少なくと言う方
も居ますが、家ではそういったふうでも無いので気にしないで8割
程の水量にしております。
 叉あまり新しい酸素が充分に溶けた水などでは孵化しない場合も
あります。理由は不明ですが、少しへたった水やストローで人の排
気叉CO2ボンベを打つなんて話も聞きます。

 孵り始めたら出来たてのブラインを適量入れてやります。できれば孵
化に際しては始めのうちに慎重にピートをプラケの片側に軽く寄せ
て1/3程空けておくと良いかと思います。でブラインはその空い
たところに落すと余りピートも汚れないで残餌処理も多少楽でしょ
う・・・体力はあまりないので水流(例えばエアーとか)は致命的
で疲れ果てて落ちます。したがってせめて1cm以上までは止水で
飼って、時々油膜等を除去するようにすればいいかと思います。叉
浮草等を浮かべると油膜の発生が多少鈍くなるようですからそれも
いいかと思います。色々と微生物も湧き易くなりますのでね・・・
・・あと10ミリ位でもう少し大きなタンクに移してやるのがいい
ようです。(とはいっても1匹2匹ならそのままでも問題無いでしょ
うが)

 いよいよ2cmになろうかと言う頃になると雌雄の判別も出来る
ようになりますが、どうしても数が居ると激しくぬきん出た個体が
必ずでます。此の辺から適当に雌雄ならびにサイズ分けが好結果を
産むのですが・・これがなかなかねえ場所が・・・・

主なリスト:A(初級)、B(初〜中)、C(中級)
A・・・ホワイティー/マイアシー(マイアーサイ)/コンスタンシアイ
B・・・ニグリピニス/ボカーマナイ
C・・・ノッタータス/フラメウス/アレキサンドリー/アフィニス/ボイットナイ/ベロッタイ

以上は当然私が飼って感じただけでのものや、情報として聞き伝えら
れたものですのであしからず・・・・・・
当然此の他にも数多くのシノは居ますが、飼ったことがないとか飼育
していた方が周りにいない等で書きようがありません・・・


                  MINGUS