#60 設備>醗酵式CO2生成法 Gra*味 Gra*味 ID:URC06736 94/12/28 #33 水草水槽 <<<<< イースト菌醗酵による二酸化炭素(CO2)生成方 >>>>> 【はじめに】 昨今の水草水槽で必要不可欠となっているのが、二酸化炭素(以下CO2 )で あります。 現在は各社から様々な添加器具が発売されてはいますが、『市販のCO2関係 器具は高い!』ということでもあり、ここから始まったのだと推測します。 (私のパソ通暦が浅いので、発端を知らないのです(^^;) とにかくコスト面については小型ボンベに比べ各段に安く出来ます。 あと、現在の小型ボンベは調整が簡単ではありますが、少し前までの小型ボン ベ用レギュレーターは減圧も出来ないものでして、毎朝の調整が大変でした。 現在では減圧式の物も発売はされていますが・・・価格は高いですねぇ(^^; 醗酵式の場合は、低コストですから私のような貧乏人にも気がね無く24時間 添加が出来る=毎朝の調整が必要無い(^^;のです しかも、この醗酵式の精製方では、コスト的にも最良とされている業務用大型 ボンベなどに比べ、初期投資がほんのわずかで済みますから、水草初心者向け に大いに奨励するところです(物の試しにという意味で)。 ですから、この試用期間中に水草水槽への方向をつかんでいただいて、業務用 ボンベ購入資金を貯めるとか、水草はやっぱり止めておこうとか(^^;してもら えればいいんじゃないかと思います。リスクが少なくて済むでしょ(笑) こう書くと良い事づくめのようですが、欠点もあります。 ・長期持続が難しい(1〜2週間で交換) ・インテリア性に乏しい ・安定供給が難しい などですが、工夫次第で何とかなるものばかりなので、色々やってみて下さい。 【用意するもの】(材料) ・砂 糖 何でも可。一番安いのは上白糖だと思う。 ・ゼラチン 場合によってはいらない。 ・イースト菌 ドライイーストでOK。 ・精製用ボトル これまた何でも可。加工しやすい&密閉出来る物。 ペットボトルなんかでもいいです ・接着剤 瞬間接着剤&シリコンetc... ・添加器具 拡散筒の自作でもOK。もちろん、パレングラスやアトマイザー でもOK。 低コストなのはウッドストーン(奨励品:砧コーポレーション社製) ・逆流防止弁 ・吸 盤 ・バブルカウンター 市販品でも、写真用フィルムのポリ缶にて自作でもOK。 絶対に必要というものでもありませんが、有ると便利。 どこぞで入手可能なら、点滴のカウンターは便利! ・チューブ ・チューブジョイント 【前準備】 (1)ボトルの準備 まずは精製用のボトルを作らなければ始まりません(笑) 前述の通り何でも構いませんが、とにかく『加工しやすい物で密閉出来る物』 に限ります。 私は、1Litterボトル(アイスコーヒー)とか、500ccのボトル(オキシドール) のを使ってました。もちろん2Litterのウーロン茶のボトルでもOKですよ(^^) とにかく密閉されるものならば良いのです。 まずこれらの蓋にチューブジョイントがハマル程度の穴を空け、これを瞬間接 着剤などで固定して下さい。穴はドライバー(工具)で空けた穴の大きさが丁 度良いです(^^) この後その周りに、空気が洩れないようシリコンやパテなどで目張りして下さ い。ここが肝心なところですので要注意!空気が洩れるようではいけません。 ジョイント __| |__ | | | | |_________| / \ / \ | | | ボ ト ル | | | 何故「蓋」にジョイントを付けるのか? 同じ種類の容器を何本か用意しておくと、わざわざチューブを繋ぎ換えずとも ボトルの交換が容易になるのです(^^) (2)バブルカウンターの自作 ポリ缶で作るバブルカウンターです。ポリ缶は透明なヤツを用意して下さい。 写真屋さんでタダで入手出来るところもあります。 市販のカウンターを使う方は飛ばして下さい(^^; 作り方 ・ポリ缶の底に2つジョイント用の穴をあけます。 ・ジョイントをそれぞれ差し込み、ボトルの項と同じく固定&目張りします。 ・一方のジョイントにポリ缶内部の方に短く切ったチューブ又はストローを 差し込みます。 ・後は、接着剤の硬化を待って、水を7〜8分目程入れて出来上がり。 添加器具へ | | ボトルへ ___| |___| |__ | | | |_| | | | | | | |~~~~~~~~| |~|| | | | | ||==| ←ポリ缶の脇に大型の吸盤を付けると、水槽に張り付け | O | | ||==| る事が出来て便利です。 | o | | || | | ゚ | | | | | ゜゜ | | |____________| |____________| 蓋 側 【触媒の作成】 さて、先ほどのジョイントの接着剤が固まるまでの間に、本命?の触媒の用意 をしましょう。 (1)ゼラチンの用意 これは特に使用しなくても醗酵には何等関係ありません。これを使う目的は、 醗酵期間を少しでも延ばすためにあります。 使用しない方は「2.触媒の用意」に進んで下さい。 特に注意は有りません。使用するボトルの容量(触媒の量)やゼラチンの種類 によって使用量&使用法が異なりますので、ゼラチンの説明書を読んで下さい。 使用の目安として、規定量の2倍量を使った方がいいでしょう。 硬めに作ると醗酵期間が伸びます。 (2)触媒の用意 ・まず砂糖:水を1:1の割合で溶かします。量はボトルの1/5程が良いで しょう(例:500ccのボトルであれば砂糖と水を約100ccづつ) ※ゼラチンを使う方は、これに(1)のゼラチンと混ぜ合わせます。 ・出来た溶液を先ほどのボトルへ入れて(ある程度冷ましてから入れて下さいね)、 ゼラチンを入れた方は冷蔵庫へ入れ、固まるまでおあずけ(笑) ゼラチンを入れない方は、先ほどのジョイントの接着剤が固まるまでおあず けです(笑) 毎回1本分だけ作るのが面倒なんで、私は一度に5本分作って、冷蔵庫に保 管してました。 【ボトルのセット】 ここにたどり着くのは、たぶん翌日になるでしょうか(笑) さて、いよいよセットですよ(^^) ・前述で用意した触媒に、さらに水、又は容器が変形しない程度のお湯を触媒 の2倍(100ccの触媒なら200cc)程入れて下さい。 お湯を使えば醗酵するまでの時間が早くなります。 ・イースト菌を入れます。 量は醗酵の持続期間&CO2の精製量とほぼ反比例するのですが、量を入れ 過ぎると単期間で醗酵しきってしまうので、耳掻きで2−3杯から始めてみ て、自分の水槽に合った量を模索して下さい。 ヒロちゃんは耳掻き1杯でもOKだと申されてますよ(^^) ・ボトルとジョイント付き蓋を合わせ、チューブを繋ぎ添加器具(拡散筒など) へ繋ぎ、水槽内へセットして下さい(間に逆流防止弁も付けて下さい) −−−−−−−− −−−− | || | ロ ------ || | / \ || | ||~~~~~~~~~~~~|水槽 | ボ | ||~~|=|| | | ト | || | |ロ添加器具 | | ル | |____| |ロ | |____| バブル |_______| カウンター 以上で完了しました。 あと、醗酵させるのにはある程度の温度が必要ですから、冬場の場合など、発 砲スチロールなどで保温するとか、手軽なのは照明器具の上です(見た目は悪 いけど(^^;) 早くて数時間の内にCO2の放出が始まります(^^) 【おわりに】 バエーションとして、1つの添加器具に2つのボトルを繋いで、時間差で交換 し、添加量の安定供給&添加量の増加を計る事も可能かと思われます。 アイデア次第でいくらでも応用が利くところが楽しいです(^^) あと、参考までに、これで出来た醗酵終了後の液体は世間で言われるご禁制の お酒と同様なものであるそうですから、間違っても飲む事のないように。 もし万が一お縄になった場合でも、私にはいっさい責任はありませんので、あ らかじめご了承願います(笑) ま、こんなもの飲むヤツぁいないでしょうけど(笑) 作成に当たっては、あくまでも飲用目的でなく、二酸化炭素の精製であるから して大丈夫だとのことらしいですけどね(^^; (某家の犬は美味しそうに飲むらしいとのウワサ(笑)) コスト的には200円/月も満たないことでしょう(^^) 一度チャレンジしてみてください。 PC-VAN URC06736 。oO <<<<<<<<<< Niigata Ap >>>>>>>>>> Gra*味 '->^ゞ