#63 卵目教>光り物・便利グッズ・其の他       MINGUS
MINGUS ID:RMM56718  94/12/30 #95,#96 淡水魚水槽

【光り物・その他】

 通称「光り物」っていうと一番皆さんに有名なのはアフリカン ランプアイでしょうか
、あのように目が光るのもや後ボディーがひかり輝くものですが、当然自力で
光るんじゃなく光りに反射する訳ですね。で光があたらないとどうかというと
殆ど白っぽいなんお変哲も無い魚であろことが殆どです。
 でいざ書くとなると私殆どやってないので書けないんですねこれが・・・・

 とにかく一応の含まれるであろう属を書いておきますが・・・・

A) アプロキリクティス:ノーマニ(ランプアイ)・スピローチェーン(オレンジランプアイ)・マクロフタルマス・ランクレリー

B) プロカトーパス:グラシリス・アベランス・シミリス
   プラタプロキラス:ガエンシス・ロエメンシス・ミルトタエニア
   ランプリクティス:タンガニカナス

 まあこんな種が時々見られる訳ですが、ランプリクティス.タンガニカナスなどは目高という
よりショップのAFシクリッドのタンクに良く入ってますね。
 A/Bの分け方ですが、産卵形態が違うというのが一番でしょうか。Aはいわ
ゆる普通に水草に産み付けますが、Bの奴等は「割れ目産卵」という形態をとっ
ています。ただし割れ目といっても必ずしも岩や流木だけではなくて、ナナの根
の間とか砂の中にも産むこともあるようですが・・・・

A)ノーマニ(ランプアイ)の場合
 40〜45センチのタンク内部フィルター(フルーバル2)を入れて雌2〜3・雄3〜4
程入れてやってました。草はウィローモスと浮きスプライトです。水流は壁に当てて落し
てました。充分に光を当てて草を茂らせれば殆ど繁殖出来たも同然です。後はフレ
ークやらブラインを適当にやってりゃ良い見たいです。水質は弱酸〜中性でした。
まあ人によるとアルカリ系と言う方もおられますが、丈夫なので違いとしたらきっ
と発色位何じゃないかと思います。
 此のやり方ですと、旨く浮草でおやに食われないよう稚魚を守ればそこそこコン
スタントに増えて行きます。ただ稚魚は弱いので余り小さい間にピペットですった
り移すと良く落ちてました(私のやり方が悪かったのでしょうが・・・)で欠点は
稚魚は大きくなると小さい稚魚を食べ始めある程度以上は増えないってことと、加
速度的にブラインの量が増えて水が痛み易くなるって事でしょうか。
 その他にはモップや水草で採卵した後、孵化させるっていう普通のやり方ですね。

 順序が逆さまになりましたが、雌雄の判別は尻鰭の形で、小さいのが雌で大きい
のが雄です。

 卵ですが、色々結構黴び易いという話です。ただ私は自然繁殖しかしたことがな
いのでどうだか良く把握していません。しかしマクロフタルマスはとうとう採れませんでし
た良く黴びました。まあメチレンを入れるとか色々聞きますが、良く出来た水に卵を入
れて軽くエアーで水の流れ作っておけば大丈夫だと思います。因みに飼い出して暫
くはよく黴びますが、それはHの練習期間と思って気長にみてましょ・・・


B)プロカトーパス グラシリスの場合
 これも1ペアーよりも数ペアで飼った方が遥かに成績がいいようです。水流は比
較的強くても平気で逆にあったほうがいいみたいです。草はナナとか入れると変な
所に産む癖がついてしまうそうなので、マツモとかの草を選んだ方が後々らくです。
無論なければそれでいいのですが・・・確かに水草にあいそうな魚ですから入れた
い気分にもなりますが、まあそれは増やした子供でやるとして種親はあくまでベア
ータンクでってことで・・・・

 雌雄はこれもランプアイと同じです。水質は中性〜アルカリの硬めの水が好きです。
ですから適当に枝珊瑚のかけらでもいれておくと良いと思います。
 産卵場所はとにかく卵が挟まりそうなところはどこでも産んでしまい、結構難儀
します、したがって特にそういうものを用意したからといってそこに産むとは限ら
ないのが悲しいですね(^^;)・・・・

●:流木に2ミリ幅位で3ミリ程度の溝を数本掘る。●:コルクのコースターを良
く煮てあく抜きしてから、金ノコで1cm間隔で数本筋を付ける。●スポンジフィ
ルターのスポンジに針金等で焼いて溝を付ける。
 という採卵ツールがあります。水面に浮かせておいても産み付けますので、あえ
てコースターは沈める必要はないです。ただ半分沈みかけた位が一番成績良いよう
です。その他ではそういう採卵場所を作っても、掃除する時にはフィルターを点検
してみると結構「こんな所に」と卵を発見できるものです。

 さてこのような採卵ツールをいれたら、大体2〜7日に一度は出して割れ目を詮
索してみて下さい。もし産んでいるようなら溝に透明な卵がはまっております。そ
うすれば後は爪楊枝等でホジホジと卵をつかないように取り出します。採った卵は
あらかじめ用意した水をはった壜に入れて行きます。壜にはエアーをボコボコ出し
て卵を回しておきます。ここでエアーなんですが、ストーンを使うと卵がストーン
に引っ掛り固まってしまうことが多いようなので、チュープの先が底になるように
工夫して生のままのエアーで卵を撹拌してやります。

 孵化までは温度にもよりますが約2週間前後でしょうか、其の間にもどんどん卵
を入れて行きますが、時々エアーを止めて白くなったりした駄目な卵は排除して下
さい。さて先頭が孵り始める頃になったら日に2回はエアーを止めて稚魚が泳いで
ないかチェックします。産まれて12時間はそんな激しい水流でもなんとか元気に
生きてますが、あまり長く入れてると宜しくないので注意の程を・・・

 稚魚を確保したら別に用意したプラケ等に移して行きます。少々強くピペットで
すっても大丈夫みたいですよ。飼育用のプラケにはサンゴとかでやはり硬めになる
ようにして、やはりエアーを入れます。今度はストーンで充分酸素を送ってやって
下さい。他の卵目と違って止水でやると成績が悪いです。これもノソと一緒で少々
塩をいれておくと良いかも知れませんね。

 育成には多少早目に大きなケースにしてやると楽です。とにかく泳ぎまくるので
低面積がほしいところです。ところで此の手の光り物は成長が冗談じゃない位遅く
て、下手をすると成魚まで丸1年も大袈裟ではありません。はっりいって疲れます
。餌はブライン以外にも粉餌が有効で、又少々大きくなると赤虫よりも上に浮いてる
フレークなんかの方が嗜好生が良いようです。落ちてしまうとなかなか食べないよ
うで・・・

 グラシリスはそうでもないですが、クンバとかガエンシスだとかは激しく偏り困ったもんで
す。因みにいまだに私はプラタプロキラスの雌雄がよく判りません(^^;)・・・・・・

 其の他:今までの中以外で私が飼ったことのある、叉は飼っている卵目としては
フォーシクチス フラビピニス(1属1種)とかアファニウス(中近東)ですが、それぞれ差程稚魚を
得るのは難しくなくそれはいいのですが、どちらも大きな難儀があるのでそれだけ
少し書いておきます。・・でもまあこんなものを飼おうとは誰も思わないでしょう
が(^^;)・・・・・

 フラビピニスは水草とか入れておけば稚魚が採れます。ただ稚魚は産まれたてのブライン
と同等かそれ以下なので、インフゾリアとか色々な微生物がないと育たないです。いまま
で何度か稚魚を得ましたが、ブラインを食べられるサイズまで育てた事ないです。最長
で3週間でした・・・・親は細いランプアイのような感じで鰭にオレンジがのって綺麗です
が・・・

 アファニウスはメント イルラエルてのはやっております。強くて丈夫・・はいいのですがかなり
雄の気性が激しく小さいタンクで飼うと数日で雌がヨレヨレになってしまいます。
 まあ数ペアーで飼うか家のように雌雄を別のケースで飼育して、できるだけ雌を大
きく育てて週に1度程夜這いをさせるかでしょうねえ・・まあ良いペアーにあたれば
そんなことないのかも知れませんが・・・・・でも皆気が強いといってますしねえ・
・・・・


【便利グッズ】


ケース:
 昔ながらのプラケースも便利ではありますが、斜めに起ち上がっている
ので並べると不便だったりします。ただ蓋がついているのでプラケの上か
ら2cm程のところに太めのドライバーを焼いて穴を明けてエアチューブを通して
蓋を逆さまにはめれば絶対飛び出しがないので、まあ使い方次第では便利
なんですが・・・・で意外と良いのが「メダカ館」(ー>商標です)とい
うプラスティックケースで、一応アクリルん蓋もついているしエアーの穴も2ヶ所空いて
いるので便利です、フィルターもブリラントも入りますしね。唯一の欠点とい
えば「気分は小学校の夏休みに宿題」のような情けない縁の色でしょうか
ピンクに変なグリーンにこれ叉情けないブルーという具合で、バシッと玄人好みに
決めたい人には全くお勧めできません(^^;)・・・残念なこに私はこういう
のも嫌いじゃ無いので使ってますが(^^;)・・・・・・・
 叉もっと渋くマニアックに決めたい人にはガラスの素板の水槽も良いか
と思います。これ殆ど手作りなんで色々と問題もありますが、自由にサイ
ズが作れて又一興かと思います。作り方はガラス切りと砥石とガラス用シ
ールドの接着剤ですね、で工作なんか嫌いって方は豊橋アマゾンで通販で
買うとか大量にガラス屋さんで作って貰うなんてのもありです。
 最近なかなかいいなあと思ったものに、ADAのAQUAジャーナル94/Vol3
に載っていた一体成形のガラスの容器です。あれなかなかいいですが高い
のだろうなあ・・・・
 他にもアクリル屋で作って貰って並べるってのも格好いいでしょね・・
ただ私はそんな金があれば魚引きますが(^^;)・・・・・
 でケースですが総じて水深よりも低面積が重視されるようです。水も水
槽の2/3位で飼うようにすると、水換えも少なく飛び出しなども減って
楽ですね。

採卵グッズ:

ピート:採卵には欠かせないものの一つです。私は和泉農材の「ピートモ
ス2号」北海道産長繊維ってのを使ってます。ただ大きな園芸店とかいっ
てもなかなか入手出来ないのが難点で、後はもしかすると農協辺りにある
かもしれませんね(当然ながら未確認ですよ)本来の用途は土壌改良用と
書いてあるので、やはり畑仕事に使用されてるものかも知れません。
 で他の入手方法で比較的安くて安全なのは豊橋アマゾンとかで通販で入
手、若しくは園芸店に電話で聞きまくる(^^;)・・・・で熱帯魚屋のピート
としてはEHEIMのがあったのですが、ファザーマイルドはいつの間にか姿を消して
しまい、今ではエーハイトーフしかありません。でこれ全く採卵に向いてないので
辞めましょう・・・
 使用に際しては一度鍋で1時間程煮込んで充分灰汁抜きしてから、ピート
水の元や産卵ピートとして使って下さい。

イチゴパック、シメジパック、壜、コップ:これらはピートを入れて産卵さ
せる時に使い分けてます。ノソなら前者2つ、シノなのどピートダイバーなら後
の2つですが、他に小さいシノレビアスなんかだとガラスの灰皿なんかも便利です
ね。壜についてはよくベタなんか入ってる昔のキューピマヨネーズの壜(といって
もこんなもの知ってるのは35才以上だろうなあ・・・・・)なんかが便利
です。東急ハンズやロフトや他にもスーパーの雑貨用品に行けば色々売ってます。

モップ:これはアフィオセミオンの項を参照

卵保存袋:これはチャック付きのビニール袋で14cm*10cmほどのを
つかってます。梱包材料やビニール問屋に行けば売ってますが・・・まあ少
し高いですが、大きな文房具屋さんでは10枚セットとか置いてます。

ルーペ:やはり倍率の高いのがいいです。今はX30使ってますが、まあこ
れ位ならなんとか良く見えて便利ですね心臓とかも加減で見えるし・・・
ライト付きなんかだと非常に見易くていいですねピントもついてます。これ
はホームセンター等で売ってました。

バット:要はプラスティックで出来た四角くい皿というかオボン見たいなものです
。別に金属でも良いのでしょうが・・・とにかく底が平らならいいかと思い
ます。大きさは15*20センチくらいでしょうか。採卵したピートをこの
上で広げてトントン叩いて片側に卵を集めます。卵の確認や観察時には非常
に便利であります。

其の他:
ピペット:これはブラインをやったりする普通の形以外に、先を少し切って稚
魚をすいとったりするのを一つ用意しておくと便利です。
ピンセット:赤虫はこれでやっております。よく赤虫をジャバジャバとやっ
てる人も居ますが、あれすると汚染が広がりそうで・・・
茶漉し:赤虫をこれで水道水で溶かしてます。


 まあ卵目としての話しはこんなところでしょうかねえ・・・・・

最後に:今までの中には知識として本は言うまでもなくNIFTY/FAQUAの6番会
議室の方々から私が教えて頂いたり見聞きしたの多くの情報も含まれておりま
すし。又JKFやらの目高愛好会から吸収したものもあり、皆さんには感謝
多謝ってことで・・・・

                     MINGUS