#81 水質>PHとKHについて (2)     淡水魚水槽メンバー
ほむらちゃん ID:QSM62067  じろ ID:VZM01071  ヒロちゃん ID:CABOMBA
95/1/28〜2/2
#398,#405,#417,#436,#439,#459,#462,#476,#477 淡水魚水槽



☆PH・KHついて>ヒロちゃんへ   /ほむらちゃん

そうでした。私はPHが下がらなくて悩んでたんでしたね(^^;

先日の、「PHが下がるのにKHが下がらないのは疑問」というヒロちゃんの
レスですが、これは私の表現があやふやだったせいです。

実際にはPHは下がっていないんですよね。もちろん少しはさがりますけど
エアレーションすれば、たちまち上がってしまう訳ですから結局PH低下剤が
効力を発揮していないとしか思えないですね。

PH低下剤を使いたくなくなるのは当たり前、というご指摘、まさにその通り。
私の心境をズバリ言い当ててます(^^;

1本2千円以上する薬品をドボドボ使ってもほとんど期待した効果がでなければ
いい加減、嫌気がさしてきて、もう、PHなんてどうでもいいや。という
投げやりな気持ちになってしまうのです。

とりあえず、大至急 燐酸を入手します。
これで、PH6.5 GH KH ゼロの水ができたら...私にとって夢のような話。



☆ディスカスpH>ほむらちゃん         ヒロちゃん

 いや、燐酸は今入れて無理矢理KHを落とさなくても良いですよ。
 燐酸を用意しておくのは良いけれど。

 先ずは、換水ペース(または換水量)をグッと落とすだけでもpH・KHは下
がって行きますから、少しそのままほっとく方が良いと思います。
 但し、それまでの期間1日一度はpHを測って置くと、換水タイミングと量が
つかめます。
 pHが6.0頃になったら換水してみてください。
 出来れば、その時点で、pHが6.8程度になる量を見つけてくれれば良いん
です。
 すると、ベストKHな筈です。
 多分、そのpH値では、KHが0から1の範囲である筈です。

 このペースをつかむと、今度は、濾材の酸化という問題がいずれ起きてきます
から、その時、珊瑚を用いるという手立てが必要になります。
 その珊瑚を用いだしたら、後は普段の換水ペース・量を実施していればディス
カスはいつも元気でいてくれるはずです。
 pH値はおおむね6.2から6.5の範囲で安定し、KHは0から1の範囲に
落ち着く筈です。

 反面、この方法を用いると「換水怠け病」が出てしまうので、気を付けてね。
  アハハ・・・

 さっき、一番アイアンさんが来て、家の店の導電率をカタッパシから測って行
ったけど、導電率が700を超えていて、如何に普段から換水していないかバレ
てしまった。ガハハ・・

                                          PC-VAN CABOMBA
                     熱帯魚☆倶楽部
                          ヒロちゃん



☆PH/KH>ヒロちゃんへ      /ほむらちゃん

なるほど、水換えによって、水質を調整するのが大前提でしたね。

毎週、日曜日を水換えの日に当てているものですから、今日がちょうど
1週間目になります。

PHとKHを測ってみましたが、今日現在では、新しい水道水とまったく
変化がありませんでした。

ところで昨日、久しぶりにPH低下剤をとりだして、PHとKHを測定してみました。
薬品は、日本動物薬品のPHドロップという商品です。

小型のバケツに水を汲み、薬品を40cc程入れてみた所
PHは6.3まで下がりましたが、KHがなんと、17に跳ね上がりました。

あわてて、普通の水道水を測ってみましたが、こちらは、PH7.2 KH 4
という値です。

水で希釈しない薬品そのものの値は、PHは5.1ですが、KHはテトラの
KH試薬を30滴以上添加しても、まったく黄色に変化しません。
試薬がもったいないので(^^;、それ以上は入れませんでしたが 恐らく40以上は
あるかと思います。
この結果は正常な物なのでしょうか?               ほむら



☆re#397>イオン交換樹脂とKH>ほむらちゃんへ

 こんちわ。

 一般のイオン交換樹脂がKHを下げる力がないって言うわけではなくって
、一般に軟水器って言われる、陽イオンのみ交換する樹脂にはKHを下げる
能力がまるでないってことです。

 陰イオン交換樹脂は、HCO3-をトラップできると思いますので、それゆ
え、KHも落とすかと思いますが、空気中のCO2や水の中に溶けているC
O2とのかねあいが有りますので、樹脂をとおした直後は落ちるだろうけど、
その後は漸次増加する(エアレーションなしでは)んじゃないかと想像しま
す。

 で、PHドロップのKHを計って見られたそうですが、無茶KHが高かっ
たのは多分こういうことだとおもいます。

 市販のKH試薬の測定原理は、某氏の説によりますと、メチルオレンジだ
ったかpH3.5ー4くらいの酸性域の指示薬をもちいて、酸性の薬品を滴
下して、

 H+ + HCO3- =H20 + CO2

 という反応を起こし、この反応が終息する以上に酸を加えると、酸性域に
pHがなるので、メチルオレンジが呈色するってことみたいです。
 平たく言うと、どれくらい酸を加えると、ある程度のpHまで酸性になる
か、酸に対する緩衝能力を測定しているわけですね。
 この測定原理では、{HCO3-}でなくって他の弱酸性物質の陰イオンなど
が存在しても酸に対する緩衝能力をもつことになるので、正しくKHを測定
しているわけではなく、あくまでも緩衝能力を測定しているわけです。

 従って、pH5付近での緩衝液であるpHドロップ原液のKHを計ろうと
すると、相当の量のKH試薬を入れても、緩衝されてしまうので、pHが低
下するにはものすごい量の酸を消費することになり、非常に高いKHを示す
ことになるでしょうね。
 KHが二十いくつになるまで滴下していったKH試薬のなかの最後の試薬
は多分かなり酸性が強いのではないでしょうか。


 推論ばかりで申訳ないm(__)m
                  じろっ!(ーー;)..



☆KHについて>じろさんへ      /ほむらちゃん

KHを降下させるのは、「陰」イオン交換樹脂なんですか。
これは、エアレーションをすれば、降下したKHを保てるんですか?
上部フィルターですから、落下水がエア巻き込んで、酸素は比較的たっぷり
供給されてると思いますから、効果があるかもしれないですね。

しかし、うちの近所で、陰イオン交換樹脂なんて入手できるかな(^^;
それはやっぱり、熱帯魚ショップで扱ってるものなんでしょうか。

で、KHが上がるPHドロップなんですが、理論的に説明がつくんですね。
私はてっきり、PHドロップが変質してしまったのかと思ったんです。
開封してから、数カ月経ちますから。

     > 正しくKHを測定しているわけではなく、あくまでも緩衝能力を測定している
       わけです。

うーん、と言う事は、つまり、つまり... ええっと、だから、そのーー
水の緩衝能力はKH値に関与している訳だけど、緩衝能力=KH値ではないし
かといって、あのー     解らないっ!!(^^;

とりあえず、私の測った バケツの水のKHが17に跳ね上がったというのは
これは、実際にはKHの値では無いっていうことですよね。

それでは、具体的に水のKHを直接しらべるには一体どうすればいいんでしょう。

                              混乱ほむら



☆re#439>KHについて>                     じろ

 ほむらちゃん、こんにちわ。

 まず、陰イオン交換樹脂の件ですが、余りお薦めでは
ありません。理由は、

(1)陰イオンを除去することによって緩衝能力がなくなり
   不安定な水質になる。
(2)樹脂の能力低下を考慮に入れながら水を作って行かな
   くてはならないので、使いづらい(陽イオン型も同じ
   ことが言える)。樹脂に水を通したからといってコン
   スタントなイオン除去が出来ないわけで、割り水の作
   り方が難しい。
(3)コストパフォーマンスが悪い、若しくは手間がかかる。
   Naclなどで再生できるものもあるかもしれないけど、
   再生料を払って再生しなくてはいけないものもあるし
   、樹脂自身も高価。自分で再生するにしても面倒。

のとおりです。
 で、ROも、水の緩衝力をとってしまうのは確かですが、イオン交換樹脂に比
べると圧倒的にコンスタントな水を作れるでしょうから、値段も下がってきてい
るので、もし買われるならROのほうがよろしいでしょう。

 pHドロップのKHの件を再度説明します。KH試薬は本当は緩衝力を測定し
、それを便宜的にKHの値としている(通常の水の中では、多分{HCO3-}が一
番緩衝力に寄与しているので、KHと緩衝能力は比例、若しくは近似的に等しい
と考えてよいのでしょう)。
 いっぽうpHドロップは、pH5付近の緩衝液(非常に緩衝力が強い)である。
多分燐酸二水素塩(H2PO4 -)とアルカリなんかじゃないかな(余談ですか、多
分、人や魚にたいする安全性を考慮してこの辺のpHの緩衝液にしてあるのだと
思います)。
 というわけで、pHドロップのKHの測定は、緩衝能力の塊=緩衝液であるp
Hドロップの緩衝能力を計ることなんで、ほむらちゃんが経験されたような結果
になるのでしょう。

 ところで、どうしても真のKHの値を測定したいそうですが、残念ながら、今
の私の知識では回答不能です。要は{HCO3-}の定量なんで何等かの方法がある
と思いますが。
 しかし、実際に魚を飼育する上では水に緩衝能力が多少は有ったほうが、水質
(pH)が安定するので、KH=0やKHの値にこだわる必要はないと思います。
 もちろんKHが極端に高い場合は、何等かの緩衝力の強い不純物の混入やCO
2濃度などの面から問題が有るでしょうけど。

 pHの落ちにくい水から話しが逸脱しつつある^^;

                  じろっ!(ーー;)..



☆KH>じろさんへ          /ほむらちゃん

じろさん、こんにちは(^^
ああー、私のような頭の回転のニブイ奴にご親切な説明有り難うございます(^^;

私自信も、いつのまにかKHゼロにこだわってしまいましたが
極度に高くなければ、問題ないんですね。
うちの水道水のKHは4ですから、そんなに気にしなくてもいいのかも。
テトラの試薬にも、2゜〜8゜が理想的って書いてありますし。

pHが下がらないのは、やっぱりpHドロップの効力も考えてみる必要が
あるなー と思いまして、今、燐酸を取り寄せできるかどうか確認してくれるよう
薬局に頼んである所です。




☆ディスカス>KH試薬             ヒロちゃん

 ほむらちゃん、KH試薬に関してのレスが遅れて申し訳ありませんでした。
 KH試薬に関して調べてみました。
 丁度、私の仕事先に、試薬の類を自分で作っている人間が居たので聞いてみま
したところ、じろさんの言うように、KHの緩衝具合をpHを下げる酸を滴下し
て調べられる様に調合するとの事でした。
 その人の場合は、pHの試薬のBCGに塩酸を加えているそうです。
 これで作った試薬は、塩酸を滴下する事で炭酸塩を消費させます。
 滴下にしたがい、炭酸塩のpH緩衝力が無くなった所でpHが一気に強い酸性
を示すので、その滴下数がKHとなるそうです。
 ただし、この方法でのKH測定は、pHを緩衝させる別の物質、例えば、燐酸
カリウム(2カリウムだったっけ?)とか、燐酸ナトリウムが入っている水には
使用できないそうです。
 これはpHロック等に使用されている薬品です。
 もしかしたら、pH降下剤でpHの下がりすぎを避けるために使われている可
能性はありますね。
 燐酸が手に入ったら、KHテストをもう一度やってみては如何でしょう。
 それで、KHが上昇するようであれば、源水に原因がありますね。

                                          PC-VAN CABOMBA
                     熱帯魚☆倶楽部
                          ヒロちゃん



☆KH>ヒロちゃんへ         /ほむらちゃん

ヒロちゃん、こんにちは(^^

KH試薬の件、わざわざ調べて戴いて、恐縮です。

一言で、pHを下げると言っても、市販のpH低下剤と燐酸とでは、どうやら成分が
根本的に異なる可能性が有るようですねー。

まぁ、pH低下剤として、商品化されているのですから、当然かもしれませんが。

希望的な観測ですが、燐酸を使用すれば、pH、KH共に希望する値になるのでは
ないかなーって、気がします。 いや、なんとなくですけど(^^;

近々、燐酸が入手できますので、その時、改めて測定してみたいと思います。

それにしても、さすがにショップを経営されてるだけあって、顔が広いんですねっ!
今後とも、宜しくご指導ください。どうもありがとうございました。

                                ほむら