
鑓ケ岳から天狗の頭への稜線
八方尾根は左右にず〜と素晴らしい展望が続く。いつの日かあの山に登りたいと思いながら歩くのも楽しい
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丸山をすぎると唐松岳は近い |
ここを登り切れば小屋の上だ |
やっと見えた唐松岳 |
下ノ樺をすぎると結構急な登りとなる。上ノ樺は、夏だったら、カンカン照りに痛めつけられた体をダケカンバの優しい樹林帯の木陰に休めたくなるところだ。今日も中年の男性が休んでいた。丸山から先は風が強いので山頂はあきらめたと言う。やはり標高が高くなってくると風があるのだろう。まあ、天気は崩れそうもないし、大丈夫だとは思うが…
急斜面をひと頑張り、そして丸山ケルンが目の前に見えた。このあたり雪の下はハイマツ帯だ。突然ズボっと太股あたりまで陥没した。油断していると時々このように落とし穴に落とされる。それも楽しい。ふと前にある誰かが落ち込んだ穴を見ると無線機が落ちていた。「誰か落としませんでした〜」とケルンでくつろぐスノーボーダーたちに声をかける。「おっ俺かな?」、別の人が「俺だ、さっき転んだとき落としたのかな」と言うので拾って手渡す。でも、なんかへん?当たり前のように無言で受け取り、仲間同士の話に戻っていた。拾ってあげたのに、一言もお礼の言葉がない。別にお礼の言葉を期待して拾った訳じゃないが、いい気分ではない。お礼など忘れるような素晴らしい展望があったので、そちらに気を取られついつい忘れてしまったんだろう…まあ、こんな人もいるさ、気分転換して展望を満喫する。
ここからはもう唐松岳は近い。展望も今までと違って天狗の頭から不帰ノ剣から唐松岳への荒々しい光景となる。登りも少しづつ険しくなってきた。風がありそうなのでオーバーヤッケを着込む。時々現れる狭い稜線を慎重に進む。幸い風はまだそれほどでもない。ガレ場に張られたロープのところを過ぎ、最後にグイッと急登を頑張ると眼前に剣岳がそびえていた。
時々風が強くなるが飛ばされるほどではない(^_^;) 右手の雪庇に近寄らないようにしよう
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